ジャーニーマン( @beajourneyman )です。長いの"ジャニ"と呼ばれています。
この1ヶ月ずっと考え行動し肚落ちしたので、時間は開きましたが、2024/03/02(土)に池袋で開催された「JAWS DAYS 2024 - LEAP BEYOND」の「KEYNOTE」と「クラウド黎明期、いかにしてJAWSは始まったのか」のセッションレポートと所感をお届けします。当日の模様はnoteに書いたので最後にご紹介します。
10:00 【KEY-1】長崎さん特別登壇・Jeff Barrキーノート
<セッション概要>
Jeffは、AWSブログを中心としたアウトプットを通して、AWSサービスの魅力を分かりやすく伝え、エンジニアのコミュニティ拡大にも貢献して来た方です。
ユーザーコミュニティは、個人のスキルアップやネットワークの拡大だけでなく、その人が所属する組織や企業にも良い影響を与えます。
そのようなコミュニティが持つ魅力について、クラウド黎明期からAWSやコミュニティの成長とともに歩んできた Jeff に語っていただきます。
https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/sessions/timetable/KEY-1/
長崎さん特別登壇
2024/03/11付けでAWSジャパン社長退任を発表された長崎さんが、DAYSの赤Tシャツを来てJAWS-UGへ熱いメッセージを届けてくれました。カンファレンス開始直後から、会場の熱気が一気に上がった瞬間でした。
長崎さんがメッセージの中で「メンバーがバトンをつないで来たJAWS-UG、その熱量が日本をさらなる高みに導ける」とエールを贈ってくれました。捉え方によっては、引退の花道にJAWS-UGを選んでくれたとも言えるのではないでしょうか。
マーケティング担当だった時代に出会ったAWSに、元々のメインキャリアであるシステムエンジニアやプロジェクトマネージャとして関わりたいと思ったのは、勝手ながらトップの長崎さんを筆頭に関わる方の"覚悟"を感じていたからだと思い返します。まだまだ初心者マークは取れませんが、AWS認定を取得したり、Qiitaで技術記事をアウトプットしたり、 #JAWSFESTA2023 で登壇したり、 #JAWSDAYS2024 の舞台で登壇できるチャンスをいただいたりと自分自身が"変わる"きっかけになっています。本当におつかれさまです!そして、ありがとうございます!!
Jeff Barr キーノート
実は半分しか聞けませんでした。というのも直後の11:00開始E-1のセッションオーナーで登壇20分前の集合だったからです。そんな中にあって、印象に残った2つのトピックを紹介します。
ひとつは「良いユーザーコミュニティは新しい人たちが学べるコンテンツや機会を提供している」です。多くのエンジニアが、入門ブログやハンズオンに助けらた経験をお持ちではないでしょうか。
AWSの界隈は、他の追随を見ないほど圧倒的なナレッジに触れられます。それがどれもオープンです(ネットに公開されていて誰でもアクセスできる)。AWS公式も無論ですが、コミュニティにコントリビュートしている方たちのアウトプットは圧巻です。自分自身、少しでも貢献できるようスローペースながらQiita更新や登壇を続けています。改めて、そのカルチャー・マインドを受け継いで活動したいと思いました。
もうひとつは、技術の話しではなく、人間の持つ多様性の話しでした。「業務上の肩書きはその人を表す一部でしかなく変わっていく、多様な人間性の中で変わらないモノを大切にしている、だからこそ自己紹介でも肩書きや職務は最後に言及している」とおっしゃっていました。自分自身、所属や肩書きに関係なくJourneymanとしての自分自身を軸に興味を持っていただける方が、良い関係性が継続していると感じています。意外な共通点でした。
13:10【D-6】クラウド黎明期、いかにしてJAWSは始まったのか ~熱い歴史をコミュニティ史として語り継ぐ
<セッション概要>
JAWSの歴史は公式には2010年2月開催の第0回勉強会から始まります。
本セッションでは、その頃の勉強会の様子、熱い思いのエンジニア達、当時からのイベントの楽しさ、さらに時代背景として、当時のクラウド業界、これに至る日本のエンジニアコミュニティの流れ、東京リージョン開設までの期間に関して、様々な興味深いエピソードをJAWSの歴史の記録として語ります。
セッションの後半では、黎明期の関係者と当時を知るミニパネルをします。
https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/sessions/timetable/D-6/
