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より良いReactJS開発者になるための10のヒントとコツ

Last updated at Posted at 2021-11-21

本記事は、Simon Holdorf氏による「10 Tips and Tricks That Will Make You a Better ReactJS Dev」(2021年4月4日公開)の和訳を、著者の許可を得て掲載しているものです。

より良いReactJS開発者になるための10のヒントとコツ

より良いReact開発者になり、より優れたコードを書き、コーディング面接で抜き出るため、Reactの技量を改善するすぐに使える知識です。


さあ、皆さん。始めましょう。

1. Reactフックを使った関数コンポーネント

フックはReact v16.8で導入され、Reactの関数型プログラミングを大きく向上させました。Reactフックで、クラスコンポーネントの代わりに関数コンポーネントが使えますし、使うべきです。しかし...関数コンポーネントとステートとは?ライフサイクルメソッドとは?
怖がる必要はありません。Reactフックを使えばできます。

例をいくつか見てみましょう。


これは、クラスを使う従来の方法です。次のようにuseStateフックが使えます。


簡単に見えますか?その通りです!useStateフックを使って、初期状態を空の文字列('')に設定し、現在の状態(value)とその状態を変更するメソッド(setValue)を配列で返します。また、配列の破棄を使って、valuesetValueにアクセスします。

関数コンポーネントは、デフォルトではライフサイクルメソッドにアクセスできません。しかし現在は、useEffectフックが助けになります。

まず、クラスを使う従来の方法です。

次に、useEffectフックを使う例です。

すごいでしょう?useEffectは、渡された配列(value)の1つを変更すると、実行されます。

紹介したのはReactフックの2例だけですが、もっとあります。独自のカスタムフックを作成することもできます。すべてのReactJS開発者はこの概念を学ぶべきだと思います!

2. React Context APIを使ったpropsの受け渡し

コンポーネントが深くネストされていて、propsを上位層から下位層に受け渡す必要があり、間にあるコンポーネントはただpropsを通過するだけという状況を経験したことがあるかもしれません。チェーン内の各コンポーネントを編集する代わりに、React Context APIが使えます。

この例では、次のように新しいコンテキストを別ファイルで作成します。

次に、親要素をラップする必要があります。この親要素は、作成したproviderにpropsを渡す最上位層です。

ParentComponentのすべての子要素が、propsとしてauthにアクセスできるようになりました。便利でしょう?

あとは子コンポーネントでコンテキストを消費するだけです。関数コンポーネントとuseContextフックを使います。

ネストされた子コンポーネントがもっとある場合は、それも同様にコンテキストにアクセスできます。すごい!

3. styled-components

styled-componentsは、CSSをコンポーネントレベルに抽象化するCSS-in-JSライブラリに効果的に属し、JavaScriptだけを使ってスタイルを記述します。次のように、バッククォートを使ったES6テンプレートリテラル記法で作成できます。

これで、通常のHTMLボタンの代わりに、カスタムスタイルのボタンコンポーネントをアプリケーション全体で使えます。すべてのスタイルはカプセル化されており、DOMの他のスタイルと干渉することはありません。すごくいいでしょう?

4. React Fragment

ReactをDOMで正しくレンダリングしたり、配列記法を使ったりするには、長い間、return文のすべてを1つのdivにラップする必要がありました。

例えば、次のようになります。

React Fragmentの導入により、そのいずれの方法も使う必要がなくなりました。代わりに、次のようにできます。

Babel 7以降は、次のようにもできます。

5. Error Boundary

アプリケーションにエラーがあることがありますが、もしエラーがビューに表示された場合、少なくともアプリケーション全体を壊すべきではありません。このような時のために、ReactにError Boundaryが実装されています。これは基本的に、他のコンポーネントをラップするためのコンポーネントです。ツリーのレンダリング中や、ライフサイクルメソッド内でエラーをキャッチします。componentDidCatchメソッドを介して(注:これにはまだReactフックがないため、クラスベースのコンポーネントを使う必要があります)エラーに対応し、フォールバックをレンダリングしたり、エラーをログに記録したりします。

次は、簡単な例です。

これで、ErrorBoundaryコンポーネントを次のように使うことができます。

6. ReactとTypescript

Typescriptはとてもホットな話題で、開発者が近い将来に習得したい言語の1つです。新しいバージョンのcreate-react-app (CRA) には、Typescriptのサポートが組み込まれています。CRAで新しいプロジェクトを作成する時に、次のように typescriptフラグを追加するだけです。

ReactでTypescriptを使う主な利点は次の通りです。

  • 最新のJavaScript機能
  • 複雑な型定義のためのインターフェイス
  • TypeScriptのためのVS Code
  • 開発中のバグを回避するための可読性と検証

React機能コンポーネントでTypeScriptを使う簡単な例です。

インターフェイス付きのものです。

2021年に何か新しいことを学びたいと思っているなら、ぜひTypeScriptを試してみてください!

