AI開発で「今作らないもの」を先に決めた理由
非エンジニアが AI と開発を始めると、できそうなことはすぐ増える。要約、記事生成、自動公開、新しいデータ取得、分析画面。AI は候補を出すのが速いから、次に足す機能の話だけをしていると、作るものの輪郭がすぐ広がる。
KagoHub と Kagoshimaniax OS では、まず「今作らないもの」を先に決める場面があった。プロジェクトは違うが、AI と継続して作るときに、完成範囲を守るための共通した判断だった。
KagoHubで先に外したもの
KagoHub は鹿児島の公式・準公式情報を集め、確認し、公開や再利用につなげる情報ハブとして始まった。2026年7月の v1.0 設計では、情報源の登録、RSS取得、保存、受信箱での確認、WordPress下書き作成を完成範囲として整理した。
一方で、AI要約、AIタグ付け、AI記事生成、完全自動公開、SNSへのAPI自動投稿は v1.0 に含めなかった。先に必要だったのは、取得した事実を保存し、人間が確認できる状態にすることだったからだ。
Kagoshimaniax OSで範囲を絞ったもの
Kagoshimaniax OS の v1.1.0 は、Dashboard UI と情報設計を改善し、毎朝60秒以内に「正常 / 注意 / 要対応」を判断しやすくすることに範囲を絞った。
新 Connector、DB / SQL / スキーマ変更、AI要約や自動提案、新しい書き込み Action、Human Approval の省略は含めなかった。UI改善と、新しいデータ取得や意思決定の仕組みを、同じVersionへ混ぜなかった。
AIと作るほど、境界を先に置く
KagoHub では、取得した情報をそのまま自動公開しない。受信箱で確認し、記事候補を選び、WordPress下書きを作り、人間が確認して公開する流れを置いた。
Kagoshimaniax OS でも、Human Approval を省略しない。AI と一緒に作ると実装案はすぐ出せる。だからこそ「できること」と「今の完成範囲に入れること」を分ける必要がある。対象外を決めるのは、検証する対象を見失わず、人間が判断できる状態を守るための設計だ。
学び
- AIの提案が増えるほど、今回作らないものを明文化する価値が増す
- AIによる加工より先に、事実を保存し確認できる流れを作る
- 完全自動公開を避け、人間の確認を残すと公開の責任が明確になる
- プロジェクトが違っても、完成範囲を守る考え方は再利用できる



