前回書いたこちらのインポスターシンドロームについての記事が想像以上にLGMTいただいてびっくりしました。
まだエンジニアとして働き始めてから半年なのですが、独学でただ仕事の合間や休日に勉強していた時と比べて、実際にエンジニアとして働き始めてから、いわゆるエンジニアのメンタル面について巷で言われていることについて真剣に考えるようになりました。
日本ではあまり浸透していないものの海外では既に名前がついていて議論されているというものもあったので、いくつか気になるトピック毎に取り上げてみたいと思います。
ハッスルカルチャー
これは日本ではあまり馴染みのない言葉だと思います。海外ではワーカホリックと関連して語られることが多いのですが、仕事やキャリアが人生で何より大事で、そのキャリアのゴールに向かって邁進するカルチャーのことです。
日本でもワーカホリックというのは結構聞かれる言葉だと思いますし、実際日本人は本当に相対的にみてかなりの時間働いていると思います。ハッスルカルチャーでググると日本の過労死について語られている記事もよく見ます。
まあそれはさておき、シリコンバレーでは特にこのハッスルカルチャーが蔓延っているので有名です。まあ別にシリコンバレーだけでなく、IT業界はどこの国でもこういうハッスルカルチャーが蔓延っていると思います。Study hard, work hardをそのまんま体現している。また、IT業界に女性が少ないのもそれが理由の一つでは、と思うのですが、この常にワーカホリック的に自分にムチを打って働き続ければ、というカルチャーは女性には辛いです。
ただ最近はそれを疑問視する声も多く、またしてもmayukoさんの記事ですが、ここのブログでいかにそういったカルチャーによってメンタルを壊しかねないか、ということが語られています。
ちなみにハッスルカルチャーというか、ハッスル自体はダブルワークという意味もあるようで、特に本業がありながらブロガーやらYoutuberやら、個人アプリ開発したり、という人は常に働き続けているので、バーンアウトしやすいようです。
バーンアウト
日本語で言えば燃え尽き症候群です。上の動画ではバーンアウトは自分が注いだ努力に対しての成果が想像より少なかった場合に起こりがち、と説明されています。
ちなみにバーンアウトで検索して出てきたこの動画が良かったのでオススメですが、バーンアウトだと思ったらもう既に手遅れらしいです😇…
ここで言われていた対策では、まあ瞑想するとか、運動、誰かに話す、という典型的なものもありましたが、binge watchもオススメらしいです(ネトフリとかで一日中映画やドラマをぶっ続けで見る。それ以外は何もしない。)個人的には何も考えずに楽しめる趣味や手仕事的なもの(例えば刺繍とか編み物、プラモデル、書道とかの手に集中する作業系の趣味)良いかなと思いますが、自分に合うのが見つからなかったので今のところ現実を忘れられる読書をたまにします。(なぜか私の場合ゲームはあんまりストレス解消にならない)
その他
エンジニアは仕事以外でも常に勉強し続けるべきなのか?
これは結構Twitterでもよく見ます。エンジニアは技術の向上や新しい技術の知識を身に付けたりするのが何より大事なので、休日もやるべきである、という考え方。ただこれも上のハッスルカルチャーやバーンアウトに直結しやすいと思います。
で、freecodecampという無料でweb系メインに技術を学ぶことができるオンラインのサービスを出しているここでの記事が自分的にはしっくりきました。何かというと、程々にやるのが良いでしょう、ということですね。毎週末全部それに費やしていたら、多分すぐバーンアウトします。(プログラミングが趣味じゃないなら特に)かといって休日技術に関係することを全くやらないというのもちょっとやりすぎな感じもします。なので何事も程々にやりましょうということです。
ちなみに私の場合、大学受験ですらほぼ数ヶ月でも常に机の前に座って何時間も勉強し続けるのが出来なかったので(最後はほぼTwitterばっかりやってた)休日家に引きこもって何時間も勉強するのは無理でした(笑)なので今もせいぜい休日数時間ぐらいしか勉強出来ません。まあそれもあって独学で勉強して転職するまでに2年もかかったわけですが…
最後に
エンジニアがよくなりやすいメンタルヘルスの問題について、海外記事、動画を中心にご紹介しました。少しでも悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
ちなみにこれを調べたきっかけが、最近インポスターシンドローム以外でメンタル的にちょっと辛いなと感じていたからなのですが、こういったカルチャーやメンタリズムについて調べることで少々気持ちが落ち着きました。症状に名前がつくだけで落ち着くというアレかもしれません。