はじめに
こんちわ。黒ネコと申します。
2016年頃から始まったIBMクラウドの Watson Discovery サービスも、幾つもの機能追加を経て、2020年の "プレミアム" プランから V2 と呼ばれる新しいサービスが登場しました。
V1 のユーザーからすると、変更点や新機能が気になると思いますが、V2 から新たに始めるユーザーもいると思うので、ここでは V2 の環境を基に、Discovery を基本的な所から色々と紹介していこうと思っています。
よろしくお付き合いくださいませ。
Watson Discovery V2 とは
Watson Discovery とは、「複雑なビジネス文書から必要な情報を抽出できるようにする AI 活用検索エンジンです」とマニュアルに書かれておりますが、ま、「グーグル検索みたいに社内文書を高速検索できたらいいな」って時に使うサービスという所でしょうか。
2021年から始まった最新の "プラス" プランと、"エンタープライズ" プランでは、先に書いたように "V2" と呼ばれる新しいサービスが提供されています。
日本語のオンラインマニュアルを見ていると分かりにくいのですが、英語版の左上を見てみるとはっきりと "v2" と書かれてまして、V1とは別物のマニュアルになっていることが良くわかります。
【Discovery V2 マニュアル (英語版)】https://cloud.ibm.com/docs/discovery-data?topic=discovery-data-about&locale=en
・上記に限らず、英語版のマニュアルには日本語版のマニュアルに書かれていない記述が沢山あります。翻訳チーム頑張れ!
さて、まずは30日間無料(<=これ大事!)である "プラス" プランを使って Discovery のサービス作成から始めてみます。
サービスの作成と起動
IBMクラウドのトップバーで"カタログ"をクリックし、左のカテゴリーリストで"AI/機械学習"をクリックすると、"Watson Discovery"が右のペインに現れます。覚悟を決めてクリックします。
以下の画面になるので、30日無料トライアル(<=大事!!)がある "プラス" プランを選択し、条件同意のチェックボックスをクリックし、青色の"作成"ボタンをクリックします。
画面をスクロールして、一番下の"リソースの構成"の所でサービス名をデフォルトから変更する事ができます(作成後に行う事もできます)。
ここで、一息ついて食事や休憩に行きたい所ですが(行ってもいいですが)、サービスは十数秒程で作成されます。"Watson Discovery の起動"の青いボタンをクリックするとサービスが起動します。
検索の実行
サービスを起動すると"Sample Peoject"というプロジェクトが既に作成されています。
これを使って、実際に検索を行ってみます。"Sample Peoject"のボックスをクリックします。
いきなり検索してみても良いのですが、検索バーの下にいくつかIBMさんが用意したサンプルがあるので、そこから選んでみます。おそらくサンプルにあるような"IBM"や"Cloud Pak for Data"と言ったワードが含まれているようなデータが索引化されているのでしょう。
もうちょっと面白そうなデータだったらいいのに。。。相変わらずIBMさんお堅いなぁと思いつつ、一番上の"IBM"の右端にある"Run search"のボタンをクリックします。
"IBM"のキーワードで検索した結果が表示されました。一番下にあるように、40件ヒットした内の10件が表示されているようです。
次は、検索バーの所に、"Watson"と入れてみます。。。と、16件ヒットしましたね。
以上、IBMクラウドのDiscoveryの検索サービスが非常に簡単に試せる事が分かりました。
おそらくお仕事で使う場合は、バックグラウンドの検索エンジンとして、APIで呼び出す事が殆どだと思いますが、このようにクラウド上のUIで試すことができるのは分かりやすくて良いですね。
おわりに
というわけで、次回は面白そうなデータを入れて、カスタマイズの機能などを色々確認してみようと思います。あと、V2ならではの機能も試してみなければいけませんね。乞うご期待!と、自分にプレッシャーをかけた所で、この辺でお開きとさせていただきます。。。
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