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[翻訳]どうやってデジタル世界で信頼の自動化を実現できる?

Last updated at Posted at 2017-12-01

この記事について

この記事は 谢晗剑 さんの 如何在数字世界实现信任的自动化 を本人の許可を得て翻訳したものです。

以下は本文です。

どうやってデジタル世界で信頼の自動化を実現できる?

 みなさんこんにちは、谢晗剑(シエ ハンジアン)と申します。世界市場価値第二位のブロックチェーンプロジェクトの、コア開発チームにいる唯一の中国のメンバーで、「秘猿科術」の創設者兼CEOです。今日ここで、ブロックチェーンに対する私の見解を共有したいと思います。私のテーマは「信頼の自動化」です。
 人間は社会的な動物です。人類学者がさまざまな動物群落を分析して分かったが、人間に対して最も自然な群落の人数は150です。これは、私たちの日常生活の中で維持できる比較的近い関係数を表しています。昔から今まで、人類はずっと、いろいろな発明を試し様々な異なるツールや制度を使ってこの制限を突破しようとしています。
 そこで、企業という偉大な発明がありました。

マシンの管理プロセス

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 企業の中では、いろいろな制度を作ってメンバー激励し、チームを同一の目標に向かうに維持しています;企業と企業の間では、企業法などの法律や規制で、企業間のビジネスの円滑な遂行を保証しています。
 企業制度の中で、たとえ注文、購入、製造、出荷、請求、集金など、いろいろなビジネスフローがあって、それらが各段階にある全ての人をつながって、規定されたプロセスに従ってタスクを確実に完成できるように保証しています。
 しかし、コンピュータができてから、計算力が絶えず強くなっているのに、人間の能力はあんまり変わっていません。そこで、我々はこれらのプロセスを管理するために、コンピューターを使うべきかどうかを考え始めました。
 これは、工場でマシンを使うこととは逆です。 工場では、マシンは労働者であり管理者は人間ですが、プロセス管理では、マシンを使って人を管理することを試してみたいです、それこそは上記説明した「プロセスの自動化」です 。なので、今は、ERP、ビジネス・インテリジェンスなど様々なWebとコンピューターをベースにしている情報システムが出ています。
このような情報システムを基づいて、どんどん大企業を作れて、多国籍企業も日常茶飯事になっています。しかし、この自動化プロセスを外側に拡張し企業の境界を超えて拡張しようとするといろいろな問題が出てきます。
 企業や組織自体が信頼境界であり、中ではよく協力できますが、一度組織の境界を出すと、プロセスにある他の人がやるべきことに忠実していることは、信頼できなくなります。
これは、私がよく考えていることです: テクノロジーを手段として、企業の中に限らずに、企業と企業の間でのプロセスの自動化を実現できないのか?
インターネットのテクノロジーだけでは、私が答えを見つかりませんでした。イーサリアムが私に方向を示してくれました。

