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EOS の truffle を目指す js4eos の紹介

Last updated at Posted at 2018-12-14

イーサリアムでスマートコントラクトを開発する時、Truffle フレームワークが便利なツールを提供してくれます。
参考 SolidityのフレームワークTruffle入門

EOS の場合は、まだそれほど完全になってないですが、EOS の Truffle を目指すライブラリが出ていているので、紹介します。
こちらのリポジトリになります。
github.com/itleaks/js4eos

機能

npm パッケージなので、インストール自体は、npm install js4eos -gになります。

  • EOS をインストールせずに、各コマンドを実行できる
    • プロジェクトは、EOSをインストールせずに、便利に EOS コマンドを実行できるようにしたいところから始まった
    • ほぼ cleos 互換できるぐらい、 wallet / get / push action / set / system のサブコマンドを実行できる
  • EOS のスマートコントラクト開発にあたって、 EOS の Truffle を目指して、開発・テスト・デプロイ周りの機能を追加されました
    • compile でスマートコントラクトをコンパイルできる
    • config で接続するネットワークを選択できる、 kylin / jungle / mainnet サポートされている
    • create でアカウントまたはキーペアを作成できる
    • dapp create / compile / deploy / test でスマートコントラクトの作成・コンパイル・デプロイ・テストできる
    • faucet でテストネットの無料 EOS を貰える

test 周りの機能

各コマンドの使い方は、EOS開発者であれば、--helpを見ればすぐできるので、テスト周りを紹介します。

作業ディレクトリを作成し、js4eos dapp init実行するとテンプレートが展開され、下記の構造になっています。

Screen Shot 2018-12-14 at 6.28.59.png

テンプレートにテストファイルがあります。たとえ eosio.tokenのテストは下記になっています

var options = {
    keyProvider:[
        '5JnzYUtJMGhnC4kzU5RTQza8EbaX1LHm4CGXoM3ppm1RBunKUvN',
    ]
}

Js4eos = require("js4eos")(options)
var assert = require('chai').assert;

describe("eosio.token contract test", function() {
    //Must set a large timeout
    this.timeout(10000);
    var eosio_token;
    before(async function(){
        eosio_token = await Js4eos.Contract("eosio.token") //use contract account to import contract
        await eosio_token.setActor("js4eostest11")
    });

    it('should success js4eostest11 transfer 0.0001 EOS to testtest1113', async function(){
        let data = await eosio_token.transfer("js4eostest11", "testtest1113", "0.0001 EOS", "js4eos truffle test")
        assert.equal(Js4eos.okTransaction(data), true)
    });
    it('should succcess get accounts table of eosio.token for js4eostest11', async function(){
        let data = await eosio_token.table("accounts", "js4eostest11")
        console.log(data.rows[0].balance)
    });
});

js4eos dapp test test/eosio-token.jsで実行すると、テスト結果が表示されます

$ npx js4eos dapp test test/eosio-token.js


  eosio.token contract test
    ✓ should success js4eostest11 transfer 0.0001 EOS to testtest1113 (473ms)
999.4172 EOS
    ✓ should succcess get accounts table of eosio.token for js4eostest11 (42ms)


  2 passing (649ms)

このテストを参考して、自分のスマートコントラクトのテストも書けるようになると思います。

裏側の動き

EOS インストールせずにコンパイル・テストできるのがどんな仕組みなのかはすごく気になってちょっと調べてみました。
結論はシンプルで

  • コンパイルは、ちょっと特別で、下記通りに、とあるサーバーにリクエストして結果をもらうようになっています

    // https://github.com/itleaks/js4eos/blob/d2635eb2f9c29140818a7e101f1beda4a019a520/lib/compile.js#L26
    var req = request.post(Config.serviceUrl + "/newcompile", function (err, response, data) {
    ...
    

    serviceUrlhttp://api.eosfavor.comになっています

  • すべてのコマンドを全部確認出来たわけではないですが、コンパイル以外の機能は、設定されているAPIエントリポイントに投げて結果を解析し表示するようになっています。js4eos_config.js に使うネットワーク、プライベートキー、デプロイ時どのコントラクトをどのアカウントにデプロイするなど、全部設定できます。

注意点

  • テストは実際にテストネット(メインネットに設定するのもできる)で本物のトランザクションが発行されるので
    • メリットとしては、疑似テストではないので、成功の場合は、より安心できる
    • デメリットとしては
      • テストがテストネットの EOS が必要になります。テストネットのEOSは無料でもらえますが、テストする時気をつける必要があるのと、もらえるには手間があります
      • テストネットの状況次第、テストが落ちってしまったり、CIで回す場合失敗する確率がより高い恐れがある
  • コントラクトのコンパイルですが、コントラクトソースをそのサーバーにアップロードしてそのサーバー上でコンパイルしてくれる流れなので、コンパイル環境が制御できないのと、スマートコントラクトのソースコードにこだわりがある場合は要注意

まとめ

EOS の開発周りのツールもだんだん健全になってきたので、スマートコントラクトの開発はどんどんやりやすくなりました。

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