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TermuxとBluetoothキーボードでPC禁止を回避する

Last updated at Posted at 2018-03-16

人事「情報漏洩防止のためにノートPCは持ち込み禁止です。もちろん寮でも禁止です。」
新入社員「ええ~っ!!!」
人事「スマホ、タブレットならいいです。」
新入社員「なんじゃそれ」

用意するもの

  • スマホ or タブレット
  • Bluetoothキーボード

Hacker's keyboardというアプリを使えばソフトウェアキーボードでもできるそうですが、ソフトウェアキーボードでプログラミングするのは現実的ではありません。

使用するアプリ

今回はTermuxというターミナルエミュレータを使います。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.termux&hl=ja

Termuxのメリット

  • aptでパッケージが管理できる。
  • ドキュメントがそこそこ落ちている。
  • アップデートが新しい。
  • vimがデフォルトで使える。

他には「Android Terminal Emulater」というものがあるそうです。古いバージョンのAndroidはこちらしか対応していませんが、アップデートも2015年で止まっているようです。

環境構築

ストレージにアクセスできるようにする

インストールした時点では、権限の問題でTermuxからAndroidのstorageにアクセスすることはできません。そのため、アクセスできるようにするには設定が必要になります。

とはいえ全く難しいことではなく、termux-setup-storageと唱えるだけです。するとTermuxにファイルアクセスを許可するかAndroidからプロンプトが出るので、許可するとホームディレクトリにstorageというディレクトリができ、その下にリンクが張られます。

ホーム直下に置きたい場合は、普通のリンクとして扱えばいいだけなので、mvで移動しましょう。

パッケージ群

全部aptでできます。デフォルトでvimが使えますが、Emacs派の人はEmacsもインストールできます。

clangコンパイラ

Termuxでは現在gccが使えません。代わりにllvmとclangを使います。
apt install libllvm clang

Cのソースファイルのコンパイルはgccではなくclangとします。
clang mysrc.c

C++の場合はclang++とします。
clang++ mysrc.cpp

Python

Python本体はaptでインストールでき、pipも使えます。しかしライブラリの整備が結構面倒です。pythonのライブラリはCでビルドするものも多いので、上述のclangのインストールが必要です。

NumPy

インストールに7分くらいかかります。
pip install numpy

matplotlib

libpngとfreetypeがいります。またfreetypeはpkg-configがないとmatplotlibをインストールできません。

pip install matplotlib```

# 問題点
* GCCが使えない。ゆえにfortranは使えない。
* Emacsが重い。起動に5秒以上かかる。
* Emacsでは日本語が使えない。
* ファイルストレージ上ではファイルを実行できない。```chmod u+x```ができない。
* ハードウェアキーではバックスラッシュが打てない。ゆえに改行記号などはその都度ソフトキーを出して打たなければならない。

とはいえSSHが使えるので、最悪VPSでも借りてSSHでやりましょう。

# 参考サイト
Termux-setup-storage
https://wiki.termux.com/wiki/Termux-setup-storage

freetype cannot be found by build #3029
https://github.com/matplotlib/matplotlib/issues/3029
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