イーサリアムが出した答え

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 イーサリアムは、分散化のテクノロジーを通じて、共有データベースを作ってくれて、この共有データベースの上に共有コンピュータを構築してくれました。 私たちは、コードをイーサリアムという分散システムにデプロイし、マシンにコードを実行させることができます。
 ビジネス世界で自然言語で書かれている契約をコードで書くように、人が実行する契約をマシンが実行するように変わることができます。また、イーサリアム上は、異なる2種類のアカウントがあります。これはビットコインなどの他のブロックチェーンとかなり異なっています。
他のブロックチェーンでは、唯一の人間が制御するアカウントだけで、あなたのアカウントの残高を管理できます。
 しかし、イーサリアム上は、 コントラクトアカウント というものが存在しています。 コントラクトアカウントは、マシンに制御されて、中にコードで書かれてあるロジックがあります。世界中は誰でも制御できなく、そのコードだけ制御できます。
 これは画期的な発明です。これが何を表すかを想像してみましょうか?それは歴史の中で初めて、マシンが経済的自立を達成できたことです。イーサリアムの中では、マシンと人間の地位が同じです。イーサリアムで、人間とマシンを区別しません、マシンでもイーサリアム上でアカウントを作れます。なので、マシンが経済自主権を得ました
これこそは、マシンがこの世界で信頼できる仲介者になることができるようになります。ビジネス世界では、全ての仲介者は人間が担任しています。もしかして、あなたは、彼があなたの財産をきちんと保管することを信頼できないかもしれません;しかし、マシンが経済的自由を持っている場合は、マシンが安全にあなたの財産を保管することを信頼できるでしょう。
 マシンはブロックチェーンから逃げられないので、あなたの財産をスマートコントラクト、即ちマシンに任せることができます。ここまで来たら、当初私たちがやりたかった企業と企業の間のプロセス自動化を実現できるようになったと思います。
 じゃ、これでOKですか?残念ながらまだまだたくさんのことをやらないといけません。
 今皆さんに、「ブロックチェーンのもっとも筋が通っているアプリケーションはなんですか」と聞いたら、思い出せるのは、闇市ですか?ICOですか?見えると思いますが、これらのアプリケーションは、私たちのビジネス世界のアプリケーションとは、まだまだ遠いです。私たちが必要なのは、分散化のUber、分散化のUber。ただ、分散化の闇市は要らない、私たち一般人と関係ないです。
 私の意見ですが、この現象の理由は、既存のパブリックチェーンは、許可なしのチェーンであり、誰も匿名でこの環境で何かをやることができます。しかし、一般人の一人ひとりに対して、私たちが必要なのは、匿名ではなく、プライバシーです。これは違うものです。

デジタルの世界の信頼

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 既存のパブリックチェーンでは、安定している通貨がほぼ存在していません。ビジネス世界をデジタル世界に移したい場合、安定している通貨が必要です。それがあったら、売りたい商品、提供するサービスに安定している価格を設定できて、コストと収益の計算をちゃんと計算できます。
 しかし、パブリックチェーンでの安定の為替レートが難しいです、分散化のやり方で実現するのは難しいです。ビジネス世界では必ず監督が必要ですが、デジタルの世界では、どうやってできます?
 イーサリアムの一員として、企業私も去年発生したブロックチェーンの歴史で最も有名なハッキング事件を経験しました。短い期間で、5,000万ドルのイーサリアムコインが盗まれた。これらのイーサリアムコインは、スマートコントラクト(マシン)が保管していました。当時、コミュニティ全体が激しい議論が起こって、コードと法律を守って(ハッカーが単にコードの抜け穴を合法的に使用したとみなす)そのまま放置すべきなのか、何らかの措置でそれらのお金を取り戻すべきなのかを議論していました。
 当時は、いくつのチームと協力して、投票サイトを作って、コニュニティの投票を収集してみました。最後合意した内容は、行動を取って損失を最低限にすることでした。イーサリアムが実際に実施したのもそのような行動でした。コードにハードコーディングして、お金を取り戻しました。
 ただ、当時このやり方は激しい論争を引き起こしました。このやり方がブロックチェーンの「データが改ざんできない」性質を違反した意見がありました。しかし、私が言いたいのは、そもそも「ブロックチェーンのデータ改ざんできない」というのは、いったいなんですか?それは取引の歴史を改ざんできないことです、これが私たちの現実世界と非常によく似ています。
 あなたが絶えずに取引するので、ブロックチェーン上の台帳は常に変更され、人皆のアカウントにある残高も変わり続けていますが、1つの取引が一度ブロックチェーンに取り込まれると、取り消さないようになります。イーサリアム上では、取引が取り消されたことは一回もありませんでした、変わったのはこの世界の状態でした。これは私たちが保証すべきの原則であると思います。しかし、私がよく思いますが、もしかしてもっとよくやれる、もしかしてハードコーディングではなく、ある方法でこのようなことをやれるかもしれません。

