1. はじめに
先日OpenStudioのチュートリアルを試してみる その5の記事にて、以下のリンクの動画シリーズで紹介されているOpenStudioを用いたfire station(消防署)のモデル作成・シミュレーションの7番目の動画についての手順を追っていきました。今回はこの動画シリーズの8番目の動画の手順を追っていきたいと思います。
2. 実施環境
CPU: CORE i5 8th Gen
メモリ: 8GB
OS: Windows 11 22H2
3. 手順
本記事で内容・手順を追った動画(上記動画シリーズの8番目の動画):
3.1 Construction Materialの設定方法
以下の図で赤枠で囲んだ"Constructions"のタブをクリックします。
ここで動画でそれぞれのMaterialについて動画の中では紹介されているのですが、私の環境では以下の図で赤枠で囲んだ"Roofs"のMaterialが"Roof-Metal Building"になっており動画の"189.1-2009 Res 2A Roof Metal Building"ではありませんでした。
そのため以下の図の赤枠で囲んだ"Component&Measures"のタブの"Find Component"よりOnlineBCLの画面を開き
以下の図のように"189.1-2009 Res 2A Roof Metal Building"(以下の図で赤枠で囲んだところ)をダウンロードしてきます。
そして以下図で赤枠で囲んだ"Library"のタブから、以下の図で黄枠で囲んだところに"189.1-2009 Res 2A Roof Metal Building"をドラッグアンドドロップしてRoofsにComponentを設定します。
次に以下の図で赤枠で囲んだ"Construction"のタブをクリックします。そうしますと以下の図のようにComponentの詳細を見ることができます。
そしてそのComponentのMaterialは以下の図で赤枠で囲んだ"Material"のタブをクリックすることで見ることができます。
3.2 Materialの編集
左側の画面にある各Materialの項目から"Roof Insulation [22]"をクリックします。そして以下の図で赤枠で囲んだNameを"Roof Insulation [22]"から"Purlins and Insulation -R29"と変更します。
次に以下の図で黄枠で囲んだ"Tickness"のところを"10"に変更します。そして以下の図で青枠で囲んだ"Conductivity"のところを"0.0028"に変更します。
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次に先ほど編集したMaterialをコピーして別のMaterialを作るため、以下の図の赤枠で囲んだ"X2"のボタンをクリックし、"Thermal Break -R3"という名前にした後に、以下の図で黄枠で囲んだ"Tickness"のところを"0.5"に変更します。そして以下の図で青枠で囲んだ"Conductivity"のところを"0.1667"に変更します。
3.3 編集したMaterialのComponentへの反映
"Constructions"のタブをクリックして"189.1-2009 Res 2A Roof Metal Building"のComponentを選択します。そして以下の図の赤枠で囲んだ"Purlins and Insulation -R29"を×をボタンで削除します。
そして右側の画面にあるMymodelから以下の図で赤枠で囲んだ"Thermal Break -R3"を以下の図の黄色枠で囲んだところにドラッグアンドドロップしてきます。
そして先ほど削除した"Purlins and Insulation R-29"も以下の図のように右側の画面にあるMymodelからドラッグアンドドロップしてきて以下の図の赤枠で囲んだところのようにします。
そして最後に名前を"189.1-2009 Res 2A Roof Metal Building"から"Roof Metal Building"に変更します(以下の図の赤枠で囲んだところ)
注: ここまでやって分かったのですが、自分がこの記事で実行したプロセスは既に最初から読み込まれていた"Roof-Metal Building"に反映されていたようです。
3.4 Window Materialの読み込み
先ほどRoofについてのComponentをダウンロードしてきた手順と同じように"Component&Measures"のタブの"Find Component"よりOnlineBCLの画面を開き、以下の赤枠で示した"189.1-2009 Res 2A Window Metal framing all other"をダウンロードしてきます。
そして以下の図で赤枠で囲んだ"Library"のタブから先ほどダウンロードしてきた"189.1-2009 Res 2A Window Metal framing all other"を以下の図の黄枠で囲んだ"Fixed Windows"のところにドラッグアンドドロップしてきます。
注: これについてもここまでやって分かったのですが、自分がここでも実行したプロセスは既に最初から読み込まれてモデルには反映されていたようです。
4. まとめ
とりあえずここまでも特にエラーなく進めることができました。なお、今回参考にした動画の中では他にもMaterialやComponentについての紹介がありました。しかしその動画の中ではOpenStudioの設定に反映することはありませんでしたので、本記事では省略しました。
次回は動画シリーズの9番目:https://www.youtube.com/watch?v=_tN3scXakiM&list=PLRW2KXkdSVUdY2iQ6yjohNT5E5ElLVIhU&index=9 を実施していきたいと思います。