Arduino IDE は起動が遅いし、コーディングは使い慣れたエディタの方が効率良いし、という方には、arduino-cli がおススメです
arduino-cli
Arduinoビルドのコマンドラインツールです。
実行ツールのダウンロード
GitHub リポジトリの Releases ページから実行ツールをダウンロードできます。
Windows, Linux, macOS の各種プラットフォームごとに用意されています。
https://github.com/arduino/arduino-cli/releases
--fqbnオプション
arudino-cli
で指定する --fqbn
オプションは、Arduino IDE のビルドログから抜粋するのが簡単です。
- Arduino IDEの
ファイル->環境設定
からコンパイルの詳細表示オプションをチェックしておきます。
- スケッチをコンパイルしたときのログにfqbnオプションが表示されます。
コンパイル実行方法
arduino-cli compile
に先ほどの fqbn
オプションと、スケッチが存在するフォルダを指定します。
以下は、SPRESENSE環境でのコンパイル例ですが、他のボードでも同じ方法でいけます。
% arduino-cli.exe compile --fqbn SPRESENSE:spresense:spresense:Core=Main,Debug=Disabled <スケッチフォルダ>
初回実行時のみ、ctags, serial-discovery ツールのインストールが走ります。
(Windowsの場合、%USERPROFILE%\AppData\Local\Arduino15\packages\builtin\tools にインストールされるようです)
Downloading missing tool builtin:ctags@5.8-arduino11...
builtin:ctags@5.8-arduino11 downloaded
Installing builtin:ctags@5.8-arduino11...
builtin:ctags@5.8-arduino11 installed
Downloading missing tool builtin:serial-discovery@1.0.0...
builtin:serial-discovery@1.0.0 downloaded
Installing builtin:serial-discovery@1.0.0...
builtin:serial-discovery@1.0.0 installed
アップロード方法
arduino-cli upload
でアップロードできます。
% arduino-cli.exe upload --fqbn <FQBN> -p <COMポート> <スケッチフォルダ>
platform.txt
の {runtime.os}
を正しく解釈してくれないようでいくつかのボード環境ではアップロードに失敗します。。platform.txt
の{runtime.os}
のところを windows
のように直接書き換えればアップロードできるようになります。
arduino-cli
ツールをバッチファイル化した例をこちらに書きました。