はじめに
半年に一度の評価面談。「今期の成果を教えてください」と言われて、何も思い出せない。
Slackを遡っても断片的。日報は書いてたけど、評価に使える形じゃない。結局、面談前夜に焦ってなんとか思い出す——。
エンジニアなら一度は経験があるのではないでしょうか。
この課題を解決するために、Bragmentというサービスを作りました。
Brag Documentとは
「Brag Document」という概念をご存知でしょうか。
直訳すると「自慢ドキュメント」。自分の成果や貢献を記録しておくドキュメントのことです。Julia Evans氏のGet your work recognized: write a brag documentという記事で広まりました。
評価面談では、マネージャーがあなたの仕事をすべて把握しているとは限りません。自分の成果を適切にアピールすることは、正当な評価を受けるために重要です。
しかし、日々の業務に追われながらBrag Documentを書き続けるのは大変です。そこでBragmentの出番です。
Bragmentでできること
Bragmentは3ステップで評価面談の準備を完了させます。
1. 毎日の成果を記録(30秒)
「今日何やった?」を30秒で記録します。
バグ修正、機能リリース、レビュー対応、後輩の相談に乗った——なんでもOKです。カテゴリとプロジェクトを選んで、一言メモするだけ。
ポイントは完璧を目指さないこと。「PRレビュー3件」「〇〇機能リリース」程度の粒度で十分です。
2. 週次で自動まとめ
1週間の記録をAIが自動でダイジェストにまとめます。
サマリー、ハイライト、そしてInsight(振り返りコメント)を生成。週末に眺めるだけで「今週も結構やったな」と実感できます。
3. Brag Document生成
評価面談が近づいたら、期間を指定してBrag Documentを生成します。
生成されるドキュメントはSTAR形式(Situation, Task, Action, Result)で整理されます。プロジェクトごとにグルーピングされ、技術的な貢献だけでなく、メンタリングや知識共有といった活動もカテゴリ分けされます。
このまま評価シートに貼り付けてもいいですし、面談の台本として使うこともできます。
なぜ作ったのか
正直に言うと、自分が困っていたからです。
私は日報を書く習慣がありませんでした。Slackに「〇〇リリースしました」と書くことはあっても、それを後から振り返ることはない。評価面談のたびに「もっとちゃんと記録しておけばよかった」と後悔していました。
既存のツールも試しました。Notionに専用ページを作ったり、Slackのリマインダーを設定したり。でも続かない。
理由は明確で、記録のハードルが高すぎたのです。
Notionを開いて、適切なページに移動して、フォーマットを整えて書く。これを毎日やるのは現実的ではありませんでした。
Bragmentは「30秒で記録できること」を最優先に設計しました。アプリを開いたら即入力欄。カテゴリを選んで、一言書いて、Record。これだけです。
技術スタック
せっかくなので技術的な話も少し。
フロントエンドはNext.js(App Router)、ホスティングはVercel。バックエンドおよび認証はSupabaseでGoogle/GitHub認証に対応しています。
AI部分はOpenAIとAnthropicの両方に対応しています。週次ダイジェストやBrag Document生成で使用しており、STAR形式への変換やカテゴリ分類をLLMに任せています。
Beta版について
現在Bragmentはベータ版として公開しています。
ベータ期間中はBYOK(Bring Your Own Key)方式を採用しています。OpenAIまたはAnthropicのAPIキーを設定していただくことで、すべての機能を無料で使えます。
「自分のAPIキーを使うのは面倒では?」と思われるかもしれません。しかし、Brag Document生成は月に1〜2回程度。週次ダイジェストも週1回です。実際のAPI費用は月数十円程度に収まるはずです。
将来的には有料プランも検討していますが、ベータ期間中に登録いただいた方は、今後もBYOKで永久に無料で使い続けられます。
おわりに
評価面談で困らないために、日々の成果を記録する。シンプルですが、これが意外と難しい。
Bragmentは「続けられる」ことを最優先に設計しました。完璧な記録じゃなくていい。30秒のメモの積み重ねが、半年後の自分を助けてくれます。
次の評価面談で「今期何やったっけ...」と困らないために、ぜひ試してみてください。
フィードバックや機能要望があれば、ぜひお聞かせください。


