ジャーニーマン( @beajourneyman )です。
「JAWS DAYS 2024 -LEAP BEYOND-」でCfXが採択され登壇しました。応募に至った理由と結果を残します。今後登壇を目指される方に参考になれば幸いです。
CfXを出すきっかけ
JAWS-UGでの登壇は九州で行われた「Jaws Festa 2023 in 九州」が初めてでした。なぜ、遠い九州かつそんな大舞台でデビューしたかというと、「JAWS DAYS 2021 -re:Connect-」に遡ります。実行委員長の山口さんから、Ask the Speaker運営スタッフをご依頼いただいて、その時のリーダーがまだUGに参加して間もないあべたくさんでした。
そんなあべたくさんが実行委員長を務めるカンファレンスで何とか貢献できないかと考え、辿り着いたのが登壇応募でした。幸い枠に入れたので、遠い九州の地で登壇を果たせました。少しですが、あべたくさんのカンファレンスに花を添えらて嬉しかったです。
大きな舞台で登壇を果たせたコトで、JAWS-UGの価値観(ステートメント)にある貢献の意義や意味を実感できました。より大きな舞台「JAWS DAYS 2024 -LEAP BEYOND-」でチャレンジするきっかけになりました。
私たちは100回の勉強会参加よりも1回の登壇へのチャレンジの方がより大きな成長ができると信じています。私たちはコミュニティの活動を通じて、個々が持つ知識や経験だけでなく、JAWS-UGに貢献する誰もがヒーローになれる機会を共有します。
https://jaws-ug.jp/about-us/
ただ、支部運営に携わっている訳でもなく、登壇実績も1度の無名の自分が、簡単に立てる場所ではありません。思いを温めながら、登壇応募締切は刻々と迫っていました。
CfX応募の背景
CfXについて : CfXとは、従来のCall for Proposalsにおけるセッション登壇の募集だけでなく、希望者自ら、ワークショップを実施してみたい、パネルディスカッションを行ってみたい、コンテストを行ってみたい、そういった方々のアイデアを実現するため、Call for Xとしました。
https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/sessions/cfx/
初めて拝見した時に「チャンスに溢れている」と直感的に思いました。と言うのも"コンテスト"にだけは参加した経験があったからです。その場は、吉江さんが実行委員長だった最後のリアル開催「JAWS DAYS 2019 -満漢全席-」で開催された「[Sales] 「AWS提案ワークショップ」RFPを元にチームでディスカッションしよう!!発表もあるよ」のピッチコンテストでした。当時マーケティングに携わっておりビジネスサイド側だったので、数少ない貢献できるチャンスでした。たまたま手練のアーキテクトの方とチームが組めてなんと優勝までできました。素晴らしい経験でした。
このCfXの内容を拝見した時に「提案コンテストは復活して欲しい、いや復活させたい」と思っていました。あれから5年、自分の立場も大きく変わり、今ではAmazon Connectを基盤としたクライアント様と自社の基盤のPM兼SEとして24/365のシステム維持と開発を行う立場になっていました。自分が持っているグラデーションでチャレンジしてみよう、そう思いました。
4件の応募
自分自身はエンジニアとしてAWSを学び始めてまだ1年目の初心者です(ITキャリアとしては長い経験があります)。AWS認定もCLF/SAAを何とか取得した程度の知識(いわゆる200)で、いわゆる"強つよ"のみなさんの前で技術的な登壇をするのは、正直な気持ちを言えば怖いです。ただ、できるか分からないからこそ本当の成長につながるコトを長い経験を通して知っています。そのチャンスは「今」なんだろうな、と考えて募集の締切まで毎日のようにアイデアを脳内検討していました。
この機会を逃すと次は1年後です。実際に手を動かしたのは2024/01/12(金)でした。実行委員長の愛さんからメッセージをハートに刺しながら、21:00から23:00の2時間で脳汁を出して4件応募しました。
その時、念頭にあったのがテーマである「LEAP BEYOND」(考える方向性)と自分自身が書いた以下のエントリー(実際のノウハウ)です。いわゆるCFPを採択する時の採択する側の考え方をまとめてあります。結果として4つの全く異なる応募ができた理由です。自分自身非常に助けられたので、応募を目指される方の参考になると幸いです。
1.技術
2.キャリア
3.コンテスト
4.パネルディスカッション
4つのCfX詳細を一挙ご紹介します。今ふりかえると、大事な「11.登壇に向けた熱い想い」まで推敲する心の余裕はなかったコトが伺えます。
1つ目
設問 | 回答 |
---|---|
1.登壇時間 | 20分 |
2.応募する内容 | セッション登壇 |
3.登壇言語/Language | 日本語 |
