はじめに
GCP(Google Cloud Platform)操作されるような方は基本的にVMインスタンスにssh接続してCLIで処理される方が多いのではないかと思います。ただWordPressなどをGCPにホストした方は Filezila
やCyberduck
DBはPhpMyAdmin
などのGUIツールなど、慣れてる環境で作業したいのではないでしょうか。
対象となる読者
GCP
で FTP
や PhpMyAdmin
などGUIで操作されたい方。
GCP
FTP
Filezila
Cyberduck
PhpMyAdmin
接続
ssh
などで検索されている方。
まとめ
大きな流れは3つです。前提として、VMインスタンスは既に作られていることを想定しています。
- GCPのVMインスタンスのIPアドレスを固定する
- ローカル環境でSSHのキーを作成する
- GCPのVMインスタンスにSSH認証鍵を作成する
ここまで出来ると、FTPやPhpMyAdminを使ってVMインスタンスを操作可能です。
VMインスタンスにSSH接続
GCPのIPアドレスの固定
GCPの管理画面 > VPCネットワーク > 外部IPアドレス
GCPのインスタンスは動的にIPアドレスが変化します。そのためまずはこのIPアドレスを固定しましょう。
ローカル環境でSSHのキーを作成する
CLIツールを立ち上げましょう。ここではMacのターミナルを想定して話を進めます。
ssh-keygen -t -rsa -f ~/.ssh/作成したいファイル名 -C admin
上記コマンドを打ち込むとパスワードを作成するか求められるので、パスワードを設定しましょう。すると、秘密鍵と公開鍵が作成されます。
続いて作成した公開鍵をコピーします。
cat ~/.ssh/作成したファイルの公開鍵 | pbcopy
GCPのVMインスタンスにSSH認証鍵を作成する
GCP > Compute Engine >VMインスタンス
クリップボードにコピーされた公開鍵をSSH認証鍵に貼り付けます。
ここまで設定が出来ると、ローカルのCLIからはアクセスできるので、確認してみましょう。
ssh -i ~/.ssh/秘密鍵のファイル admin@外部IPアドレス
# ex) ssh -i ~/.ssh/id_rsa admin@88.88.88.88
設定したパスワードを入力するとVMインスタンスに接続ができます。
FTPを使ってVMインスタンスに接続
今回はCyberduckを使用します。
サーバーには外部IP
、ユーザー名にはadmin
(admin以外で設定した人はそのユーザー名)パスワードにはSSH鍵作成時のパスワード
、SSH Private Keyには公開鍵ファイルのパス
を指定します。
以下の動画はFileZilaのパターンで同様の流れが解説されています。
PhpMyAdminを使ってVMインスタンスのDBに接続する
今回はbitnami
を使用していたため、bitnamiのドキュメントに従って、PhpMyAdminに接続します。
今回の環境はMacのため以下のコマンド入力して、PhpMyAdminのGUIから接続できるようにします。
ssh -N -L 8888:127.0.0.1:80 -i KEYFILE bitnami@SERVER-IP
# ex) ssh -N -L 8888:127.0.0.1:80 -i ~/.ssh/id_rsa admin@88.88.88.88
続いて、 127.0.0.1:8888/phpmyadmin
にブラウザでアクセスしましょう。
ユーザー・パスワードはGCP > Deploy Manager > 対象のインスタンス から確認出来ます。
GCPから確認したユーザー・パスワードを入力しましょう。
これでPhpMyAdminを使ってDBに接続することが出来ました。
最後に一言
GCPでWordPressのホスティングをすると、GCPの無料枠の恩恵を受けられるため初期費用を抑えてスタート出来ることが良いと思いました。また今回は海外ユーザーが対象のサイトだったため、リージョンを海外に置けたり、CloudFlareなどのCDNサービスとも簡単に連携出来る点が非常に良いと感じました。