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Windows Server 2019 ドメインコントローラー複製手順

Last updated at Posted at 2020-05-05

本手順では、Hyper-V上に構築した Windows Server 2019 のドメインコントローラーを複製する手順を記載します。
同様の手順で効率よくドメインコントローラーが増やせるため、3台以上での構成にする場合等に活用ください。

ドメインコントローラーが2台構成になっていることが前提となります。
また、2台目のドメインコントローラーはPCDエミュレータマスタではないものとします。
2台構成でのドメインコントローラー構築がまだの場合は、Windows Server 2019 Active Directory 2台目インストール手順 を参照ください。

構成のイメージ図としては以下の通りです
DCReplication_000.png
※複製元の2台目のドメインコントローラーはAD02、複製先のドメインコントローラーはAD03としています。

手順の概略は以下になります
01.AD02を「Cloneable Domain Controllers」グループに追加する
02.AD02上で複製用のXMLファイルを作成する
03.AD02をシャットダウンする
04.AD02をエクスポートする
05.AD02を起動する
06.エクスポートした仮想マシンをインポートして起動する

01.AD02を「Cloneable Domain Controllers」グループに追加する

AD02にログインした状態で、Windowsキー+r キーを投下して、名前に「dsa.msc」と入力
DCReplication_001.png

Domain Controllers のAD02を右クリックしてプロパティをクリック
DCReplication_002.png

所属するグループをクリック
DCReplication_003.png

追加をクリック
DCReplication_004.png

選択するオブジェクト名を入力してくださいに「Cloneable Domain Controllers」を入力して、名前の確認をクリック
DCReplication_005.png

下線がひかれたことを確認して、OKをクリック
DCReplication_006.png

所属するグループに「Cloneable Domain Controllers」が加わっていることを確認してOKをクリック
DCReplication_007.png

02.AD02上で複製用のXMLファイルを作成する

Windowsキー+r キーを投下して、名前に「powershell」と入力
DCReplication_008.png

複製を許可するアプリケーションリストファイルを作成するため下記コマンドを実行
※サードベンダーのアプリケーション等がインストールされている場合は事前に複製に問題がないか確認が必要。

Get-ADDCCloningExcludedApplicationList -GenerateXml

DCReplication_009.png

C:\Windows\NTDSフォルダ配下に「CustomDCCloneAllowList.xml」が作成されていることを確認
DCReplication_010.png

ファイルの中はアプリケーションリストが記載
DCReplication_011.png

複製先ドメインコントローラーの構成ファイル作成のため、powershellで下記コマンドを実行

New-ADDCCloneConfigFile `
-CloneComputerName ad03 `
-Static -IPv4Address 172.17.253.4 `
-IPv4DNSResolver 172.17.253.2,172.17.253.3 `
-IPv4SubnetMask 255.255.255.240 `
-IPv4DefaultGateway 172.17.253.1 `
-SiteName "Default-First-Site-Name"

DCReplication_012.png

C:\Windows\NTDSフォルダ配下に「DCCloneConfig.xml」が作成されていることを確認。
DCReplication_013.png

ファイルの中は3台目となるドメインコントローラーの構成情報が記載。
※DNSResolverはドメインコントローラーのIPアドレスが指定されていること。
DCReplication_014.png

03.AD02をシャットダウン

下記コマンドでAD02のシャットダウンを実行

shutdown /s /t 0

DCReplication_015.png

04.AD02をエクスポート。

シャットダウン完了後、複製元(AD02)の仮想マシンを右クリックして、エクスポートをクリック
DCReplication_016.png

出力先を指定して、エクスポートをクリック
※出力先のディスクの空き容量に注意!
DCReplication_017.png

05.AD02を起動。

3台目のドメインコントローラーからレプリケートされるかもしれないため、一応AD02を起動しておく
DCReplication_018.png

複製元のAD02は起動時にxmlファイルはリネームされ読み込まれない
DCReplication_019.png

06.エクスポートした仮想マシンをインポートする

Hyper-Vマネージャーの操作から仮想マシンのインポートを選択
DCReplication_020.png

次へをクリック
DCReplication_021.png

エクスポートした仮想マシンを選択して、次へをクリック
DCReplication_022.png

次へをクリック
DCReplication_023.png

「仮想マシンをコピーする(新しい一意なIDを作成する)」を選択して、次へをクリック
DCReplication_024.png

仮想マシンの格納先を指定して、次へをクリック
DCReplication_025.png

仮想ハードディスクの保存場所を指定して、次へをクリック
DCReplication_026.png

完了をクリック
DCReplication_027.png

インポートした仮想マシンはエクスポートした際の仮想マシン名になっているので適切な名前に変更する。
DCReplication_028.png

仮想マシンを右クリックして接続をクリック
DCReplication_029.png

起動をクリック
DCReplication_030.png

拡張モードでの接続がポップアップされるので×で閉じる
DCReplication_031.png

ドメインコントローラーの複製が開始されていることを確認
DCReplication_032.png

OS起動後にコマンドプロンプトから下記コマンドで、3台目のドメインコントローラーが作成されていることを確認

dsquery server -forest

DCReplication_033.png

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