はじめに
業務においてLinuxをアップデートする際にライセンスが必要であるが、そのライセンスが無いという問題が発生。
追加のライセンス(サポート?)を購入する必要があるのだが、そもそもそのライセンスとは何か、Linuxのアップデートにライセンスは必要なのか、基本的なところから理解するため備忘録として記載する。
EUSをひとことで
特定のLinuxバージョンに対して、通常のサポート期間が終了した後も、パッチ提供(セキュリティ対策、バグ修正など)を延長継続してくれる権利。
マイナーバージョンリリース後、24か月間は上記が提供される。
Linuxのサポート体系について
EUSを理解するためにはLinuxのライフサイクルを理解する必要がある。
RHEL8,9,10におけるライフサイクルは以下のように定義されている。

簡単に捉えると以下のような感じ。
■フルサポート
すべてのパッチが提供される
■メンテナンスサポート
セキュリティ、バグ修正のパッチのみ提供される
■ELS
パッチ提供されないけど既存環境の技術支援はする
つまり同じメジャーバージョンを永久に使用し続けることは不可能である。
RHEL8,9,10のライフサイクルについて
簡単に捉えると以下のような感じ
■マイナーリリース
対象のバージョンに対するパッチを提供する期間
■EUS - Extended Update Support -
マイナーリリースの期間を延長できる権利。
マイナーバージョン公開後、24か月までマイナーリリースが提供される
■EEUS - Enhanced Extended Update Support / Update Services for SAP Solutions -
EUSをさらに延長できる権利
マイナーバージョン公開後、48か月までマイナーリリースが提供される
要するに、特定のバージョンを使用し続けたければ相応の権利(ライセンス)を得てくださいね、という製品体系であることが分かった。
例えば、2024年中ごろにRHEL9.4でサーバを構築した場合、9.4のパッケージが提供されるのは2024年の10月ぐらいまで。
以降、セキュリティ対策・バグ修正を継続したいのであれば、9.4よりも上のバージョンで提供されるパッケージを適用していく必要がある。
※特定のメジャーバージョンにおいて異なるマイナーバージョンが混在していてもフルサポート・メンテナンスサポートの対象になるため安心。例えば9.4の環境に9.5,9.7等パッケージが混在しても大丈夫。
https://access.redhat.com/ja/solutions/2734091
EUSはどんな時に必要となる?
Linux上で稼働するミドルウェア、ソフトウェアの要件として「特定のLinuxバージョンでなければサポートしない」という制約があり、Linuxにて提供しているサービスの終了日よりも先に対象バージョンのマイナーリリースの期日を迎えてしまう場合はEUSが必須となる。
おわり
Linuxのライセンス関係を軽く調べたが、まだまだ奥が深そうです。
契約時はバージョンアップを考慮しないと、痛い目見ますね!

