はじめに
UX デザインの法則の一つをご紹介した後に、
ユーザーを "心理的に" 待たせない手法についてご紹介します!
前提
UX デザインの法則という本を読みました。
こちらの本に書いてあった法則の一つである "ドハティのしきい値" というものについてご紹介し、ユーザーを心理的に待たせない手法についてまとめました。
ドハティのしきい値について
説明:
0.4 秒以内だと生産性が劇的の向上するが、1 秒以上待たされるとユーザーはタスク以外のことを考え始め、生産性の低下につながる。
説明のままですが、レスポンスが遅く待ち時間が長いとユーザーは違うことを考え始め、生産性が低下する、という法則です。
ただ、今の web サイトやシステムは複雑化しており、0.4 秒以内にレスポンスを返すのは難しいと思います。
解決策
なので、バックグラウンドで処理が走っている間に何らかのフィードバックを返していくべし、ということで以下の手法が紹介されていました。
スケルトンローディング
どんなページが表示されるか予想できるため、ロード時間が長くても心理的に短く感じられます。
SNS 系の画面でよく見られる手法です。
アニメーション
ロード画面にブランドのロゴやキャッチコピーを差し込むことで、単なる待機時間としてだけではなく、別の役割を果たすことができます。
企業・店舗サイト、プロモーションサイトなどでよく見られる手法です。
- サイト離脱率の低下
- ブランドイメージの醸成
- 期待感の高揚
プログレスバー
「問題なく処理している」ことをユーザーに伝えられます。
業務アプリケーションでよく見られる手法です。
他
他にはゲームでは Tips や操作方法等を表示しているというのもよく見ますね。
これらの手法によって、処理が進んでいることをユーザーに伝えられ、待っているという感覚を減らす(待ち時間が短く感じる)効果があり、体感性能が高くなり UX を改善できる とのことです。
一方、私が実務で開発しているような業務アプリケーションでは、このような手法を取り入れている画面は少ない印象で、一般的なぐるぐるローディングが多い気がします。
特に初期描画や検索に時間がかかっていそうなアプリケーションには、このようなフィードバックの返し方も取り入れていくのが良いのかなと思いました。
最後に
まだまだ UIUX については勉強中ですが、今後は 待ち時間などの "行間" の部分も考えていきたい と思いました!
余談
この本は「Laws of UX」を元に構成されているようで、その中でも重要な原則をピックアップして紹介されていました。
原則をすべて知りたい方は「Laws of UX」のページを読めば良いとのことでした。(英語読めないンゴ、、、)