7
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Google Driveの変更通知をGoogle Cloud Functionsで受け取る

Last updated at Posted at 2020-03-20

この記事でやりたいこと

Google Driveで変更(ex. ファイルの追加や削除など)が発生したら、Google Cloud Functionsに通知する方法を説明する記事である。

Google Apps Scriptなどで実現する場合、 1分間隔でポーリングするの方法 でも同様のことは行えるかもしれないが、Drive API - Push Notificationを使用すれば、 Google Driveのディレクトリ内の変更発生時に以下の方法で指定したURLをリクエストをしてくれる APIが存在する。今回は、それを使う。ポーリングしなくてもいい。最高。

使用するもの

  • Google Cloud Functions
  • Python

Step1. Google Cloud Functionsでfunctionを作成する

関数の作成_–_Cloud_Functions_–_DealConnect_–_Google_Cloud_Platform.png

トリガーを HTTP とする、functionを作成する。今回の例ではNode.jsを使用するが、後述するHTTP tagをレスポンスできればどの言語でも問題ないハズ。

とりあえず、そのまま作成する

Step2. URLを所有していることを登録する

Drive APIでPush Notificationしてもらうためには、URLを所有していることを証明しなければならない。

Google Search Consoleから行う。

Google_Search_Console_へようこそ.png

確認方法として、HTML タグ を選択する。HTMLタグはコピーしておく。

Google_Search_Console_へようこそ.png

Step3. functionでHTMLタグをレスポンスするようにする

functionに戻って、先程コピーしたHTMLタグをレスポンスするように ソースコードを書き換える。その際、

<html><head>先程のHTMLタグ</head></html>

とすることを忘れないようにする。

関数の編集_–_Cloud_Functions_–_DealConnect_–_Google_Cloud_Platform.png

デプロイする。

Step4. URLを確認してもらう

functionへ行った変更が行われたら、
Search Consoleまで戻ってきて、確認を実施する。

Google_Search_Console_へようこそ.png

問題がなければ、以下のように所有権を証明できた旨の表示が行われる

Google_Search_Console_へようこそ.png

Step5. GCPプロジェクト上でドメインを確認する

通知を送信するために、ドメインの所有権を証明をGCPプロジェクト上で行う必要がある。以下のドメイン確認のページに向かう。

概要_–_サポート_–_DealConnect_–_Google_Cloud_Platform.png

そして、functionのトリガーとなるURLを追加する

Step6-1. サービスアカウントを作る

Drive APIで通知先となるURLを登録するためには、アクセストークンを発行する必要がある。そのため、Google Driveにアクセスできるサービスアカウントを作成する。

まず、サービスアカウントの作成画面に向かう。

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e61702d6e6f727468656173742d312e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f333337372f30623839323865652d613266302d393039632d613337322d6439393136316334626131652e706e67.png

作成途中で、 キーを作成 することが出来るので、JSONタイプのキーをダウンロードする。

Step6-2. アクセストークンを取得する

以下のPythonのコードスニペットを使って、アクセストークンを取得する

access_token.py
from oauth2client.service_account import ServiceAccountCredentials
from oauth2client.client import OAuth2Credentials
credentials = ServiceAccountCredentials.from_json_keyfile_name(
      'key.json', scopes=['https://www.googleapis.com/auth/drive', 'https://www.googleapis.com/auth/drive.file', 'https://www.googleapis.com/auth/drive.readOnly'])
res = credentials.get_access_token()
print(res.access_token)

access_token.py と同じディレクトリ内に、先程落としてきたjsonを key.json とリネームして実行すれば良い。なお、実行のためには以下のパッケージなどをインストールしておく必要があるため、適宜対応する。

必要であれば以下で通すPATHは .bash_profile 等で通すように設定しておくと良い。

$ curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
$ python get-pip.py
$ export PATH="$HOME/Library/Python/2.7/bin:$PATH"
$ pip install --upgrade oauth2client
$ python access_token.py # 上記のコードスニペット。実行すると、アクセストークンが出力される。

参考

Step 7. ディレクトリ変更時のURL通知を登録する

Drive APIによる通知では、以下の2つの変更の通知を受け取ることが出来る。

今回はドライブ全体の変更を受け取ることにする。

まずは、pageTokenの位置を取得する。

start_page_token.py
import requests
token = 'XXXXX' # アクセストークン
header = {
    'Authorization': f'Bearer {token}',
    'Content-Type': 'application/json'
}
r = requests.get(url='https://www.googleapis.com/drive/v3/changes/startPageToken', headers=header)
print(r.text)

表示される startPageToken を控えて、
以下のコードスニペットに、必要な箇所を穴埋めする。

changes_watch.py
import uuid
import requests
import json
channel_id = str(uuid.uuid4())
SCOPES = ['https://www.googleapis.com/auth/drive.file',
         'https://www.googleapis.com/auth/drive.readonly',
         'https://www.googleapis.com/auth/drive']
token = 'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX' # 先程のアクセストークンを貼り付ける
header = {
    'Authorization': f'Bearer {token}',
    'Content-Type': 'application/json'
}
body = {
    "id": channel_id,
    "type": "web_hook",
    "address": f'{XXXXXXXXXXXXXXXXXX}' # functionのトリガーとなるURL
}
page_token = '0000' # 先程控えた pageToken
r = requests.post(url=f'https://www.googleapis.com/drive/v3/changes/watch?pageToken={page_token}', data=json.dumps(body), headers=header)

以上を実行することで、 マイドライブ配下で、何かしら変更が発生すると、functionが実行される 様になる。GCPのログで、functionが起動されていることを確認してみてください。

7
7
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
7

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?