Auto Scalingグループ内のEC2インスタンスを無停止かつ手動で入れ替える手順をご紹介します。
今回は、起動テンプレートに記述されているEC2のインスタンスサイズを「Micro」から「Small」に変更して、Auto Scalingグループ内の「Microサイズ(旧)×2台」と新たに起動した「Smallサイズ(新)×2台」を入れ替えます。
前提
前提として、EC2インスタンス(Microサイズ)×2台、起動テンプレート、Auto Scalingグループが作成済みである事とします。
1. 起動テンプレート修正
AWSマネジメントコンソールにログインして、ナビゲーションのサービスから「EC2」を選択します。
EC2のナビゲーションペインから「起動テンプレート」を選択します。
表示された対象の起動テンプレートを選択して右クリック、以下の画像のように「テンプレートを変更(新しいバージョンを作成)」を選択します。
インスタンスタイプを「Small」に変更して、「テンプレートのバージョンを作成」ボタンを選択して適用します。
以上で、起動テンプレートのインスタンスサイズ変更は完了です。
次回のAuto Scalingから、SmallサイズのEC2インスタンスが起動されるようになります。
2. EC2インスタンスのスケールアウト数(2台→4台)修正
EC2のナビゲーションペインから「Auto Scaling グループ」を選択して、「高度な設定」から「編集」を選択します。
終了ポリシーから「最も古いインスタンス」を選択、デフォルトのクールダウンは「60」を入力して「更新」を選択します。
終了ポリシーに「最も古いインスタンス」を選択すると起動してから最も時間が経過しているEC2インスタンスから廃棄されます。
EC2のナビゲーションペインから「Auto Scaling グループ」を選択して、「グループの詳細」から「編集」を選択します。
希望するキャパシティ、最小キャパシティ、最大キャパシティに設定されているキャパシティ数を「2」から「4」に変更して「更新」を選択します。
各キャパシティを「4」に設定するとEC2インスタンスが2台から4台に増えます。
暫くするとSmallサイズのEC2インスタンスが新たに2台起動して、インスタンスの状態が「実行中」に変化します。
3. EC2インスタンスのスケールアウト数(4台→2台)修正
EC2のナビゲーションペインから「Auto Scaling グループ」を選択して、「グループの詳細」から「編集」を選択します。
希望するキャパシティ、最小キャパシティ、最大キャパシティに設定されているキャパシティ数を「4」から「2」に変更して「更新」を選択します。
各キャパシティを「2」に設定するとEC2インスタンスが4台から2台に減ります。
暫くするとMicroサイズの既存のEC2インスタンス×2台が停止して、インスタンスの状態が「終了済み」に変化します。
終了ポリシーに「最も古いインスタンス」を選択しているため、起動してから最も時間が経過しているMicroサイズの既存のEC2インスタンス×2台から廃棄されます。