こちらはElastic stack Advent Calendarの9日目の記事となります。
ElasticStack6.5がリリースされてひと時たちましたね。
Space、Infura UI、Canvas等マイナーバージョンアップとは思えない大きいリリースでした。
そんな中ですが、新機能ではなく、KibanaのAdvanced Settingsについて書きたいと思います。
今回のSpaceのリリースで、Space毎に設定ができるようになりました。
そのため、他利用者と設定が競合しなくなり、便利になったのと、version6からいくつか新しい設定項目が増えているからです。
別にネタが被って思いつかなかったからではありませんヨ
今回は以下の構成で行います
・Windows 10
・JDK 1.8.0_141
・Elasticsearch6.5
・Kibana6.5
注意点
画面にも記載されていますが、一部の設定は
①ドキュメントが存在しない
②サポート対象外
③Beta版の機能
になります。実際の環境で触る時は注意してください。
Advanced Settingsの利用方法
Management画面から設定画面に遷移することができます。
便利なAdvanced Settings
ここからはいくつか便利なAdvanced Settingsについて紹介したいと思います。
Date format
Discover画面や、ダッシュボード画面での日付のフォーマットを変更することができます。
Index Patterns画面からIndex Pattern毎に設定することも可能です。
Timeの部分の日付フォーマットが変わったことが分かります。
日本の方にも直感的な日付フォーマットに変更することができるため、便利です。
Time picker quick ranges
画面で利用するTime pickerをカスタマイズできます。
例えば、
①直近3日間という新しい設定を作成する
②不要なTime pickerの設定を削除する
③表示名を日本語にする
等ができます。
変更後ダッシュボードを見ると、Time pickerがカスタマイズできていることが分かります。
こちらも日本語表記にできたり、業務に合わせた設定ができるため便利だと思います。
Time picker defaults
ダッシュボード等を開いた際適用されるデフォルトのTime pickerの値を変更できます。
デフォルトの「Last 15 minutes」から「Today」等に変更できます。
Dashboards only roles
.kibanaそのものへのアクセス制御(例えば特定のダッシュボードのみ見せるようにする等) + 「dashboard_only_user」のRoleを作成したいときにこの設定を行う必要があります。
ユースケースとしては、
同じ営業部門のSpaceを利用しているが、ある役職以下には特定のダッシュボードのみ見えるようにする
というユースケースが考えられます。
もちろん、Spaceを営業部門の役職毎に分けて利用することも可能ですが、管理が煩雑になる弊害があります。
変更前
1つのSpaceに複数のダッシュボードが存在しています。
詳細な設定方法は割愛しますが、eCommerceのダッシュボードのみを参照可能なRoleとそのRoleを付与したUserを作成しました。
ただし、Dashboards only rolesに作成した「eCommerce_dashboard_only」Roleを登録しないと、写真のようにダッシュボードのみの表示にすることはできません。
「eCommerce_dashboard_only」RoleをDashboards only rolesに設定すると、ダッシュボードのみの表示にすることができました。
このように、.kibanaそのものへのアクセス制御を行いながら、ダッシュボードのみを見せたい時に便利です。
おわりに
便利なAdvanced Settings集でした。
より便利にKibanaを利用する一助となれば幸いです。
それでは。