Gitのトピックブランチでの作業において、mergeとrebaseの使い方
Gitを使って開発を行う際に、トピックブランチで作業しているとアップストリームの更新があった時にどのように取り込むか悩むことがあります。この記事では、mergeとrebaseの違いと、rebaseをオススメする理由について説明します。
mergeの問題点
一番単純な方法として、mergeコマンドを使ってアップストリームの変更を取り込むことがあります。しかし、mergeコミットを作ると、後で変更を差し戻す場合に問題が生じることがあります。実際に経験したことがある人なら分かると思います。
また、mergeコミットが含まれると、merge-baseなどのGitコマンドが使い物にならなくなることもあります。
オススメしたいこと
$ git fetch
$ git merge origin/main # ← これを使用せずに
$ git rebase origin/main # ← こっちをオススメしたい
rebaseの利点
rebaseコマンドは、アップストリームの変更を自分のブランチに取り込む方法の一つです。rebaseを使うと、作業ブランチのコミットをアップストリームの直後に並べ替えることができます。
rebaseの利点は、コミットを個別に操作できるため、後で取り消すことが容易であることです。また、rebaseを行うことで、コミットの履歴がシンプルで理解しやすくなるというメリットもあります。
注意点と混乱しないために
rebaseやpull、mergeなどのコマンドを使う際には、それぞれのコマンドの動作に注意が必要です。特に、手動でコミットを取り消す際には、これらのコマンドの違いを理解しておかないと混乱します。
また、コンフリクトが発生した場合にはrebaseを使う方が解決しやすいです。そして稀に遭遇するrerereという機能もあります。rerereは、コンフリクトの解消方法を記録しておくデータベースです。初期設定では3つの解消方法を持っているはずです。間違った解消を行い、後でresetするとrerereでハマることも稀にあります。
それでは、Gitのトピックブランチでの作業において、mergeとrebaseの使い方について説明しました。皆さんも適切な方法を選んで作業を進めてください。