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【調べもの】AndroidのCUI開発環境

Last updated at Posted at 2018-04-19

AndroidはLinuxカーネルを利用しているため、「Androidでも開発環境を作ろう」という試みはいくつもされてきた。

個人的に「古いAndroid端末をスレイブノードにしたクラスターシステムを作りたい」という野望があり、いくつか試してみた。ここではそのAndroidで使えるターミナル環境をまとめてみようと思う。
#試したもの

##Android Terminal Emulator (ATE)
Google Play
おそらく調べた限りでは一番古い。

  • 容量が軽い。
  • 古い端末にも対応している。
  • sshdが使えない(多分)。
  • ハードウェアキーがUS配列にしか対応していない。(Google日本語入力を使えばJISが使える?)

##Termux
Google Play

  • aptが使える。
  • ポートが固定されているなど制約はあるが、sshd(sshサーバ)が使える。
  • gccが使えずllvm系のclangを使う必要がある。fortranは使えるコンパイラがない。
  • openMPIもaptでは入らない。
  • Emacsが重い。

Archlinux on Termux

github

Termux上にArchLinuxをインストールすることもできる。

  • ArchLinuxなのでpacmanが使える。
  • gccが使える。
  • sshdが走らない。
  • 容量が全部合わせて4GB近くなった。スマホやタブレットの限られたストレージでこの容量は痛い。

##UserLAnd
prootという機能を使って疑似的なroot環境を再現しているらしい。別記事にて。
https://qiita.com/Bluepost59/items/7f5608dff98c82ffb668

#調べたもの
##GNURoot Debian
Google Play
名前に「Root」とあるが、root不要でインストールできる。prootという機能を使って疑似的なroot環境を再現しているらしい。インターフェースにATEを使っているようだ。

  • aptが使える。
  • gccも入る。
  • openSSHではsshdを走らせることができないが、dropbearを使えばSSHサーバもできるらしい。
  • なんと、お目当てのopenMPIもaptで入れることができる。
  • ATE同様US配列しか使えない。emacsでカーソルキーもつかえない(これはちゃんと設定すればいけるかも?)。 Google日本語入力を使えばJIS配列で使える。(ただしいろいろ癖がある。これについては別記事でまとめたいと思う。)
  • 2018年夏頃に開発が終了し、UserLAndに受け継がれた模様。

##Linux on Android
https://qiita.com/iruka/items/5bcc36aa07518f099b5e

Androidに無理やりUbuntuをインストールする。rootが必要。手持ちの端末でrootを取ろうとしてできなかったので試せなかった。

Linux on Androidでクラスタコンピューティングをしている先行研究がある。
Android端末を使用したクラスタ計算機システムの構築

その研究グループはその後openMPIをAndroidNDKで実装しなおしているようだ。
無線接続型Androidクラスタシステムの自動構築制御手法

#キーボードとIME
CUIではCtrlやAltといったキーが必須になるが、通常のAndroid向けIMEの多くには備わっていない。そもそもコーディングするのにタッチは大変なので、物理キーボードはあった方がよい。

物理キーのつなぎ方はbluetoothでもUSBでもよい。最近は百均でもmicroUSB-USB Aの変換ケーブルを売っているので、108円でPCのものを流用できる。

#まとめ
おそらく一番お手軽なのはTermuxかUserLAndだと思う。gccを使いたいならUserLAnd一択だと思う。

ただしopenSSHでsshdが走ってMPIも使える、MPIクラスタのスレイブノードにできるものは見当たらなかった。もし知っていたら教えてください。

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