複数人格を同じチャットRoomで実現する
ChatGPTをLINE Messenger API経由で利用する例は既に数多く存在します。
参考にした記事は以下
おしゃべりするなら、1対1よりみんなでワイワイした方が絶対楽しいよね!とふと思いたち、
LINE上で複数のAI人格と会話できる仕組みを作ってみました。
LINEのアイコンおよび表示名を変更する
2020年の公式記事ではありますが、LINE messenger APIではSenderの属性を指定することで、アイコンと表示名が変更できます。
これを利用して、複数のアイコンと表示名を設定します。
アイコンが変わるだけで、チャットしている相手への親しみがぐっと増すのが不思議なところです。
個別の人格の設定
今回、開発にはGASを利用してます。
Googleスプレッドシートと連携することで、GPTに設定するContentsを可変にします。
具体的には以下のようなスプレッドシートをユーザーごとに作成します。
LINEからの登録
ただ、スプレッドシートを他のユーザーと共有で利用するのはセキュリティ上難しそうなので、
登場人物の名前、性格、そしてアイコンに設定する画像の情報をLINEから取得するようにします。
テキスト入力なので、ここで上手く入力するかが課題です。
LINEで情報登録する流れ
(実名はマスキングしてます)
→ →LINE Messenger にフォーム機能的なものがあるといいのですが。
(リサーチという機能はありますが使いづらそう)
結果、”登場人物” from xxx という表示とアイコンが設定され、同時にこのSenderは、設定した”性格”に基づき、GPTを経由して返信を行います。
G7の再現
*****あくまで個人の検証・テスト用です*******
上記で実現した複数人格のLINE上での実現を活用して、先般行われたG7首脳会議を再現してみましょう!
登場人物はご存知の以下の方々。
(初めて知ったのですが、G7っていうけど七人じゃないんですね・・・)
それぞれの性格は英語版Wikipediaの略歴紹介を参考に!入力しました。
(登場人物)
- 岸田文雄
- メローニ
- トルドー
- マクロン
- バイデン
- スナク
- ショルツ
- ミシェル
- ライエン
- + ゼレンスキー
それぞれの名前を入れてメッセージを送ると、呼ばれた人格が返答してくれます。
気分はまるで田原総一郎ですね。
なお、5回分まで過去の会話履歴も踏まえて回答します。
まとめと環境
LINE Messenger API と GPTを組み合わせると、複数人でのチャットが実現できるという紹介でした。
擬似家族チャットとか、当社の取締役会の再現とか、いろいろできるのはないでしょうか。
2023/5/24 絶賛公開中!
利用環境
- GAS
- Google Drive API
- LINE Messsenger API
- GPT model : GPT3.5 Turbo