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OpenStudioのチュートリアルを試してみる その13

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1. はじめに

先日OpenStudioのチュートリアルを試してみる その12の記事にて、以下のリンクの動画シリーズで紹介されているOpenStudioを用いたfire station(消防署)のモデル作成・シミュレーションの14番目の動画についての手順を追っていきました。今回はこの動画シリーズの15番目の動画の手順を追っていきたいと思います。

2. 実施環境

CPU: CORE i5 8th Gen
メモリ: 8GB
OS: Windows 11 22H2

3. 手順

本記事で内容・手順を追った動画(上記動画シリーズの15番目の動画):今回はトラブルシューティングだそうです。

3.1 シミュレーションの設定

以下の図で赤枠で囲んだ"Simulation Setting"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 074739.png

そして以下の図で赤枠で囲んだ"Timestep"を6から1にします。これは計算を早くするためだそうです。
スクリーンショット 2024-08-11 075836.png

3.2 Measuresの設定

以下の図で赤枠で囲んだ"Measures"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 080233.png

そして以下の図で赤枠で囲んだ"Library"の"Reporting"の"QAQC"の中から、"Add Output Diagnostic"を選択すると解説動画の中ではありましたが、私の環境ではありませんでした。
スクリーンショット 2024-08-11 080715.png

そこでFind Measures on BCLからダウンロードしてきた上で、以下の図で赤枠で囲んだ"EnergyPlus Measures"のところに黄枠で囲んだ"Add Output Diagnostic"をドラッグアンドドロップしてきます。
スクリーンショット 2024-08-11 081250.png

3.3 シミュレーションの実行 1回目

以下の図で赤枠で囲んだ"Run Simulation"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 081802.png

そして▶ボタンをクリックし、シミュレーションを開始すると、解説動画とは様子が違いますがシミュレーションがエラーで止まりました。
スクリーンショット 2024-08-11 082346.png

3.4 トラブルシューティング その1

先ほどシミュレーションを回したファイルを保存しているところにアクセスし、以下の図で赤枠で囲んだ"run"ファイルを開きます。
スクリーンショット 2024-08-11 082827.png

以下の図で赤枠で囲んだ"eplusout.err"をメモ帳などで開きます。
スクリーンショット 2024-08-11 083215.png

そして"eplusout.err"の中に解説動画と同じように「** Severe ** CTF calculation convergence problem for Construction="ROOF METAL BUILDING".」というエラーがあることを発見しましたので、これに対処してきます。

まず以下の図で赤枠で囲んだ"Constructions"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 084032.png

次に以下の図で赤枠で囲んだ"Materials"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 084248.png

先ほどの"eplusout.err"の中のメッセージよりエラー対象が"PURLINS AND INSULATION -R29"と"THERMAL BREAK -R3"となっておりますので、それを確認します。そして解説動画と同じように"PURLINS AND INSULATION -R29"の設定に誤りがありましたので、以下の図で赤枠で囲んだ"Conductivity"を0.335に修正します。
スクリーンショット 2024-08-11 085316.png

そして再度シミュレーションを実行します。

3.5 再シミュレーション結果とトラブルシューティング その2

再シミュレーションは以下のようになりました。
スクリーンショット 2024-08-11 085734.png

:解説動画では様々な警告についての確認と対処をしてきますが、修正せず警告を無視するものもあったり、私の環境では既に解決済みであったりしたものもありました。この記事ではそのような警告については以下に示すtime stepの警告以外は省略していきます。

ここで先ほどと同じように"eplusout.err"を確認します。そして解説動画と同じように「Warning ** Timestep: Requested number (1) is less than the suggested minimum of 4.」という警告が出ていました。どうやら設定しているスケジュールとtime stepが合っていないようです。
そこで以下の図で赤枠で囲んだ"Schedule"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 090459.png

そして"FireStation - Locker BLDG_LIGHT_SCH"のスケジュールを見ると以下のように細かいタイムスケジュール設定になっています。これが警告として出ているようです。解説動画の中ではこのエラーに対しては特に対処していませんので、この記事でもそのままとします。

スクリーンショット 2024-08-11 091202.png

次に、解説動画の中では「There are 9 nominally unused constructions in input.」という警告が出ています。私の環境では「There are 7 nominally unused constructions in input.」でしたが、解説動画の中ではこれについて対処していますので、この記事でもそれを追っていきます。

まず以下の図で赤枠で囲んだ"Constructions"のタブをクリックします。
スクリーンショット 2024-08-11 084032.png

そして以下の項目を×ボタンを押して削除していきます。
スクリーンショット 2024-08-11 092417.png

次に以下の図で赤枠で囲んだ"Constrcution"をクリックして、黄枠で囲んだ"Purged unused objects"をクリックして使っていないオブジェクトを一括で削除します。なお、"Materials"のタブにおいても同じことをします。
スクリーンショット 2024-08-11 092657.png

ここで先ほど"Measures"のタブの中で設定した"Add Output Diagnostic"の"Output Diagnostic Value"をDisplayUnusedSchedulesにして再度シミュレーションを実行します。

3.6 再々シミュレーション結果とトラブルシューティング その3

再々シミュレーションの後に"eplusout.err"を確認すると使われていないスケジュールがあると警告が出ていることが確認できます。

解説動画の中ではSchedules Setsのタブの中で使っていないスケジュールセットを削除していってますが、私の環境ではそれらは既に削除済みでした。そこで以下の図の赤枠で囲んだ"Schedules"タブをクリックしたあとに、黄枠で囲んだ"Schedules"タブをクリックした後に、緑枠で囲んだ"Purged unused objects"をクリックして使っていないSchedulesを一括で削除しました。
スクリーンショット 2024-08-11 100729.png

この修正をしたのに、再々々シミュレーションを行いましたが、使われていないスケジュールがあるという警告の数は減りはしましたが、完全には消えませんでした。ただ、無視しても構わなそうな警告ばかりでしたので、トラブルシューティングはここまでにしました。

4. まとめ

今回は解説動画を参考にしてトラブルシューティングのやり方を紹介することができたと思いますが、すべての警告を解決するのは無理だなとも感じました。なので、どれに対処し、どれを無視するかということが本番のシミュレーションでは重要になってきそうだなと思いました(当然のことではありますが、、)。
次回は動画シリーズの16番目:https://www.youtube.com/watch?v=osftawugpL0&list=PLRW2KXkdSVUdY2iQ6yjohNT5E5ElLVIhU&index=16 を実施していきたいと思います。

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