1. はじめに
先日OpenStudioのチュートリアルを試してみる その4の記事にて、以下のリンクの動画シリーズで紹介されているOpenStudioを用いたfire station(消防署)のモデル作成・シミュレーションの6番目の動画についての手順を追っていきました。今回はこの動画シリーズの7番目の動画の手順を追っていきたいと思います。
2. 実施環境
CPU: CORE i5 8th Gen
メモリ: 8GB
OS: Windows 11 22H2
3. 手順
本記事で内容・手順を追った動画(上記動画シリーズの7番目の動画):
3.1 Schedule Setsの設定方法の一例の紹介
この節で紹介する手順は単にScheduleの設定方法の一例の紹介というだけで、今回シミュレーションするモデルには関係ありませんので飛ばしてもらって構いません。
以下の図で赤枠で囲んだscheduleのタブをクリックします。
そして以下の図で赤枠で囲んだ右側のウィンドウの"Library"のタブをクリックします。
そして"Ruleset Schedules"の中にある"FireStation -Laundry_Eqp_Gas_Sch"(以下の図の赤枠で囲んだところ)を以下の図で黄枠で囲んだ"Gas Equipment"のところにドラッグアンドドロップします。
3.2 新たなSchedule Setsの設定方法の一例の紹介
この節で紹介する手順も新たなScheduleの設定方法の一例の紹介というだけで、今回シミュレーションするモデルには関係ありませんので飛ばしてもらって構いません。
以下の図の赤枠で囲んだ+マークをクリックすると、新しいSchedule Set(以下の図で黄枠で囲んだところ)が追加されます。
デフォルトの名前が"Default Schedule Set 1"となっていますので、適切な名前としたうえで、前節で紹介した画面右側のウィンドウの"My model"のタブから適切なSchedule Setをドラッグアンドドロップして設定できます。
3.3 Always Off Scheduleの追加
以下の図の赤枠で囲んだ"Schedules"のタブをクリックします。
次に以下の図の赤枠で囲んだ"Always On"をクリックします。そしてこの設定をコピーして新しいScheduleを追加するため、画面左下にある以下の図で黄枠で囲んだ"x2"ボタンをクリックします。
デフォルトの名前が"Always On 1"になっていますので、"Always Off"に変えます(以下の図で赤枠で囲んだところ)。そして青い太線を0までドラッグするか、カーソルを青い太線に合わせた上で以下の図の黄枠で囲んだ"Type value and press enter"のところに"0"を入力します。
3.4 Clothing Scheduleの設定
建物内にいる人の服装についての設定を期間を決めて設定できるそうで、その機能の紹介が動画内にありました。
以下の図の赤枠で囲んだ"Clothing Schedule"をクリックしますとそれが確認できます。
動画の中では設定方法の紹介がありますが、今回読み込んでいる"90.1-2010 - FireStation - Schedule Set"のSchedule Setでは既に以下のように服装についての設定がなされていましたので、特段作業は必要ありませんでした。
3.5 新たなScheduleのLibaryからの追加
画面右側のウィンドウの"Library"のタブから"HTG Freeze Prot STPT"(以下の図の赤枠で囲んだもの)というのを画面左下の以下の図の黄枠のところにドラッグアンドドロップします。
そうすると以下の画面になり"HTG Freeze Prot STPT"が編集できるようになります。なお、動画内では特に編集はしていませんでした。
3.5 新たなScheduleの作成
画面左下の+ボタンをクリックすると、以下の図で赤枠で囲んだダイアログが出てきますので、"Schedule Type"は"Temperature"を選び"Apply"をクリックします。
デフォルトの名前が"Schedule Ruleset 1"ですので、"HTG HVAC"(以下の図で赤枠で囲んだところ)とします。そして青い太線のところにカーソルを合わせたうえで"Type value and press enter"(以下の図で黄枠で囲んだところ)のところに"70"を入力します。
動画内では単位系がEnglish(I-P)になっていますので、この作業の前に単位系を合わせておく必要があります。
次にこの"HTG HVAC"をコピーして冷房についてのHVACのスケジュールを追加するため、画面左下にある"X2"ボタン(以下の図で赤枠で囲んだところをクリックしてScheduleをコピーします。コピーすると"HTG HVAC 1"という名前になりますので、"CLG HVAC"という名前にします(以下の図で黄枠で囲んだところ)。そして青い太線のところにカーソルを合わせたうえで"Type value and press enter"のところに"75"を入力します。
次に朝と夜の時間帯の設定を変えるため、8時頃と16時頃のところをダブルクリックして、それぞれの値を以下の"Type value and press enter"のところを"80"を入力します。
時間帯の詳細な設定をするため、以下の図で赤枠で囲んだ"1 Minute"のところをクリックして、以下の図で青い太線であらわされているところをクリックして動かし、朝の時間帯設定は7:00までとし、夜の時間帯設定は16:28から開始に設定します。
次に以下の図で赤枠で込んだ"Run Period Profiles"の+ボタンをクリックします。
そうすると黄色枠で囲んだダイアログが出てきますので"Add"ボタンをクリックします。
そして以下の図で赤枠で囲んだ"Priority 1"のタブをクリックするとその項目を編集できるようになりますので、"Schedule Rule Name"のところを"June Shut Down"と修正した上で期間を6/1~6/8に設定します(以下の図で黄色枠で囲んだところ)。
次に適用する曜日を選択するため、以下の図で赤枠で囲んだところをクリックします。今回はすべての曜日を選択します。また青い太線のところにカーソルを合わせたうえで"Type value and press enter"(以下の図で黄枠で囲んだところ)のところに"80"を入力します。
4. まとめ
とりあえずここまでも特にエラーなく進めることができました。なお、今回参考にした動画の中では3.5節で紹介した説明の後で、他のScheduleの説明もありました。しかしその動画の中ではOpenStudioの設定に反映することはありませんでしたので、本記事では省略しました。
次回は動画シリーズの8番目:https://www.youtube.com/watch?v=_tN3scXakiM&list=PLRW2KXkdSVUdY2iQ6yjohNT5E5ElLVIhU&index=8 を実施していきたいと思います。