7. JestとEnzymeを使ったテスト

すべての開発者は、アプリケーションをテストする必要があります。多くの企業では義務です。適切な設定で行えば、Reactアプリのテストはとても便利です。よく使われている設定は、JestとEnzymeで構成されています。見てみましょう!

Jestはデフォルトでcreate-react-appにバンドルされており、テストランナー、アサーションライブラリ、モッキングライブラリです。スナップショットテストも提供しており、基本的にはコンポーネントのレンダリングされたスナップショットを作成し、以前のスナップショットと自動的に比較します。2つが一致しない場合、テストは失敗します。

これはユニットテストや統合テストにはぴったりですが、Reactアプリの実際のコンポーネントについてはどうでしょうか?Airbnbが開発・保守しているReactコンポーネントのテストライブラリであり、Jestの理想的なパートナーであるEnzymeを使ってください。

これらのライブラリで、次のようなきちんとしたテストを実行できます。

これにより、このコンポーネントの基本的なレンダリング動作をテストできます。しかし、もっと多くのことができます。

例えば、propsのテストです。

すごいですよね?API呼び出しのモックやライフサイクルメソッドのテストなど、この設定でできることは他にもたくさんあります。

8. JSXの条件

JSXの記述はとてもクールで、Reactの主な機能の1つです。より質を高めるために、次のコツを使うことができます。

これを使う代わりに

このような短絡評価ができます。

9. 高階コンポーネント

高階コンポーネント(Higher-Order Components, HOC)は、共有コードを抽象化して必要な場所でアクセス可能にするために使われるReactの高度な概念です。この概念は、JavaScriptの高階関数に似ています。HOCはコンポーネントを受け取り、コンポーネントを返しますが、それ自体はコンポーネントではなく、関数です。抽象レベルでは次のようになります。

Reduxのconnectが良い例です。次は、より実用的な例です。

まず、すべてのpropsを保持し、色(blue)の新しいpropsを取得する要素を使ってHOC(colorizeElement)を作成します。次に、そのHOCを使って、次のように新しい青色のボタンを作成します。

いいでしょう?

10. React DevTools

React DevToolsは、ChromeとFirefoxで使えるブラウザ拡張機能で、FacebookのReact Core Teamが保守しています。2019年8月にバージョン4がリリースされました。この拡張機能は、あらゆるReact開発者にとって本当に便利です。

ReactやReact Nativeと相性がよく、Reactアプリで起こっていることを理解するのにとても役立ちます。

知らないかもしれませんが、AirbnbやNetflixなどの大企業はReactを使っています。React DevToolsがインストールされていれば、ブラウザのコンソールで彼らのサイト情報を見ることができます。

大企業がしていることを見るのはいつでもいいことです。同じことがRedux DevToolsにも当てはまります!

ボーナス:React開発者に必須のVS Code拡張機能

さて、ここまでたどり着いたあなたに、ちょっとしたボーナスの時間です!React開発者に最適なVS Code拡張機能をいくつかご紹介します。

ES7 React/Redux/GraphQL/React-Nativeスニペット

約400万件のダウンロード数を誇る、とても役に立つ拡張機能です。React、Redux、GraphQLのコードスニペットを大量に提供します。

JestとJestスニペット

Jestと完全に調和し、より良いテストのためのスニペットを提供する2つの拡張機能です。

Typescript Reactコードスニペット

TypescriptとReactを使う時に役立つ拡張機能です。

これらはReact開発に特化した拡張機能ですが、より一般的なものも使うべきです。フロントエンド開発者向けVS Code拡張機能10選2021年にフロントエンド開発者が学ぶべき10のことという記事を書きましたので、そちらもぜひご覧ください!

おわりに

さて、今回の記事はこれで終わりです。始めたばかりの人も、経験豊富な人も、より良いReact開発者になるための知見を得られたなら嬉しいです。

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プログラミング、制作、執筆、キャリアについてもっと学べます🥰

翻訳協力

この記事は以下の方々のご協力により公開する事ができました。改めて感謝致します。

Original Author: Simon Holdorf (@simonholdorf)
Original Article: 10 Tips and Tricks That Will Make You a Better ReactJS Dev
Thank you for letting us share your knowledge!

選定担当: @gracen
翻訳担当: @gracen
監査担当: -
公開担当: @gracen

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