2025年12月13日(土)、関西DB勉強会が開催されました。
本記事では関西DB勉強会の様子をお知らせしていきます。
今回はLT x 10本ということで、サクサクとトピックが変わって面白いかったです。資料公開されていないものについてはタイトルうろ覚えなのはご容赦ください。もちろんRDBMSやNewSQLの話もありましたが、GraphDBやFileMakerの話まであるのはこの勉強会だけじゃないでしょうか。
1. TiDBの進化(bohnen)
順番はルーレットできめたので、トップバッターは私!資料作りがギリギリで焦っていたところに想定ていなかったトップバッターになったもので焦りました。結果AIスライドの部分は話せず。
資料は下記です。基本は会社のウェビナーで話したことの凝縮版です。
ストレージ共有型のDBは珍しくなく(オンプレミスでも結構よくある構成ですし)、機会があったらそれぞれどういう形で利用しているのか調べてみたいですね。
2. 仕様駆動開発についての話題(Goichiさん)
AIを利用した仕様駆動開発についてのお話でした。
- システム開発プロセス全体を通じてみるとコーディングの比率は多くなく、保守が重要
- 保守するときに仕様も合わせて修正・改善できるか?
- 仕様駆動開発は保守で役に立つか?
というお話でした。AIが支援する仕様駆動開発は、現在のところ確かに初期開発にフォーカスしており、保守時の「関係ないところは修正しない」的な挙動がどうなるかは面白い議論だなと思いました。
ただ一方で「別にテストが通ればどう直しても良いのでは。価値が満たせれば良いのでは」派もあるでしょうし、ここでもコントロールできないものをどうするかという問題を考えないといけないとは感じました。
3. DBアキネーターを作ろう(Furuhashiさん)
データベースのロゴを元に、そのDBに対するyes/noの質問を繰り返してDBを当てるゲームを作ろうというものです。
- 「それはRDMBSですか?」→ Yes
- 「それはオープンソースですか?」→ Yes
- 「それはPostgreSQLですか?」→ Yes
みたいな感じですね。コレジャナイ感とお話されていましたが、二分探索するとどうしてもそんな感じになっちゃうんじゃないですかね?😁
聞きながら、「これSQL方言でDB当てるゲームだったらかなり難易度高いだろうな」とか思ってました。
4. ぼくの考えた最強のMySQL基盤(yyamasaki1さん)
今月からPingCAPの同僚になったMySQL/Heatwaveエキスパートの山﨑さんの発表です。
NDBとHeatwaveの話でした。TiDBからHeatwaveには接続できると思うんですよね。
聞きながら思ったのは、S3のような共有ストレージをDBのストレージとするなら、今後増えていくのはその上でDWHも動かそうという動き、Iceberg的な発想になるんだろうなということでした。HTAPとはちょっと違うんですが、DWHのユースケースの幅やコストに関係してきそうな気がします。
5. Graph DBの話(shigeru_ponzさん)
製造業のBOMを考えるとJoinの数は多すぎて、Graph型が良いのではないかということから、GraphDB(Neo4J)の話をされていました。
私自身はGraphDBを触ったことがないので、後で調べてみたいのですが、確かにグラフ構造自体の保存や検索に容易性があるとして、集計演算とかどうなるのかなというのは興味が湧きました。
例えば自動車のBOMがデータベースに保存するとして、「素材の価格(鋼板)が10%上昇した場合の製造原価を車種毎に出力」みたいな話をどう書けるのかなとかは興味あります。
6. MySQLのFlash Privilegesの話(Kandatomohiroさん)
MySQLではRBACを更新した際にFLASH PRIVILEGES というコマンドを打つのですが、これは打たなくて良い場合もあり、惰性でやっていませんか?という話でした。
かつては mysql.user などのテーブルを直接書き換えていたことがあり、メモリ中のRBAC情報にそれを反映させるためにFLASHを明示的に打っていたのですが、現在は専用のDCLがあり、それを使うとFLASHしなくても反映されるよというお話です。
ただ即時反映されるものとされないものがあり、FLASHを打つ必要があるケースも示されていました。
・・・それなら毎回付けたほうが安全じゃないですか?😁
7. SQL Server 2025のSQL強化の話(odashinsuke)
SQL Server 2025で強化されたjsonサポートと、正規表現関数などの話です。SQL ServerのSQL真面目に見たことなかったのですが、リテラルや結果セットをテーブルとして扱えるのは結構強力ですね。
MySQLだと json_table みたいなものがfrom句や正規表現の結果などリストになるものならなんでも使える感じです。duckdbも似たような感じだったような気がします。
8. Claris FileMakerのAI対応(mekkemon)
FileMakerでのAI連携(MCP)の紹介とデモでした。UIとデータベースが一体となっている、MS Accessに近い感じのソフトウェアです。
学生の時(またMacがOSXじゃなかったとき)ClarisWorksやFileMakerを使っていたのですごい懐かしいとともに、OSX上でも変わらない動きで変わらないなーと思ったりしました。
FileMakerやMS AccessはEUCブームの牽引力だったと思います。懇親会で聞くと今でも分野によってはかなり利用されているということでちょっとうれしくなります。
おわりに
2時間があっという間に過ぎました。データベースのごった煮という感じでしたが、このような雑多な話題がでてくる勉強会はあまり見たことがなく、刺激になりました!また機会があれば参加したいと思います。
運営の皆様ありがとうございました。