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プロダクトマネージャーが技術力を求めて駆け抜けた1年を振り返る

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はじめに

現在、IT会社でプロダクトマネージャーをしているものです。
前職では営業をしており、カスタマーサクセスで今の会社に入社後、社内異動で2年ほど前にプロダクトマネージャーになりました。
それまでは、ずっとカスタマーサクセスをやっていましたので、技術力はほぼゼロの状態で異動しました。

プログラミングの勉強をはじめて1年以上が経ちため、今日はこの1年半の振り返りをしてみようと思います。

学習のきっかけ

異動直後、技術力がなさすぎて、「エンジニア同士の会話についていけない、どうしよう、、、」と上司にぼやいていたら、
「ちょっとエンジニアになってくれば?」と打診を受けたのがちょうど1年半くらい前でした。

冗談かと思ったら、本当で、話はとんとん拍子で進み、私は2021年1月から3ヶ月間エンジニアになることが決まりました。

事前学習 2021年12月

その当時、エンジニアになる前に冬休み中に読んでおくよう言われたのが、『Webを支える技術』と『Real World HTTP』でした。どちらも難し過ぎてさっぱりでした。笑

焦った私は、冬休みのすべての時間をかけて、(コロナ禍で出かける先もなかった)、ドットインストールやyoutubeでhtml/css/javascriptあたりの勉強ともう少し優しめの本を買い漁り勉強を進めました。

ふと気分転換にyoutubeでプロダクトマネージャーについて、調べていると「技術のわからないプロダクトマネージャーにあたったらそれはハズレくじ」という動画に対するコメントを見つけて、泣きたくなりました。

しかしこの技術書が読めない&自分がハズレくじと捉えられる立ち位置にいるという厳しすぎる現実がモチベーション維持に繋がったかと思います。

実践学習 2021年1月〜3月

1月からのエンジニア在籍期間では、簡単な文言修正・機能拡張などを対応させてもらいました。

このエンジニアの経験を通し、Githubの使い方やアジャイル開発の進め方をざっくり理解することができました。

しかしhtml/css/Javascriptを勉強し、エンジニアに3ヶ月在籍をしたからといって、webアプリケーションの開発ができる状態では全くありませんでした。

最低限の開発の流れはつかめたので、ここのタイミングで勉強をやめる選択もありましたが、思いのほかプログラミングが楽しかったのもあり、インドアの趣味として続けることにしました。

自己学習期間 2021年4月〜2022年3月

その後、1人で勉強を続けていましたが、独学に飽きて、なかなか思うように勉強が進まなかったので、仲間を募って、チーム開発を始めました。
自己学習期間においてどんな活動をしていたかは、別の記事にまとめているので、今日は割愛します。

プログラミングの勉強で得られたこと

以下、プログラミングの勉強をして得られたことや学んだことを整理してみました。

エンジニアが話している技術的な会話がわかるようになった(少しだけ)

デザインをエンジニアやUXと考えていて、パターン化して進めたいという話が出たときに、「あ、コンポーネントを共通化して効率的にやりたいのだな、コンポーネントで共通化するなら細かい仕様の違いはなるべくないほうが使い回しやすいよな」とその意図を想像できるようになりました。

パターン化して進めたいという発言に対して、技術力がなくても「そうですね」と言えるので、出てくる言葉として一緒なのですが、
実際に自分で、パターン化しないで、量産して大変になったつらい経験と、パターン化したのに、細かい仕様をいろいろ変え過ぎて、複雑になってしまった経験があるので、勝手に「そうですね」の深みが増したと思っています。

また、「まだ決まってないことが多くて、検討はもう少し先ですね」という状態になっているとき、「見えてない部分はどのあたりですか?」と突っ込んでいけるようになり、決めていくためにどんな情報をエンジニアに共有すれば議論が前に進むのか動いていけるようになりました。

これは、時間が経てば、あるいは、信頼関係が強くなれば、自然とできていける話のかもしれませんが、
自分で1つWebアプリケーションを作ってみて、見えないところから(リファレンスを見たり、技術記事を探す)、見えていくプロセスがあることを知れたことが後押しになっている気がします。

調査系のチケットを自分で返せるようになった(ちょっとだけ)

スプリントで動いていて、このまま今のスプリントのチケット対応を維持したい一方で、ユーザーさんからのお問い合わせがエスカレーションされ、急ぎの仕様確認として調査が発生した際、これまではどちらかの対応を一時的に止めるしかなく、何もできない私は指をくわえて待つことしかできませんでした。

プログラミングを勉強をしたことにより、簡単なコードであれば自分でみて問い合わせを返すことができるようになり、計画している開発を止めずに、緊急なユーザーさんからのお問い合わせも臨機応変にチームで対応しながら、回せていけるようになりました。

エンジニアの方と話せるテーマが増えた

エンジニアのコミュニティにも入ったことで、エンジニアの方々の普段の雑談に触れるようになり、エンジニアの人が好きなテーマを自分も自然と好きになっていきました。

プログラミングを始める前は、なぜMacにキーボードが付いているのにどうしてエンジニアの人はキーボードを新たに買うんだろうと思っていた私も、

プログラミングを始めて、ガジェットに対する興味が湧き、マウス・キーボード・PCスタンド・モニター・モニターアーム・スタンディングデスクなどをこの1年で買っており、結果的によりエンジニアの方とのガジェットに関する会話を非常に楽しめるようになりました。

まもなく憧れのHHKBを買う予定ですが、いつか自作キーボードにもチャレンジしてみたいです。

エンジニアの方へのリスペクトの気持ちがさらに高まった

以前からモノを作れる人への漠然とした憧れはあったのですが、自分で少しやってみたことで、自分がやるよりも何倍も早いスピードで美しいコードを書く人への憧れがより強くなりました。

朝型人間になれた

プログラミングを始める前までは、8時か9時くらいに起きる生活でしたが、現在は6時からの朝活に日々参加しており、いまでは自然と5時半くらいに目が覚めるようになりました。
朝はプログラミングの勉強を主にやっていますが、ラジオ体操をしたり散歩をしたり、朝の時間にゆったりできるようになり、QOLも格段に上がったように思います。

終わりに

当時、ちょうどコロナ禍でもあり、アウトドア系の趣味しかなかった私は趣味が全滅してやる気を失っていましたが、
プログラミングを始めたことで、空いた時間にやることが明確になり、土日に「あー暇だ」とか「あーつまらん」と嘆くことがなくなりました。

趣味を失ってしまった非エンジニア出身の新人プロダクトマネージャーの方がいたら、プログラミングは仕事にも活き、趣味にもなりとてもおすすめです。

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