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AIで公開済みの取材記事を訂正するとき、記事だけ直して終わらせない方法

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記事・SNS・メモを同じ訂正につなぐ

取材記事を公開したあとに、日時、料金、肩書、固有名詞などの誤りへ気づくことがあります。主催者から追加情報が届いたり、公式ページの内容が更新されたりすることもあります。

本文を直せば作業は終わったように見えます。しかし、その記事をもとに作ったSNS告知文、Obsidianの要約、AIへ渡したメモ、次の記事の下書きに古い情報が残っていれば、同じ誤りをもう一度使う可能性があります。

AIを使って記事を作るほど、1つの原稿から多くの文章を作れるようになります。そのぶん、訂正する場所も増えます。

そこで私は、公開済み記事を訂正するときに、本文の書き換えだけでなく、訂正理由、影響範囲、再利用先、確認結果を一緒に記録します。この記事では、誤りを隠さず、古い情報を別のAI作業へ戻さないための手順を紹介します。

最初に「修正」と「訂正」を分ける

公開後の変更を、すべて同じ扱いにしません。

修正:誤字、読点、改行、読みやすさなど、事実の意味を変えない変更
訂正:日時、数字、固有名詞、引用、状態など、読者の理解へ影響する変更
更新:公開後に新しく確認できた情報の追加

たとえば「2026年10月21日」を「2026年10月22日」へ変えるのは、単なる表記修正ではありません。来場日を間違える可能性があるため、訂正として扱います。

一方で、長い一文を二つに分けただけなら、通常は事実の訂正ではありません。ただし、主語や条件が変わっていないかは確認します。

変更の種類を先に決めると、どこまで影響を調べるべきか判断しやすくなります。

発見、確認、承認、反映の順に訂正する流れ

すぐ書き換える前に元の記述を残す

誤りを見つけると、急いで正しい内容へ置き換えたくなります。しかし、元の記述を消してから調査を始めると、何がどこで間違っていたのか分からなくなります。

最初に訂正メモを作ります。

# 訂正メモ

- 対象記事:記事タイトル
- 記事URL:公開URL
- 発見日時:2026-10-20 09:15
- 発見者:本人
- 元の記述:10月21日から受付開始
- 確認中の内容:10月22日から受付開始の可能性
- 情報源:主催者からの連絡、公式案内
- 公開への影響:申込開始日を誤解する可能性あり
- 状態:確認中

この段階では、AIに正しい内容を推測させません。元の文章、指摘内容、確認に使う情報源を分けて残します。

正しい情報を一次情報で確認する

訂正の根拠は、AIの回答や検索結果の要約ではなく、公開主体が示した一次情報で確認します。

確認先の例は次のとおりです。

  • 主催者や取材先から届いた正式な連絡
  • 公式サイトの最新ページ
  • 公開済みのお知らせ
  • 取材音声の該当箇所
  • 当日に受け取った配布資料
  • 自分の撮影した案内表示

情報が食い違う場合は、都合のよい方をAIに選ばせません。取材先へ確認するか、本文を一時的に「公式案内をご確認ください」と変更するなど、誤解を広げない方法を人間が決めます。

確認できていない内容は、訂正候補のまま公開しません。

変更前と変更後を1行で書く

訂正する内容が確定したら、差分を短く記録します。

変更前:申込受付は10月21日から始まります。
変更後:申込受付は10月22日から始まります。
理由:公式案内の更新と主催者からの連絡で確認したため。
確認日:2026年10月20日

AIへ本文の変更を頼む場合も、この差分だけを渡します。

指定した1文だけを変更してください。
前後の数字、固有名詞、引用、リンクは変更しないでください。
変更後に、変更した箇所を一覧で示してください。

「記事全体を最新情報に直してください」と頼むと、関係のない表現まで変更される可能性があります。訂正範囲を小さく固定します。

変更前、変更後、根拠を一組で残す差分確認

訂正文を付けるか判断する

事実に影響する訂正では、本文を静かに置き換えるだけでなく、読者が変更を確認できる形にします。

> 2026年10月20日追記:申込受付日を10月21日から10月22日へ訂正しました。公式案内と主催者への確認に基づく変更です。

誤字や改行の修正まで毎回大きく告知する必要はありません。しかし、次のような変更は訂正内容を残す候補になります。

  • 開催日時や受付期間
  • 料金や申込条件
  • 人名、肩書、団体名
  • 店舗数、参加者数、金額などの数字
  • 直接引用
  • 中止、延期、満席などの状態
  • 読者の行動を変える可能性がある情報

訂正文では、必要以上に言い訳をせず、何を、いつ、何に基づいて直したかを簡潔に示します。

記事から作った文章を洗い出す

記事本文を直したら、その記事を材料に作った文章を探します。

公開済み記事
├─ SNS告知文
├─ メールやメッセージの案内文
├─ Obsidianの要約
├─ 週報
├─ 次の記事の下書き
└─ AIへ渡した引き継ぎメモ

