メタ〇〇ってよく聞くけど、実際どういう意味なの
メタレベル、メタ言語、メタ認知、メタ的、メタプログラミング、メタフィクション...
メタがつく言葉は沢山あります。
しかし、メタが何を示しているのかイマイチよく分からず、毎回どういうこと?となっていたのでちゃんと調べました。
「メタ」の用法は主に2つある
① 接頭語としてのメタ
メタ(meta-)とは、「高次な-」「超-」「-間の」「-を含んだ」「ーを入れた」「-の後ろの」等の意味の接頭語。ギリシア語から。Wiki
先ほど紹介した例のうちこの用法で使われているのは、「メタレベル」「メタ言語」「メタ認知」「メタプログラミング」「メタフィクション」です。
Wikiには色々書かれていますが、 あるものより1つ上の(高次元)
とか より広く深い
とか 次元を超えた
といった意味で使われていることが多いと思います。
Wikiに照らして例達を訳していくと、
- 「メタレベル」 = 高次元
- 「メタ言語」 = ある言語の(後ろの)背景にある言語
- 「メタ認知」 = より広く深い認知
- 「メタプログラミング」= 高次元のプログラミング
- 「メタフィクション」= 次元を超えたフィクション(超次元、高次元の作り話)
こんな感じになるのかな。
正確な定義は辞書等をご参照ください。
意訳してみたところでイマイチ意味が分からないのは、そもそも 高次元
という概念が抽象的すぎるから。また、その高次元
にあたる概念や 次元
が何を指しているのかはそれぞれで異なるため、一概に「メタ」を説明することは難しいです。
そもそも高次元とは
次元 (じげん)
n 個の変数で状態を記述する時、その n を次元と言う。
例、直線は一次元、平面は二次元、空間の三方向のひろがりを表す時は三次元。google
次元がこのように定義されているとすると、高次元はn+1次元
以上を指すということになるのでしょうか。(ど文系なので詳しいことは数学科の方に)
とりあえず より多くのもの(概念)を内包するもの
、誤解を恐れずかなりざっくり言えば より複雑なもの
だと捉えれば良さそうです。
② メタファーの略
メタファー(希: μεταφορά[1]、羅: metaphorá、独: Metapher、英: metaphor)は、隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)ともいい、伝統的には修辞技法のひとつとされ、比喩の一種でありながら、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。Wiki
先ほどの例で言うと「メタ的」がそれにあたります。
例えば 「この小説はメタ的要素が多くてわかりづらい。」
という表現は、 「この小説は隠喩が多くてわかりづらい。」
という意味です。
小説やアニメ等の話をしている際によく使われる言葉に「メタ発言」や「メタ表現」がありますが、これらは用法①です。
「先週の最後のシーンで〇〇がしてたhogehogeっていうメタ発言(超次元)、すごくメタ的(隠喩)じゃなかった?」
「なんのメタ(隠喩)なの?」
ややこしいですね。
とりあえず私は「メタ+的」となっていたら隠喩と判断することにしています。
まとめ
- 接頭辞としての「メタ」はかなり抽象的な言葉である。
- 「メタ」のつく言葉はそれぞれ具体的なイメージを掴まないと理解が難しい。
(結局1つ1つ調べないと理解できない) - メタ的って書いてあったら大体メタファーの略
誤りや不足等あればご指摘いただけると幸いです...。