はじめてのUltra96
初めに、この記事について。
FPGAの周辺でお仕事している関係で、FPGAに興味がある人にいろいろ会います。
そこで聞こえてくる声として、何処からはいっていいか、わからない、何処から開発していいかわからないということをよく聞きます。
FPGAの情報は多すぎて、混乱しているので、少し整理したいと思い、筆を描くことにしました。
自分の興味がある、ZYNQ,ZYNQ UltraScale+,Ultra96,Versalが中心になります。技術的レベルは低いレベルで書きますので、詳しい人には面白くないかもせれません。
少しでもお役に立てれば、幸いです。
Ultra96とは、
AVNET社が企画した、ZYNQ UltraScale+(zynqMP) の安価なボードになります。Zynq UltraScale+ は、CPU+FPGAのICチップになります。次の図はZynq UltraScale+の構成図です。
図からわかる通り、ARM Cortex-A53*4 Cortex-R5 中心にGPU、ハイスピードインターフェース、プログラムロジック(FPGA部)が入っています。
後々、詳しく書くと思います。
Ultra96はこのうちZCU3EGというデバイスを使ったボードです。3万円を切ったボードです。このスペックでは安いほうです。というより、2018年10月現在 チップでZCU3EGを買うより価格が安いです。(安くなるかもしれません) 普及のため頑張っているのを感じます。
必要なもの
本体です。 AVNET社から購入、または販売会社を紹介してくれます。現在はUltra96V2の販売になります。
https://www.avnet.com/shop/japan/products/avnet-engineering-services/aes-ultra96-v2-g-3074457345644050668?krypto=PGcM7B3PaL%2B78u%2Bs4mKMQ3kDVVU%2FSQgCj93uXhjVaUBOzEECzyDBFixXYXOB7VHe5jG64%2F6pe6vKTfqQbIafpdLpQvWkWCGFDdbd%2FHHV9uY%3D
- パソコン
開発を行い方は、Windows 7,10 または、Ubuntu が必要です。64ビットパソコンである必要があります。仮想環境上でも大丈夫ですので、MACの方は、仮想環境上でOSを動作させてください。Wifiがあったほうが便利です。
電源
電源が別売りです。DC12Vで、2Aのものを推奨しています。
何処のものでも使えます。次のところから、購入できます。
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=EEHD-4B8J電源変換ケーブル
電源はコネクタが標準化されて、基本は2.1Φのコネクターが多いです。ただ、Ultra96が1.7Φなので、これに変換する必要があります。
こちらも次のところから、買えます。
https://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=2AD6-DEK3
付属しているもの
起動用SDカードが付属しています。ultra96で、Linuxが動作するためのものです。これでいろいろ動作させることが可能です。
Getting Start 英語版ですが、初めに動かす説明書です。後日日本語で動作させるための手順を書きますね。
ライセンス
ツールを動かすためのライセンスが入っています。現段階では無料ツールでできることも多く、必要性を感じていません。将来的にライセンスが必要な時があるかもしれませんので、必要な時に初めて登録すればいいと思います。(ツールが最新バージョンのが使えるので、その時の機能がよくなっている可能性が高いのです)
動作させるには
Getting Start通りすれば動きます。パソコンにWifiがあれば動作します。
が、英語ですね。後日、動作手順を、まとめたいと思います。
Ultra96V1は最初からついてくるSDカードで動作します。
Ultra96V2からは、SDカードイメージをご自分でダウンロードして書き込まないといけません。イメージは次のところからダウンロードします。
http://avnet.me/ultra96-v2-oob
からSDカードイメージをダウンロードできます。
SDカードの書き込みにはetherというアプリが便利です。
https://etcher.io/
SDカードを書き込んだあと、Ultra96V2に挿せば動作します。
では、Ultra96ライフを楽しんでください。