4.関連するカテゴリにチェックをいれてください | その他:Amazon Connect |
5.関連する主要なAWSサービスを教えてください。(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | Amazon Connect, Lambda |
6.レベル | 200 |
7.セッションタイトル | (仮)設計的負債との戦いを克服してQOLが上がった話し -Amazon Connect アラート改善- |
8.アブストラクト(200文字〜600文字) | 数年前に構築されたAmazon Connectを基盤としたシステムの24/365の維持運用保守のリーダーになり、構築当初から苦しんでいたアラート発生を劇的に削減してQOLが上がった経験をお話しします。SIerとしてクライアント様に納品したシステムであるため、機能追加や業務改善は進む一方、設計的負債・技術的負債の改善はステークホルダーとの合意形成が難しいのが実態です。その中で、なぜ改善対応を実施するのか、予算はどのように捻出するのか、また技術的にどう修正するのかなど、リーダーとして乗り越える壁がたくさんありました。その経験をシェアし、クライアントワークでAWS基盤のシステムの改善を進めたい方にヒントを届けたられたら嬉しいです。 |
9.所属企業(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | セゾン情報システムズ |
10.氏名(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | Journeyman |
11.登壇に向けた熱い想い | jawsfestaでjawsug初登壇しました。とても良い経験になりました。 |
2つ目
設問 | 回答 |
---|---|
1.登壇時間 | 20分 |
2.応募する内容 | セッション登壇 |
3.登壇言語/Language | 日本語 |
4.関連するカテゴリにチェックをいれてください | その他:初心者 |
5.関連する主要なAWSサービスを教えてください。(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | なし |
6.レベル | 200 |
7.セッションタイトル | ずっとプロマネ畑だったけれどAWS初心者として歩き出して楽しい話し |
8.アブストラクト(200文字〜600文字) | お伝えしたいコトは「技術に少しでも興味があれば、経験は関係なく学び始めれば良い。エキスパートなキャリアがあって「今更初心者に戻れない症候群」の影響で幅が狭まるのは勿体無い。自分の興味関心に素直に従ってチャレンジしよう。」です。登壇内容の背骨になるブログを書いています。聞いていただいた方の背中を押せると嬉しいです。また、今年度から参画した自社の学び合うコミュニティ活動「AWSトップエンジニア育成プロジェクト」についてもご紹介します。 https://qiita.com/beajourneyman/items/b64406ffb57fd6441e62 |
9.所属企業(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | セゾン情報システムズ |
10.氏名(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | Journeyman |
11.登壇に向けた熱い想い | jawsfestaでjawsug初登壇しました。とても良い経験になりました。 |
3つ目
設問 | 回答 |
---|---|
1.登壇時間 | 50分 |
2.応募する内容 | コンテスト |
3.登壇言語/Language | 日本語 |
4.関連するカテゴリにチェックをいれてください | その他:提案ピッチコンテスト |
5.関連する主要なAWSサービスを教えてください。(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | なし |
6.レベル | 300 |
7.セッションタイトル | (仮)AI時代到来!AWSで実現するDX提案コンテスト #JAWSDAYS2024 |
8.アブストラクト(200文字〜600文字) | 事業会社のCIOはAさん(選考を通ったらお声がけします)は、生成AI時代の到来を目の当たりにし、自社社員全員が利用可能なAzure Open AIを利用したAIアシスタントを展開した。ただ、それは本丸の事業改革へ向けた布石でしかなかった。ある事業課題(Aさんの事業ドメインから相談して決めます)の解決に、2023年の終わりに発表されたBedrockやAmazon Qが寄与すると確信している…。と言った背景を踏まえた事業課題と対象のAWS基盤を示したRFIを用意し、最大4名、最大6チームによるRFPのピッチコンテストを開催します。各5分のピッチと講評を交え、最後にAさんに優勝ピッチを選んでいただきます。 |
