AI系のウェビナーを見つけて申し込み、当日その場に出て録音し、書き起こして議事録にまとめる。そこまでを人の手を介さずに通す仕組みを作っている。前回は、参加用のURLが一件も拾えていない、というところで終わった。
その後、仕組みだけで回るかを見るために、人は手を入れずにしばらく自動で運用してみた。今回は、その期間の話になる。
今回の要点(3行)
- 参加用URLは0件から113件になった。前回の詰まりは解消している。
- 自動で運用していた期間に開催された回のうち、申し込み済みは78件。参加用URLの取得ができていた37件のうち、録画を試行したのは9件、録画できたのは3件、議事録になったのは2件。
- 議事録は14本増えた。当日のリアルタイム配信から2本、あとで公開されたアーカイブ配信から12本。
前回からの続き。申し込みは進んだ
前回は、申し込みはできるものの、参加用のURLが0件しか取れないというところで止まっていた。案内のメールを絞り込む条件が、届いているものを全部はじいていた。これは解消した。
いま、申し込みが済んだ回は、先の予定も含めて248件ある。そのうち参加用URLの取得ができているのが113件。残りの半分ほどは、まだ取れていない。参加用URLは開催が近づいてから届くことが多いので、そのぶんだと思っている。ただ、開催が済んだ回にも取れていないものが半分ほどあり、時期だけでは説明しきれない。ここはもっと細かく見る必要があるが、一歩ずつ精緻にするより全体を通すことを優先して、今のところはこれ以上掘らずに先へ進む。
録れた回は、まだ少ない
自動で運用していた期間に開催された回だけで数えると、こうなる。
- 期間中に開催された回が188件
- そのうち、申し込みが済んでいたのが78件
- 参加用URLの取得ができていたのが37件
- 録画を試行したのが9件
- 録画できたのが3件
- 議事録になったのが、そのうち2件
議事録の作成は、まだ進んでいない。見えている課題は三つある。参加用URLが用意できているのに、そもそも録画を試行していない回が28件あること。試行したのに録画できていない回が、9件のうち6件あること。録画はできたのに、議事録にできなかった回が1件あること。この三つの中身を、つまびらかにしていく。
参加用URLがあるのに、録画を試行していない28件
録画の試行は、AIに任せている。AIは見送るたびに理由を書き残すのが決まりで、その理由は追跡用の台帳に蓄積する。ただ、その理由を見ても、詳しいことは分からなかった。28件のうち23件は、理由の欄が「ライブで録れなかった回」の一言で埋まっている。見送った理由の欄に、結果が書かれている。
残る5件には理由がある。案内のページ止まりだったのが1件、グループへの招待だったのが1件、期限切れの表示が出たのが2件、ブラウザからの参加に進めなかったのが1件。要するに、配信のリンクが間違っていた。URLそのものはあったが、実際の配信画面に到達できるものではなかった。
この章の結論は二つになる。一つは、23件についてリンクを実際に確かめて、何が起きていたかを分析する必要があること。もう一つは、拾ったURLが実は配信ページではないことがあるので、参加用URLをどう取得しているか、その仕組みを見直す必要があること。
試行したのに、録画できなかった6件
録画を試行した9件のうち、録画できたのは3件。6件は途中で止まっている。原因は二つに分かれた。
一つ目の原因は、録画に入る前の準備で止まった回で、2件。パソコンを静かなままにして録るために、音の出力はこの期間の直前にパソコンのスピーカーから仮想のスピーカーに置き換えてある。録画の前には、音の出力がミュートになっていないことを確かめる。ミュートのままだと、無音で録れてしまうからだ。置き換えた仮想のスピーカーは、ミュートかどうかの値そのものを返さない。確かめられず、始めなかった。
二つ目の原因は、録画が始まってからの監視で止まった回で、4件。監視は、始まって180秒たったところで音が取れているかを確かめる手順で、出力を置き換える前に90分まるごと無音で録れてしまった回があって足した。取れていなければ止める。この4件は、ここで止まった。
原因の解説はここまでで、それぞれをもう少し深掘りする。
一つ目について。この2件のあと、録画を試行するAIは人の指示なしに、確かめる手順を自分で書き換えた。確かめる中身は、ミュートかどうかだったのを、静かに録るための設定が入っているかどうかに変えた。音の出力先が仮想のスピーカーで、パソコンのスピーカーの音量が0なら、録画を始める。この構成ならパソコンは静かなまま、録画には音が流れる。翌日からは、ここを通るようになった。
二つ目について。4件は、出力を3分監視して、音が出ていると判定できなかっただけだ。理由は、次に確かめる。
監視は決めたとおりに働いて、決めたとおりに録画を止めている。
録画できた3件のうち、議事録になったのは2件
録画できた3件のうち、2件は書き起こしから議事録まで、そのまま進んだ。どちらも英語の回で、日本語の議事録になって並んでいる。初回に書いた「言語も選ばなくていい」は、ここで動き始めている。
議事録にならなかった1件は、録画のあとの処理でつまずいたままになっている。
アーカイブ配信の取得
ここからは、リアルタイム配信とは別の仕組み、アーカイブ配信の話になる。開催に間に合わなかった回を、あとで公開されるアーカイブ配信から録画して議事録にする経路を、少し前に作ってあった。対象は、申し込みを済ませた回の、無料で見られるアーカイブ配信に限る。録画は手元に置いたままで、議事録は合言葉で入る限られた置き場に並べる。リアルタイム配信の回と同じ扱いになる。
自動で運用する前の分も含めて、申し込みが済み、開催も済んだ回で数えると、こうなる。
- 申し込みが済み、開催も済んだ回が125件
- そのうち、リアルタイム配信で録画できたのが6件
- 残りの119件が、アーカイブ配信を探す対象
- アーカイブ配信が見つかって録画できたのが17件
- 議事録になったのが、その17件
残りの多くは、公開を待って探し続けている回になる。決めた回数まで探しても見つからず、打ち切った回もある。
自動で運用していた期間で見ると、議事録は14本増え、そのうち12本がアーカイブ配信から来ている。上の17件のうち12件が、この期間に増えた分にあたる。当日に出られなかった回が、そのまま議事録まで進む。作ったときの見込みを超えて働いている。
申し込みはずいぶん良くなった。課題も残っている
申し込みの側は、この期間も動き続けた。予定を見つけるところは毎日動き、新しい予定が途切れずに積まれた。
課題は、速さの差にある。申し込みは人と同じようにブラウザでフォームに入力して送信するので、見つける速さに追いつかない。申し込みを待つ行列は、48件から162件まで伸びた。
つづく
自動で議事録を取り続けるところまでは、まだ遠い。
