この記事では、MariaDB 10.6 から MariaDB 10.11 へのアップグレード方法について説明します。以下の手順に従ってアップグレードを行ってください。
1. リポジトリ設定を変更
システムのパッケージマネージャが MariaDB 10.11 をインストールするようにリポジトリ設定を変更します。
- Debian, Ubuntu, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Updating the MariaDB APT repository to a New Major Release を参照してください。
- RHEL, CentOS, Fedora, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Updating the MariaDB YUM repository to a New Major Release を参照してください。
- SLES, OpenSUSE, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Updating the MariaDB ZYpp repository to a New Major Release を参照してください。
2. MariaDB を停止
MariaDB サービスを停止します。
3. 古いバージョンの MariaDB をアンインストール
MariaDB 10.6 のアンインストール方法はディストリビューションによって異なります。
- Debian, Ubuntu, および同様の Linux ディストリビューションで以下を実行します:
sudo apt-get remove mariadb-server
- RHEL, CentOS, Fedora, および同様の Linux ディストリビューションで以下を実行します:
sudo yum remove MariaDB-server
- SLES, OpenSUSE, および同様の Linux ディストリビューションで以下を実行します:
sudo zypper remove MariaDB-server
4. 新しいバージョンの MariaDB をインストール
MariaDB 10.11 のインストール方法はディストリビューションによって異なります。
- Debian, Ubuntu, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Installing MariaDB Packages with APT を参照してください。
- RHEL, CentOS, Fedora, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Installing MariaDB Packages with YUM を参照してください。
- SLES, OpenSUSE, および同様の Linux ディストリビューションの場合、Installing MariaDB Packages with ZYpp を参照してください。
5. 設定ファイルの変更
必要に応じて、my.cnf
などの設定ファイルでオプションを変更します。これには、サポートされなくなったオプションの削除も含まれます。
6. MariaDB を起動
新しいバージョンの MariaDB を起動します。
7. mariadb-upgrade
を実行
最後に、mariadb-upgrade
を実行します。これにより、以下の2つの作業が行われます。
sudo mariadb-upgrade -u root -p
-
mysql
データベース内のシステムテーブルが新しいバージョンと完全に互換性があることを確認します。 - すべてのテーブルを素早くチェックし、新しいバージョンの MariaDB と互換性があることをマークします。
以上が、MariaDB 10.6 から MariaDB 10.11 へのアップグレード手順です。これらの手順に従って進めることで、スムーズにアップグレードが完了します。
参考