RubyMotionを使っていてcocoapodsではソフト的にうまく組み込めないものがあったので、iOSで独自のFrameworkを作成して組み込む事にしてみます。

iOS-Universal-Frameworkの組み込み

git clone https://github.com/kstenerud/iOS-Universal-Framework.git

cd iOS-Universal-Framework/
cd cd Real\ Framework/
./install.sh

Xcodeの場所を聞かれてテンプレートのインストールディレクトリーを確認して[y]を押します。（基本的には/Users/[ユーザー名]/Library/Developer/Xcode/Templates/Framework & Library）に入るようです。

Xcodeを立ち上げるとFramework&Libraryに「Static iOS Framework」が追加されています。これを利用します。

実際にオレオレFrameworkを作ってみる

JSONを扱うライブラリーは数多くありますが、（個人的な都合で）JSONKitをFramework化してみます。

1.プロジェクトを作成

iOS-Universal-Frameworkが組み込み済みであれば「Static iOS Framework」を選択し、JSONKitという名前でプロジェクトを作成します。

2.JSONKitのファイル取得

JSONKitからファイルをダウンロードします。

git clone https://github.com/johnezang/JSONKit.git

で取得したJSONKit.hとJSONKit.mをプロジェクトの中のファイルと置き換えます。別の名前で作ってしまった場合は、元のファイルをサクッとプロジェクトか取り除いてJSONKitのファイルを追加してください。

3.プロジェクトの設定

プロジェクトのBuildPhasesを選択します。

JSONKit.mのコンパイルオプションに「-fno-objc-arc」を追加します。
また、CopyHeadersのPublicにJSONKit.hを追加します。（これはJSONKitがARCに対応していないため行う作業です）

4.エラー修正

JSONKitはXCode5でコンパイルするとエラーが２つ表示されますが、ポップアップで表示されたアドバイスにしたがって「Fix-it」を選択します。

5.コンパイル

Products->Archiveを選択すると、JSONKit.fremworkが作成されます。これでiOS用のframeworkの完成です。

6.組み込み

6-1 RubyMotionプロジェクト作成

motion create JSONTest
mkdir JSONTest/vendor

作成したvendorディレクトリーの中にJSONKit.frameworkを入れます

6-2 Rakefile書き換え

Rakefileにframeworkの組み込みを行います。

Rakefile

Motion::Project::App.setup do |app|
  # Use `rake config' to see complete project settings.
  app.name = 'JSONTest'

  app.vendor_project(
    'vendor/JSONKit.framework',
    :static,
    :products => ['JSONKit'],
    :headers_dir => 'Headers'
  )
end

6-3 テスト

組み込む程でもないのでrakeでシュミレーターを実行し、コマンドプロンプトよりテストを行います。

(main)> ['one'=>1,'two'=>2,'three'=>3].JSONData
=> [{"one":1,"two":2,"three":3}]

ArrayやHashに対してJSONDataを呼ぶとJSON形式でデータが取得できればOKです。

ダメな場合はJSONDataを呼ぶと「undefined Method」が返ってきます。

JSONTest[5159:80b] undefined method JSONData' for [...]:Array (NoMethodError) => #<NoMethodError: undefined methodJSONData' for [...]:Array>

独自Frameworkの作り方（＆RubyMotionでのテスト）