9.所属企業(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | セゾン情報システムズ |
10.氏名(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | Journeyman |
11.登壇に向けた熱い想い | 2019年に参加して手練(てだれ)の方とチームを組めて優勝しました。とても良かったので、ぜひみなさんに体験いただきたいと思っています!! |
4つ目 ※採択されたCfX
設問 | 回答 |
---|---|
1.登壇時間 | 50分 |
2.応募する内容 | パネルディスカッション |
3.登壇言語/Language | 日本語 |
4.関連するカテゴリにチェックをいれてください | その他:AWS受託開発あるある |
5.関連する主要なAWSサービスを教えてください。(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | なし |
6.レベル | 200 |
7.セッションタイトル | (仮)CIer・SIer集まれ!!クライアントワークな俺たちとAWSの良い関係を考えよう! |
8.アブストラクト(200文字〜600文字) | AWSを基盤に受託開発をしていると、お客様の要件をお聞きして構築する今までの開発スタイルだと苦しい場面が少なくありません。そんな経験をお持ちの3名のCIer・SIerの方に声掛けして(採択されたら人選します)、パネルディスカッショを行い、苦労するポイントや成功事例を知って楽しく学べる場にしたいです。想定している質問「パネラー自己紹介」「バージョンアップどうしている?」「新機能がGAされたけど提案どうしている?」「技術的負債の解消ってできてる?」「Well-Architectedじゃないけどどう変える?」「クライアントさんに響いた口説き文句教えて!」「どんな大ホームランを打てた?一番の成功事例」などを聞いて行きたいと思います。 |
9.所属企業(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | セゾン情報システムズ |
10.氏名(複数ある場合、カンマ区切りで記載ください) | Journeyman |
11.登壇に向けた熱い想い | jawsfestaでjawsug初登壇しました。とても良い経験になりました。 |
4件応募して1件採択
結果、4つ目のCfXが採択されました。SCSKの木澤さん、フォージビジョンの山口さん、IDSサニークラウドの小寺さんにご協力いただき、素晴らしいセッションになりました。立ち見の方が出るほど盛況でアンケートでも70件近いご回答をいただきました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございます。
<セッション動画アーカイブ>
登壇当日の模様は、以下のnoteに記載しましたので、併せてご覧ください。
CfXを企画された吉江さんのnoteをご紹介します。85件応募があり倍率は5.3倍だったそうです。次回応募される方は必読の内容です。フィードバックから学べるコトは非常に多いので、詳らかにしていただきありがとうございます。
そして、次の一歩へ -Find new heroes!-
上記でご紹介した吉江さんのnoteには大事な一節があります。
今回採択されなかった方も別のイベントではそのネタが採択される可能性だってあります。次の登壇場所に向けて、歩きだしてみることを私としてはオススメします。
早速、実行に移しました。JAWS-UG初心者支部で、2つ目のCfXのテーマで登壇しました。
3つ目のCfXは本家である山田さんが「【D-1】チーム対抗提案コンペ 〜仮想RFPに提案してみよう!」が実現されていました。2019に続いて今回もできれば参加したかったのですが、自分自身の登壇セッションと時間帯が同じで参加できませんでした。次回あるかは分かりませんが、お祭り的な要素たっぷりで、非常に盛り上がるのでチャンスがあれば是非チャレンジしてみてください。
2つ目のCfXは、専門支部もなくかなりマニアックな内容です。もし「聞きたい」と言う方がいれば喜んで登壇いたしますので、お声がけお待ちしています。
長々と書いて来ましたが、書くモチベーションは冒頭にも書いたJAWS-UGの価値観(ステートメント)に共感しているからです。チャレンジする方の背中を押せると嬉しいです。
Find new heroes! : 私たちは100回の勉強会参加よりも1回の登壇へのチャレンジの方がより大きな成長ができると信じています。私たちはコミュニティの活動を通じて、個々が持つ知識や経験だけでなく、JAWS-UGに貢献する誰もがヒーローになれる機会を共有します。
最後まで読んでいただいたあなたのブログや登壇に、勇気をもらったり、助けられたりする未来をとても楽しみにしています。
JAWS-UGでお会いしましょう!!
以上です。