対象者:LPICレベル2学習者
カーネルを構成するモジュールの説明とモジュールの操作や情報表示のためのコマンドについてまとめました。
目次
・カーネルモジュールの定義
・カーネルモジュールの仕組み
・カーネルモジュールの配置ディレクトリ
・モジュール操作コマンド
カーネルモジュールの定義
カーネルモジュールは、カーネルを構成する機能を分離してモジュール化したものです。
例:デバイスドライバ
カーネルモジュールの仕組み
Linuxカーネルには、ローダブルモジュールのサポートを有効にした場合、カーネルの機能の一部をモジュール化し、カーネルから分離して、必要な時に読み込んで使用することができます。この仕組みによって、以下のメリットがあります。
・カーネル本体のサイズを小さくし、起動に要する時間の短縮と多種多様なハードウェアに対応できる。
・不要な機能を外すことでカーネルが使用するメモリの節約ができ、USB機器などのホットプラグ対応デバイスの取り付け、取り外しが可能。
カーネルモジュールの配置ディレクトリ
配置ディレクトリは「/lib/modules/カーネルのバージョン」で、このディレクトリ以下に、機能ごとのサブディレクトリに分けて配置されています。