背景・状況
MacをSoftbank AirのWi-Fiに接続すると、ブラウザで特定のサイト(特にChatGPT)にアクセスできない、または頻繁に接続不良が発生しました。
ChatGPTにより解決してもらいました。
症状
- ブラウザで以下文言が出て、サイトに繋がらない、または一部のサイトのみ接続可能
- このサイトにアクセスできません。https://ankiuser.net/add のウェブページは一時的に停止しているか、新しいウェブアドレスに移動した可能性があります。ERR_SSL_BAD_RECORD_MAC_ALERT
- ChatGPTで上エラー、もしくは「Network connection lost. Attempting to reconnect...」
環境情報
- デバイス: Mac(macOS)
- ルーター: Softbank Air
- 接続方式: Wi-Fi(2.4GHz/5GHz両方で発生)
問題の特徴
- ✅ スマホからのテザリングでは正常動作
- ✅ 他の端末(スマホ、Windows等)ではSoftbank Airで問題なし
- ✅ ワイヤレス診断では異常なし
- ❌ Mac + Softbank Airの組み合わせでのみ発生
結論(解決策)
私の場合は、
MTU値を1500(デフォルト)から1430に変更することで解決しました。
解決手順
現在のMTU値を確認
networksetup -getMTU Wi-Fi
# 出力例: Active MTU: 1500 (Current Setting: 1500)
MTU値を変更
# 1453に設定(まずはこの値を試す)
sudo networksetup -setMTU Wi-Fi 1453
# それでも改善しない場合は1430に
sudo networksetup -setMTU Wi-Fi 1430
# さらに必要なら1400まで下げる
sudo networksetup -setMTU Wi-Fi 1400
chromeを再起動
変更後の確認
networksetup -getMTU Wi-Fi
# 出力例: Active MTU: 1430 (Current Setting: 1430)
補足:DNS設定の変更も有効かも
MTU変更前の段階で、DNS設定の変更により接続自体は可能になりました:
- システム設定 > ネットワーク > Wi-Fi > 詳細 > DNS
- 既存のDNSサーバーを削除
- 以下を追加:
-
8.8.8.8(Google DNS) -
8.8.4.4(Google DNS)
-
トラブルシューティングの優先順位
- MTU値を1453→1430→1400の順で調整
- DNS設定をGoogle DNSやCloudflare DNSに変更
- IPv6を「リンクローカルのみ」に設定
- それでも改善しない場合は、ネットワーク設定のリセット
原因
MTU(Maximum Transmission Unit)とは
1回のデータ送信で送れるパケットの最大サイズ。標準的なイーサネットでは1500バイトがデフォルト。
問題が発生した理由
1. Softbank Airの通信特性
- モバイル回線(4G/5G)を使用
- 通信経路上で追加のヘッダー情報が必要
- 実際に通信可能なパケットサイズが1500バイトより小さい
2. パケット分割による通信障害
Mac(MTU 1500) → 大きすぎるパケット → Softbank Air → 強制分割 →
→ パケットロス/遅延 → ChatGPT接続エラー
ChatGPTが特に影響を受けた理由は、WebSocket通信でリアルタイムにデータをやり取りする事が考えられるとのことです。(ChatGPTより)
なぜMac以外では問題なかったのか(ChatGPTより)
| デバイス | 理由 |
|---|---|
| スマートフォン | モバイル回線に最適化されたMTU値が自動設定される |
| Windows PC | Path MTU Discovery機能で自動調整される場合が多い |
| Mac | デフォルト1500に固定されがち、自動調整が効きにくい |