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機能追加をやめた日 ~個人開発で設計凍結を選んだ判断基準~

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はじめに

その日は、次に何を作るかを考えながらエディタを開いていました。

機能としては、まだ追加できるものがいくつもありました。
実装のイメージも、だいたい頭の中にあったと思います。

それでも、コードを書き始める前に一度手が止まりました。
「今日はここから先に進まない方がいい気がする」
そんな感覚だけが、妙にはっきり残っていました。

理由は、その時点では説明できませんでした。

起きていたこと

個人開発しているアプリは、ある程度形になっていました。

  • 基本的な機能は揃っている

  • 致命的な不具合はない

  • 次に足したい機能案もいくつかある

作ろうと思えば、まだ作れます。
実際、これまでずっとそうやって進めてきました。

ただ、機能を一つ足すたびに、
「どこまで影響するか」 を考える時間が、
以前より確実に増えていました。

違和感を覚えた瞬間

はっきり 「危険だ」 と思った出来事があったわけではありません。

ただ、次の機能を考え始めたとき、
どこから手を付けるべきかが、急に分からなくなりました。

選択肢は見えているのに、
どれを選んでも、あとで説明が必要になる気がする。

そんな状態でした。

その時の正直な気持ち

でも、書こうとすると、なぜか一拍置いてしまう。

「この一行を書いたら、どこまで責任を持てるんだろう」
そんなことを考えてしまい、手が止まりました。

まだ作れる。
でも、その 「まだ」 が、
自分にとってどこまで許されるのか分からなかった。

設計凍結という選択

そこで、機能追加を一旦止めることにしました。

完成させたわけでも、
やめたわけでもありません。

  • データ構造に影響する変更

  • 画面構成を広げる追加

  • 将来の拡張を前提にした実装

これらを 「今は触らない」 と決めました。

進めない、というより
進まないことを選んだ 、という感覚に近いです。

止めてみて分かったこと

止めてみると、意外と視界が静かになりました。

  • 何を考えなくていいかが明確になる

  • 判断を先送りしていた部分が浮き彫りになる

  • 「今やる理由がないもの」が見えてくる

作業量は減りましたが、
頭の中はむしろ整理された感覚がありました。

やらなくなったこと

この判断以降、意識的にやらなくなったことがあります。

  • 思いついた機能をすぐ実装しない

  • 「後で直せばいい」という前提で進めない

  • 設計が曖昧なまま、作業を積み上げない

その代わり、

  • 今は決めないこと

  • 将来の検討事項として残すこと

を、はっきり分けるようになりました。

おわりに

設計を凍結する、という選択は
今でも、完全に正しかったと言い切れるものではありません。

ただ、あの時点で、

勢いで進み続けるより

一度立ち止まる方が誠実だ

そう感じたのは確かです。

個人開発では、「作り続けること」 そのものが目的になりがちです。
でも、止める判断もまた設計の一部なのだと、
今はそう思っています。

この判断が正しかったかどうかは、
もう少し時間が経ってから分かる気がします。

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