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AWSでOracleを使用する場合のサポートとライセンス

Last updated at Posted at 2019-07-02

OracleをEC2/RDSで使う場合

BYOL: 既存ライセンスをAWS上でも利用するケース
License Include: AWSが提供するライセンスを使用するケース

EC2 for Oracle RDS for Oracle
BYOL
License Include ×
エディション 12.1.0.2 11.2.0.4
EE(BYOL)
SE2(BYOL) -
SE2(ライセンス込) -
SE(BYOL) -
SE1(BYOL) -
SE1(ライセンス込) -
EC2 for Oracle RDS for Oracle
BYOL Oracl Client利用可能 Oracl Client利用可能
License Include × Oracl Client利用不可能

※RDS for Oracle(License Include)ではOracle Instant Clientを使う

#Oracle製品のライフタイム・サポート

種類 内容
Premier Support 通常のサポート期間。通常出荷開始(GA)日から5年間
Extended Support  Premier Support期間が終了した後、追加の保守費を支払うことによって継続してサポートを受けれる
Sustaining Support                                          Extended Support期間が終了した場合、またはPremier Supportが終了した後に追加の保守費を支払わない場合はSustaining Supportになる。問い合わせは受け付け、既存のパッチは提供もあるが、新規の不具合のパッチは提供されない。

※Sustaining Support期間に入手できるパッチは、Premier Support期間内に作成された全てのパッチ。  詳細は「[ライフタイム・サポート・ポリシーFAQ(よくお寄せいただく質問)](https://www.oracle.com/jp/support/lifetime-support/faq-lifetime-079289-ja.html#01-5)」を参照。
#Oracleのライセンスの種類

種類 内容
NUP(Named User Plus)       特定の個人の総数に対して使用を許諾するライセンス
Processor             搭載されているプロセッサ(CPU)の総数に対して使用を許諾するライセンス

※ライセンスの見積もり方はこちら

#Oracleのエディション

種類 内容
EE     Oracleの全機能に対応した最上位のエディション
SE2           12.1.0.2以降はSE、SEOneが統合しSE2となった
SE           SEOneに機能を追加したエディション。大規模でないデータベースや部門毎のデータベースなどに適している。SE RACが使用できるため12.1.0.1が最終リリース(販売終了)。
SEOne           大規模でないデータベースや部門毎のデータベースなどに適しています。12.1.0.1が最終リリース(販売終了)。

SE2とSE/SE1の違い

SE1 SE SE2
最大搭載可能CPUソケット数 2 4 2
サーバー1台あたり最少ユーザー数 5 5 10
使用可能最大CPUスレッド 設定なし 設定なし 16(RAC構成の場合は各サーバー8)
RAC使用可否 不可
RAC最大ノード数 - 4 2
Oracle Database 12.1.0.2 の使用 不可 不可

※SE1/SEのSE2へのマイグレーションは無償。詳細はこちら

#Oracleのライセンスの考え方

エディション 内容
EEの場合 マルチコアプロセッサの場合、総コア数に「適用係数」を乗じた数(小数点以下端数切り上げ)が必要ライセンス数
SE2/SE/SE1の場合                        コア数にかかわらず実際のプロセッサが搭載されているソケット数をカウント
詳細はこちら

(例)プロセッサの種類はIntelの場合、4ソケット、デュアルコア搭載の場合
 必要ライセンス数:8コア × 0.5(係数) = 4 Processor
  →詳細はマルチコアプロセッサ利用時の必要ライセンス例を参照

#RDS for Oracleのサポート体制

種類 内容
BYOL       既存のOracleサポートアカウントを継続利用可能。SR(サービスリクエスト)もOracleに対して行う。RDS固有の問題についてはAWSサポートへ連絡できる。AWSとOracle両組織から援助が必要な場合は「マルチベンダーサポートプロセス」というものが用意されてる。 SE1/SE/SE2/EEをサポート
ライセンス込                                      AWSサポートのアカウントがある場合、RDSとOracleどちらの問い合わせもAWSサポートに問い合わせれる。 SE1/SE2をサポート

#AWSでのOracleのライセンスの考え方
AWSでOracleを使用する場合は、Licensing Oracle Software in the Cloud Computing Environment記載のポリシーに基づいている。このポリシーではEC2は "承認されたクラウド環境" として記載されている。

Licensing Oracle Software in the Cloud Computing Environmentの日本語版はこちら
 →クラウド・コンピューティング環境における Oracle ソフトウェアのライセンス

EC2 or RDSでOracleを使用する場合

EEの場合 内容
ハイパースレッディングが有効の場合 2 vCPU = 1 Processor
ハイパースレッディングが無効の場合 1 vCPU = 1 Processor

SE1/SE/SE2の場合、インスタンスに基づく価格設定が行われる。

内容
SEの場合 保有するバーチャル・コア数がAmazon vCPUの場合 16 以下が条件。
SE1/SE2の場合       保有するバーチャル・コア数がAmazon vCPUの場合 8 以下が条件。
内容
4 Amazon vCPU以下の場合 1ソケット = 1Processor としてカウント
4 Amazon vCPUを超える場合 Amazon vCPU数を4で割り、小数点以下を切り上げてソケット数を計算

(例)AWS環境でEEを使う場合
 ※ハイパースレッディングが有効の場合
 4 Amazon vCPUの場合、2 Processorライセンスが必要(2 Amazon vCPU = 1 Oracle Processorライセンス × 2)。

エディション毎の必要ライセンス数

インスタンスタイプ例 vCPU SE1/SE2/SE EE
m5.large 2 vCPU 1 Processer 1 Processer
m5.xlarge 4 vCPU 1 Processer 2 Processer
m5.2xlarge 8 vCPU 2 Processer 4 Processer
Amazon EC2 インスタンスタイプ

マルチAZでのライセンス

  • BYOLでマルチAZの場合、追加ライセンスは必要か
    • 必要。

Q: マルチ AZ 配置を Oracle DB インスタンスに対して "BYOL" ライセンシングモデルで使用する場合に、追加ライセンスは必要ですか?
はい。マルチ AZ 配置に必要なライセンスの数は、対応するシングル AZ 配置に必要なライセンスの 2 倍になると考えられます。これは、スタンバイ DB インスタンスの分も含まれるためです。ただし、Oracle ソフトウェア使用許諾契約書を確認のうえ、Oracle のライセンシングポリシーに従ってください。

Amazon RDS for Oracle のよくある質問

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