JAWS-UGいやクラウド界のレジェンド渥美さん、初代JAWSUG会長の竹下康平(コーヘイ)さん、2代目会長の得上さんが登壇されていたセッションです。
JAWS # 0 は2010/02/24開催されたそうです。もう14年も前です。その時はまだ前職で、公共系のプロジェクトが佳境だった頃だと記憶しています。Windowsベースのクライアントサーバのシステムを作っていました。まだ、クラウドに出会うかなり前です。
クラウドごった煮の話しが面白過ぎました。「AWS芸人 ゼロ(誕生前夜)」な瞬間を伺えて最高でした。得上さんの尖った感性にとても惹かれるストーリーでした。
エンジニアのコミュニティが醸成され始めた頃に、渥美さんはJavaフレームワークのSeaser2を扱ったSeaserファウンデーションに出会います。その体験を通して「コミュニティがエンジニアを育てる」と確信されたそうです。コントリビュートしていたコアメンバーに、自分も #JBUG 東京支部リーダーとしてお世話になっているヌーラボ代表の橋本さんもいらっしゃいました。橋本さん以外のみなさんも今の業界を牽引する立場の方ばかりでした。
また、3.11東日本大震災の時にAWSとコミュニティが果たした役割について話しがありました。何度かお聞きしていますが、非常に尊い活動だったので、JAWSDAYS2024のアーカイブが公開されたら是非熱のこもった肉声で視聴いただきたいです。その文化や意思は、コロナ禍の時もJAWS-UG各地方支部で発揮されたました。日本をエンパワーメントする力がコミュニティにはあります。
渥美さんからの素晴らしいメッセージをご紹介します。
- 変わらないもの:AWS楽しいぜ
- 変わったもの:AWSのサービスの数が10から240にまで増えたこと
- 語り継ぐもの:エンジニアが日本を救う
まさに「時間を超えて受け継がれる」、今回のテーマ"Leap Bryond"を体現したセッションでした。渥美さん、竹下さん、得上さん、ありがとうございます!!
2つのセッションに通底するキーワード「バトンを繋ぐ」と大きな節目
「バトンを繋ぐ」「受け継ぐ」「語り継ぐ」と言葉はさまざまでしたが2010年から途切れるコトなく連綿と続いてきたJAWS-UG。その大きな節目となるリアル開催でした。2020年のコロナ禍が大きな社会変化をもたらし、ずっとオンラインで開催されてきたこの4年、初の一堂に会するイベントでした。
今年のAWS Samurai※は、コロナ禍になってから活躍された方が2人選ばれました。大分支部運営・JawsFesta2023の実行委員長のあべたくさん、アウトプットキングこと東京支部・SRE支部・NW-JAWSのみのるんさんです(他のお2人は札幌の小倉さん、JAWSDAY2024実行委員長の愛さんと大ベテランの方)。まさに新旧のバトンが体現されたようなメンバーでした。コロナ禍で失われた数年はありましたが、干支が1周するように「世代が変わった」瞬間だったと感じています。
※1年間の JAWS-UG コミュニティ活動において、ユーザーコミュニティの成長および AWS クラウドの普及に大きく貢献または影響を与えたユーザーを表彰する制度です。
初めてJAWSDAYSに参加したのは2017年です(当時のロールはマーケターでした)。JAWS-UGに初参加した最初のイベントがJAWSDAYSでした。今はなくなってしまった五反田のTOCに、休日にも関わらず1,000人規模のAWS好きが集まって発られる熱量に圧倒されました。2018年はコミュニティ出展、2019年はRFP提案コンテスト参加、コロナ禍を経てあれから7年、今回は自分自身が熱源になる登壇者として関われました。
JAWSDAYS開催からそろそろ1ヶ月、今は「次の1歩」を意識して動き出しています。長くなるので詳細は以下エントリーに書きましたが「バトンを繋ぐ ≒ チャレンジする人を増やす」思いで、楽しみながら取り組んでいます。
JAWS-UGはオープンです。それは、自分自身がこれまで現地で体感し自信を持って言えます。そして、非エンジニアの方にも開かれたコミュニティです。JAWSDAYSは年に1度の祭典ですが、JAWS-UGには全国の地域支部と多数の専門支部があり、その数は60を超えます。きっとお住まいの地域や気になるテーマの支部があります。是非参加してみませんか? 当方で良ければ喜んでアテンドします。お気軽にお声がけください。
JAWS-UGでお会いしましょう。
以上です。
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