Ergodox Ez、いいですね。2週間前に届いてからメロメロです。
みんなにおすすめしたいんですが、値段が日本円にして3万円超と高いのと人を選ぶキーボードであるためErgodox向きかどうかの判断基準を書いてみました。
購入するかどうかの意思決定にお役立てください。
必須となるスキル
- C言語による簡単なプログラミングができる
- キーマップのカスタマイズに必要であるため
以下に多く該当するならErgodox Ez向き
Ergodox Ezの利点はセパレートかつ高さ調整ができること、キーマップがおよそもっとも柔軟で複雑なマクロもプログラムにより定義できること、キーマップをハードウェア側で持つためポータビリティが高いことです。
逆に欠点を挙げると3万円超という価格やデフォルトのキーマップでは日本語環境ではほぼそのまま使えない点などです。
以上の特徴からErgodox Ezに向いている人を上げるならこんな感じ。
- コストおよびコストパフォーマンス視点
- ほぼ毎日キーボードで数時間作業をする
- 良いキーボードには3万円以上出しても良いと考えている
- HHKBやRealForce, Majestouchで満足していない
- キーマップ視点
- キーマップを変更したことがある
- デフォルトのキーマップに不満がある
- OS側でのソフトウェアマッピングに失敗して(エンターキーをマッピングし忘れたりとか)ログインできなくなることが心配
- デュアルブートで複数種類のOSを操作しているため、キーマップをハードウェア側で持ちたい
- エルゴノミクス視点
- 肩こりがひどい
- 通常のキーボードの肩を丸めた姿勢に不条理を感じている
- 合理的なキー配置とキーマップでタイピングがしたい
- ドヤ顔クールデバイスアピールがしたい
逆に以下で多く該当するならErgodox Ez以外のプロダクトがおすすめ
- キーマップを自分でカスタムしたくない
- 有線接続がイヤ
- 単純にタイピングを速くしたい(キー配置・キーマップの最適化の結果速くなるかもしれないが、他の要因の方がタイピング速度には影響しやすい)
- キーボードに3万円はどう考えても高いと感じる
- プログラミング経験がない
- キーボードでの作業頻度が低い
Ergodox向きではなかったあなたのための選択肢
製品の紹介とErgodox Ezと比較した時の利点・欠点
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Kinesis Contoured Keyboard
- 古くからある代表的なエルゴノミクスキーボード
- 利点
- 古くからありウェブ上に利用ノウハウの蓄積がある
- キーマップの変更がハードウェア側で可能でしかもプログラミング知識がいらない
- 欠点
- 実売45,000円前後
- 左右で分離していないため細かいポジション調整はできない
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Kinesis Freestyle2 Keyboard
- Kinesis社のセパレートキーボード
- 利点
- 実売16,000円~
- 長期の販売によりオプションや保証が充実している
- 欠点
- 英字配列しかなく、キー配置も独特
- キースイッチがメンブレン
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Microsoft Sculpt Ergonomic Keyboard
- Microsoftが昔から出し続けているエルゴノミクスキーボードの現行世代版
- 利点
- 圧倒的流通量と長期の研究開発による高い品質
- ワイヤレス
- 実売6,000円
- 欠点
- キースイッチがメンブレン
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Matias Ergo Pro
- メカニカルキーボードMajestouchで有名なFILCOが出したセパレートキーボード
- 利点
- メカニカルといえばで信頼のFILCO
- 左右を合体させれば普通のテンキーレスキーボードと同じ専有面積
- 実売26,000円
- 欠点
- 英字配列しかなく、キー配置も独特
- Undo, Cut, Copy, Pasteキーが格好悪い
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μTRONキーボード
- キーボードマニアしか知らない。教えてくれた人曰く「東プレ静電容量式のセパレート版」
- 利点
- エルゴノミクス界では僕が知る限り唯一の静電容量式
- キーの各行が一般的なQWERTYキーボードと同じくキー幅半分ずつずれていて馴染みやすい
- 少なくとも2008年には販売しており実績はある
- 欠点
- 実売50,000円
- 情報がかなり少ない
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エスリル ニューキーボード − NISSE
- 利点
- エルゴノミクスキーボードでは数少ないワイヤレス接続が可能
- 多彩なキーマップが購入時に指定可能
- ファームウェア書き換えによるキーマップ変更が可能
- 欠点
- 最安50,000円, キースイッチ変更(+4,000円)Bluetooth(+10,000円)ポインティングデバイス追加(+6,000円)
- 利点
- その他クラウドファウンディング系キーボード
- keyboardioなど
- 利点
- 各々独自の視点で既存のキーボードの欠点を克服しており、後発な分確実に進歩している
- ドヤ顔クールデバイス感は高い
- 欠点
- 基本的に高価
- 本当にリリースされるかわからない