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【ServiceNow】CMDB検討前に知っておきたかったこと

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この記事は、Qiita ServiceNow アドベントカレンダー18日目の記事です。
ServiceNowのカレンダー | Advent Calendar 2023 - Qiita

はじめに

はじめまして。ServiceNow歴はParisから3年、
得意かは置いておいてすっかりファンになったMINAです。

いよいよクリスマスまであと1週間になりましたね:santa_tone1::star2:
みなさんは、どんな1年でしたでしょうか?

私の2023年は構成アイテム(CI)の自動収集(Discovery)の検討からスタートしました。

最近、CMDB(構成管理データベース)を導入したいといった話をよく耳にしますが、
背景には、
「今までは部門や組織ごとに個別管理していたけど、ServiceNowで全社情報を一元管理していきたい!」
「人の手で管理していたけど、自動収集で工数削減したい!」
 など、様々な想いがあると思います。

そんな想いを受け取り、手探りに検討を始めた頃に早く知っておきたかった内容を書き留めていきます。
完全に個人的なアウトプットになりますが、みなさんの参考になればうれしいです。

CMDB(構成管理データベース)とは?

image.png

CMDBは、ServiceNow Technology Workflow の核となるデータベースです。
企業のIT資産を構成アイテム(CI)として管理します。

「Discoveryを導入することで管理工数・コスト削減しよう!」といった目的で構築した場合でも、
正しく導入することで、インシデントの解決までの時間を短縮することができたり、
問題の特定までの時間を短縮することができたり、
構成管理に限らず、さまざまな嬉しいメリットが期待できます。

ServiceNowではただ単にデータを管理するだけではなく、
依存関係をシームレスに表示することができたり、
依存関係ビュー)
image.png
CSDM(共通サービスデータモデル)を活用することで
テクニカルな視点だけでなくビジネス視点、コンシューマー視点と多角的にCMDBを管理することも可能になります。

CMDBの構築は簡単じゃない!

「やっぱりServiceNowは開発者の味方☆
 ノーコード・ローコードの開発ツールだからCMDBの構築も簡単だよね?」という認識は間違いです。
CMDBは正しく導入しようとすると奥が深く、とても難しいものです。

ServiceNowのあらゆる製品に影響するため、
まずはServiceNowのOOTB(Out Of The Box)に乗っ取った導入を目指しましょう。

CSDMを活用し、全社で必要な管理項目の精査や定義を実施するところから始め、
段階的に導入を行うことを推奨されていると理解していますが、
正しく構築しようとすると長い年月が必要になると思います。
YoutubeでCSDMの動画を見ましたが、一度聴いただけではconfusingな内容だとトレーナーの方も言っていました。

ひとまず、自動収集だけを検討する場合も、テクニカルな知識が必要になります。

ServiceNowにはいろいろな検出方法がある

  • Discovery:指定したIP範囲でスキャンしたすべてのデバイスを検出する
  • ServiceMapping:指定したIP範囲で特定のデバイスを検出する
    +DEXやACC,その他独自製品など

対象機器によって認証情報が違ったり、
WindowsサーバーはWindowsサーバーで構築したMIDサーバーからでないと収集できないなどの制約があります

インフラの知識が必要になる

MIDサーバーの構築や収集対象に認証を通すために、
インフラ関係者の協力が必要になるかもしれません。
企業のNW強度に構築難易度は依存します。

自動収集ではCMDBのすべての項目を収集できるというわけではなく、
ペルソナなどの項目など手動管理が必要な項目もあります。

まとめ

ServiceNowにとってのCMDBの位置づけと構築には知識や時間が必要になることをきちんと理解した上で、導入メリットを感じてもらえるようなCMDBの構築を目指していきましょう!

個人的には、一度Discoveryを構築すると、
きちんと定期的に自動収集されるのでとても感動しました。(ちゃんと動く…!)
ちなみに、個人環境で検証しようとすると、AWSの無償枠内でスペック不足で検証できませんでした…。

ServiceNowはユニークで画期的な機能が盛りだくさんで
私もまだまだ勉強中なのでなにかあれば、コメントお願いします。
読んでいただき、ありがとうございました。

参考

ServiceNow公式Docs

その他

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