身分認証が許可チェーンの基礎

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 どんな方法?最近数年では、新しいタイプのブロックチェーンが出てきました。 許可チェーン と呼ばれています。パブリックチェーンと結構違います。上記の問題をよく回答しました。
 許可チェーンでは、ノードでもユーザーでも、事前に 身分認証 を通ってから初めて、一定の許可をもらってチェーンに参加できチェーンが提供するサービスを使えるようになります。身分は、許可チェーンの基礎であり、この基礎ができてから初めて、より良いデジタルコマースを構築できます。
 許可チェーンでは、身分があるおかげで、容易に現実世界の信用機関を導入し、これらの信用機関が 法定通貨ゲートウェイ と呼ばれる決定責務を負いて、このような法定通貨ゲートウェイが法定通貨との安定なレートを持つ仮想通貨を発行してくれます。
 このような信頼を基づいた安定した通貨のメカニズムは、許可チェーンで使用するのは一番やりやすいかもしれません、そして、将来デジタル通貨が本当にできた時、法定通貨ゲートウェイのメカニズムも許可チェーンを本当のデジタル通貨に導入できます。
 身分がある許可チェーン上では、異なるガバナンス仕組みを構築することができます。チェーンの外でガバナンス委員会を設立し、緊急事態が発生する時は、委員会がチェーンの外で合意を形成し、実際の対策を決めることができます。
 このようなアプローチのメリットは、歴史を変更してない一方、当時発生したことと、私たちがどんな合意をしたのかを、全部取引形式で歴史に保存できます。こうすれば、ブロックチェーンが非常によい情報を記録するツールになります。
 では、これで十分ですか?残念ながら、もう少し足りてないです。今現在、世界中のあちこちで様々な許可チェーンが構築されている最中ですが、これらは分割されたネットーワークです。ブロックチェーンはネットーワーク効果を持つテクノロジーであり、即ちネットワークが大きければ大きいほど、ネットワークにある資産の価値が多いです。もっともっと大きな、全ての人が一緒に使える許可チェーンがほしいです。

パブリック許可チェーンは未来である

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 許可チェーンの2番目の問題は、経済激励メカニズム です。ブロックチェーンのノードは、自分の計算力とストレージを使って、ブロックチェーンのユーザにサービスを提供していますが、許可チェーンでは、これらのサービスは無料ですので、ノードがサービスを提供させる経済激励のメカニズムが足りないです。
 経済激励のメカニズムがしないと、許可チェーンが長く安定し稼働し続けられるのはあんまり想像できないですね。近い将来では、経済激励がない場合、許可チェーンがブロックチェーンであるとは言えますか。それとも、単にブロックチェーンの分散データベースだけ?じゃ、どうしましょう?
 今は、パブリックチェーン という技術があります。許可チェーンと比べるとそれぞれのメリットがあります。まずは、実は パブリックと許可の定義は特に矛盾がない 、パブリックおちうのは、できるだけ多くのユーザーに利用されたい、許可と言うのは、ユーザがサービスを使う前にまず許可をもらう、または身分を認証する必要がある。
 これら二つの定義が特に矛盾していないので、なぜ一緒に使わないですか?これは、将来が出て来るかもしれない、新しいタイプのブロックチェーン(私たちは パブリック許可チェーン と呼んでいます) じゃないかと思います。パブリックチェーンであり、多くの人に使われます、一方で許可チェーンでもあります。ユーザとノードが全部身分を持っています。これは技術的に実現できます。
 イメージとしては、パブリックの許可なしのチェーンの上に、許可レイヤまたは身分認証レイヤを追加するか、または、完全に別でパブリック許可チェーンを構築し、パブリック許可なしチェーンと平行するとかです。将来的には、この2種類のブロックチェーンはお互いに補完できると信じいています。
 このような、分散化で、スマートコントラクトサポートで、身分があるプラットフォーム上では、私たちは、今のビジネス世界まるごとにデジタル世界に移すことができます。企業と企業間のビジネスフローを自動化できると思います。
 言い換えると、これ、実際は、信頼の自動化です。
 信頼とは何ですか?信頼というのは、私はあなたを知っているので、何も言わなくてもいいよ、私のお金を取ってください、これは信頼。ありがとうございました!

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