すべてを同じように書き換えるのではなく、古い情報が含まれているか確認します。

たとえばSNS投稿に「10月21日受付開始」と書かれていれば、訂正投稿や追記が必要か判断します。日付を書いていなければ、リンク先の記事が訂正済みであることを確認します。

非公開のAI初稿も放置しません。将来その原稿を再利用したとき、古い日付が戻る可能性があるためです。

訂正済み記事からSNS、Obsidian、AI初稿、次の記事へ影響を確認する図

SNSでは削除、訂正、追記を使い分ける

公開済みのSNS告知文に誤りがある場合、すぐ削除することだけが正解とは限りません。

軽い表記修正:リンク先の記事を修正し、必要なら返信で補足
行動に影響する誤り:分かる形で訂正を投稿
個人情報や重大な誤情報:公開状態を止め、削除や非公開化を検討
更新情報:元の投稿日時と新しい確認日を区別して追記

どの操作ができるかは投稿先によって異なります。編集機能の有無や表示方法は、実際の画面で確認します。

AIには訂正文の候補を作ってもらえますが、投稿の削除、更新、再投稿は人間が判断します。特に、元投稿への反応や共有がある場合、削除すると訂正が伝わらないこともあります。

Obsidianの古い情報へ印を付ける

Obsidianには、変更後の内容だけでなく、古い情報を使わないための印を残します。

# 記事訂正記録

- 元記事:記事タイトル
- 訂正日:2026-10-20
- 訂正種別:日時
- 変更前:10月21日から受付
- 変更後:10月22日から受付
- 根拠:公式案内、主催者確認
- 記事反映:完了
- SNS確認:完了
- 関連メモ確認:完了
- Human Approval:完了

## 使用禁止の古い情報

- 「10月21日から受付」という記述は今後使わない

古いメモ自体をすぐ削除すると、訂正の経緯が分からなくなります。削除する代わりに、先頭へ「旧情報」「使用禁止」「訂正先」を付けます。

別のAIに記事作成を頼むときも、最新版だけでなく、使用禁止の情報を明示します。

AIの修正結果を差分で確認する

本文をAIに直してもらったあと、完成文だけを読みません。変更前後の差分を確認します。

特に見る項目は次のとおりです。

  • 指定した箇所以外が変わっていないか
  • 数字や日付が別の場所にも残っていないか
  • 直接引用が書き換えられていないか
  • 訂正文と本文の内容が一致しているか
  • リンク先が最新の公式情報か
  • 「予定」が「決定」へ変わっていないか
  • AIが訂正理由を作っていないか

検索機能を使い、変更前の語句が残っていないかも確認します。

検索語:10月21日
確認対象:記事本文、SNS下書き、Obsidian、次の記事の下書き
結果:0件、または訂正記録内だけ

訂正記録には変更前の文を残すため、単純に0件である必要はありません。「古い情報として明示された場所にだけ残っている」状態を確認します。

公開前と公開後の確認を分ける

訂正作業にも状態を付けます。

reported:誤りの指摘を受けた
checking:一次情報を確認中
approved:訂正内容を人間が承認した
updated:記事へ反映した
verified:公開ページと関連先を確認した

AIが訂正文を作った時点は approved ではありません。正しい情報、変更範囲、訂正文、関連投稿への対応を人間が確認してから反映します。

公開後は、編集画面ではなく実際の公開ページを開きます。キャッシュや表示崩れ、古いリンク、訂正文の日付を確認します。

実際に使う依頼文

記事の訂正をAIへ頼むときは、次のように範囲を限定します。

公開済み記事の訂正案を作ってください。

変更前:申込受付は10月21日から始まります。
変更後:申込受付は10月22日から始まります。
根拠:公式案内と主催者からの連絡で確認済み
確認日:2026年10月20日

条件:
- 指定した事実以外は変更しない
- 数字、固有名詞、引用を追加しない
- 訂正理由を推測しない
- 本文の変更案と、読者向けの短い訂正文を分けて出す
- 変更前の情報が残る可能性のある関連文章を一覧にする
- 公開や削除は実行しない

AIには、差分の整理、関連先の洗い出し、確認漏れの発見を任せます。何を正しい情報として採用するか、公開済みの文章をどう扱うか、いつ反映するかは人間が決めます。

まとめ

公開済み記事の訂正は、本文の一文を書き換えるだけでは終わりません。

  • 修正、訂正、更新を分ける
  • 変更前の記述と発見経緯を残す
  • 正しい内容を一次情報で確認する
  • 変更前、変更後、理由、確認日を記録する
  • SNS、Obsidian、AI初稿、引き継ぎメモを確認する
  • AIの変更は差分で見る
  • 人間が承認してから公開へ反映する
  • 公開ページと関連先まで確認する

AIで文章を再利用しやすくなるほど、古い情報も再利用されやすくなります。訂正を1回の書き換えではなく、情報が広がった経路を戻って確認する作業として扱うと、同じ誤りを次の文章へ持ち込みにくくなります。

次回は、複数の記事に同じ情報が使われているとき、どの記事から確認するかを決める方法を整理します。

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