本記事の目的
後発のAlibaba Cloudを説明するのに「これはAWSのXXですよ！」というのがもっともわかりやすい説明です。逆に「AWSのXXはAlibaba Cloudにないの？」ともよく聞かれます。両サービスのプロダクトについて対照表を作成してみた企画のその２となります。
その２では、メディア系、ビックデータ系、AI系を記載したいと思います。
適宜更新が必要なコンテンツにはなりますが2020年12月末現在ということでご参照ください。
メディア系（動画配信など）
動画配信に関してはコロナ禍のなかでアーティストのコンサートをライブ配信するとか、いままさにニーズが上がってきていますよね。AWSではElementalというシリーズでまとまっています。Alibaba CloudではApsaraVideoというシリースで、Live配信やVOD配信が用意されています。動画配信には配信サーバ関係だけでなくコンテンツデリバーネットワーク（CDN）も重要ですね。一応ここでもCDNを記載しておきました。Alibaba CloudではDCDNという動的コンテンツ配信に向いているCDNが用意されています。
| カテゴリー | プロダクト種類 | AWS | Alibaba Cloud |
|---|---|---|---|
| メディアサービス | ライブ配信 | Elemental MediaPackage Elemental MediaLive Interactive Video Service |
ApsaraVideo Live |
| VOD配信 | Amazon Elemental | ApsaraVideo for VOD | |
| トランスコード | Elastic Transcoder Elemental MediaConvert |
Media Processing | |
| 配信ネットワーク | CloudFront | CDN DynamicCDN |
ビックデータ系
ビックデータ系はかなり各社で違いがありますね。AWSもAlibaba Cloudもデータの入り口から、収集、処理、可視化という流れで様々なプロダクトが連携できるようです。
| カテゴリー | プロダクト種類 | AWS | Alibaba Cloud |
|---|---|---|---|
| ビックデータ処理 | データソース | AWS IoT API Gateway CloudWatch AppSync MQ,SNS,SQS S3 |
IoT Platform API Gateway Log Service CloudMonitor SNS OSS |
| データ転送・収集 | MSK Lake Formation Glue Data Exchange |
DTS Data Hub Data Integration |
|
| リアルタイム処理 | Kinesis EMR Glue |
Stream compute E-MapReduce Spark Streaming |
|
| バッチ処理 | Redshift EMR Elasticsearch Service Athena |
MaxCompute E-MapReduce Elasticsearch Data lake analytics AnalyticDB DataWorks |
|
| 可視化 | QuickSight Glue DataBrew |
DataV Elasticsearch Kibana LogService QuickBI |
AI系プロダクト
AI系プロダクトも前述のビックデータ系プロダクトのデータ処理において連携できるものですね。AWSでは様々なタイプのAI処理のアプリケーションが導入されていてAIをすぐに業務に活用できる環境が整ってきた感じです。
| カテゴリー | プロダクト種類 | AWS | Alibaba Cloud |
|---|---|---|---|
| AI系プロダクト | AI開発プラットフォーム | SageMaker | PAI |
| 独自のAIアプリケーション | Rekognition Transcribe Lex Polly Comprehend ForcastTextract Kendra Fraud Detector Recognition Personalize Translate Transcribe |
Image Search Machine Translation Intelligent Speech Interaction |
まとめ
今回もAWSやAlibaba Cloudの各サイトをチェックしてプロダクトの名前を拾ってきたのですが、どんどん新しいプロダクトが増えていて追いきれませんね。2021年もまた情報をアップデートしていきたいと思います。