対象:LPIC201学習者
Linuxカーネルのバージョンの番号の意味と関連するコマンドについてまとめました。
目次
・カーネルとは
・カーネルのバージョン番号の意味
・バージョンを確認するコマンド
カーネルとは
カーネルはOSの中核となるプログラムです。ハードウェアの管理やプロセススケジュールリングなど、OSの基本機能を提供します。
カーネルのバージョン番号の意味
カーネルのバージョン番号は「2.6.X.Y」のように4桁で表します。「Y」の部分は「2.6.X」の修正リリースを表します。 例:2.6.28.1
また、「X」の後に追加される記号からリリースの種類を判別できます。
注)カーネル2.6.39の次のバージョンは3.0としてリリースされ、これ以降は3桁のバージョン番号になります。
1桁目がメジャーバージョン
2桁目がマイナーバージョン
3桁目が安定版
種類
-rcN リリース候補
-gitN 開発盤的な要素をもっているもの
バージョンを確認するコマンド
バージョンを確認する方法は3つあります。
1.unameコマンド
2./proc/version
3.カーネルのMakefileを参照
unameコマンド
現在稼働しているカーネルのバージョンを確認します。
unameコマンドの主なオプション
-a すべての情報を表示
-r カーネルのバージョンを表示
-m ハードウェアアーキテクチャを表示する
/proc/version
テキストエディタで開いてバージョンを確認することができます。
例: vim /proc/version
ソースコードのMakefileから確認
Makefileはカーネルソースがインストールされているトップディレクトリにあります。
トップディレクトリ
/usr/src/linux
/usr/src/kernels/カーネルバージョン
/usr/src/linux-headers-カーネルバージョン