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世界中のAIウェビナーを、手をかけずに全部聴く

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要点(3行)

  • 目指すのは、世界中のAIウェビナーを手をかけず全部聴き、動向だけを受け取る状態。
  • いまは国内の一角どまり。申し込みまでは無人でも、参加用のURLが拾えず止まっている。
  • 完成までの道のりを、つまずきも方向転換もそのまま記録していく。

情報を広く集めることを、仕事の柱のひとつに置いている。その入り口として、ウェビナーは相性がいい。第一線にいる人が、いま何を考えているかを、まとまった時間をかけて話してくれるからだ。

ただ、ウェビナーには扱いにくさもある。中身の当たり外れが大きく、一時間聴いて持ち帰るのが数行、と感じることもある。開催は世界中に散らばり、時差もある。海外のセミナーになると、言語がそのまま壁になる。世界のAI系ウェビナーを足し合わせれば、ほぼ二十四時間、どこかで誰かが話し続けているはずだ。そのうち目に触れるのは、起きている時間に、わかる言語で開かれた、ごく一部にすぎない。

この続きを、機械に肩代わりさせられないか。そう考えて手を動かしている。まだ道半ばだが、目指している形から書く。

世界中で二十四時間開かれるAIウェビナーを手をかけず全部聴き、出口でいまの動向だけを受け取る。現在地はまだ国内の一角で、参加用URLの一点で止まっている。

理想の形

世界中で途切れなく開かれているウェビナーを、手をかけないまま「全部聴いた」状態にする。そこから、いまの動向と、新しい話題だけを受け取る。これが目指す先だ。

聴く仕事を機械に任せられるなら、ウェビナーの扱いにくさは裏返る。入り口で選ぶ必要がない。全部に出られるからだ。時間帯を気にする必要もない。あとから録画で追えばいい。言語も選ばなくていい。聴いた中身は、書き起こした議事録として日本語で届く。玉石混交は「入り口で絞る問題」から「出口で選り分ける問題」へと姿を変える。

求めているのは、一本ずつの議事録そのものではない。それらを横に貫いて見えてくる、業界のいまの流れだ。機械の書き起こしも要約も完璧ではないから、気になれば元の録画に戻れる形で残しておく。

いま、どこまで来ているか

理想が大きいぶん、現在地との距離もはっきりしている。

動いているのは、国内の、日本語のウェビナーに限った一角だ。予定を見つけ、申し込み、カレンダーに載せるところまでは、手を触れずに回っている。ところが、その先で止まっている。当日どこで視聴するのか、参加用のURLが、いまのところ一件も拾えていない。案内は仕事用のメールに、日本語の予定に紛れて届く。そこを機械がまだ選り分けられない。URLが取れないと、入室も、録音も、要約も始まらない。新しい議事録は、しばらく増えていないままだ。

世界へ、多言語へ、そして横断した動向の分析へ。理想の本丸には、まだ手が届いていない。いまはその手前で、現実のウェビナーが自動化に見せる細かな抵抗と、ひとつずつ向き合っている。

難しいのは、賢さではない

手こずるのは、AIが賢いかどうかではない。AIはむしろ、素直に動いてくれる側だ。てこずらせるのは、その周りにある現実の作りのほうにある。申し込みフォームのログイン、人間かどうかを確かめる画像認証、参加用のURLが日本語のメールに紛れて届くこと、ブラウザの自動操作がときどき崩れること、小さなノートPCで音声を録り続けること。ひとつひとつは地味だ。それでも、これをなだめて初めて、「勝手に聴いてくる」状態に近づく。

線は決めている。相手が公開している場を対象にして、他人あての招待や、まだ表に出ていないものを外へ持ち出さない。集めた中身は、まず自分が動向をつかむために使う。手をかけない仕組みほど、どこで止めるかを自分で決めておく必要がある。

この連載について

完成してから振り返るのではなく、途中の景色をそのまま出していきたい。理想の形は毎回変えずに掲げ、そのつど、いまどこまで来たか、どこでつまずき、どう進路を変えたかを書く。うまくいった部分を「どう作ったか」は、また別の回にゆずる。

次はたぶん、この参加用URLの一点になる。案内がメールのどこに埋もれていて、なぜ機械が拾えないでいるのか。そことどう向き合っているかを書く。

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