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Microsoft FabricAdvent Calendar 2024

Day 6

Fabric アイテムが作成されたことを検知する方法

Last updated at Posted at 2024-12-05

背景

Power BI を広く利用するために Power BI Premium per Capacity を導入している組織が多くありますが、まだ Fabric のことをよく分かってないから、テナント設定で Fabric の利用を禁止している場合もあるかと思います。
Data Activator がプレビュー機能だった時は、単独でこの機能の有効/無効を設定できたのですが、この度 GA したことに伴い、単独の設定がなくなってしまい、Fabric アイテムの作成が有効化されていないと作れなくなりました。
Power BI レポートから直接アラート設定できて便利だから Activator だけ許可したい、ということが現時点ではできないので、アラート以外のアイテムが作成されたことを検知することで、対応したいと思います。

Power BI のアラート機能についてはこちらをご覧ください。(若干情報古くなってます)

Activator 以外の Fabric アイテムが作成されたことを検知する

Fabric アイテムが作成されたことを検知するAPIがあるので、これを Real-Time Intelligence (RTI) の「リアルタイム ハブ」で検知して、アラートによりメールや Teams などに通知させることができます。

現時点では、レポートやセマンティック モデルなどの Power BI アイテムに関するイベントは、Fabric ワークスペース アイテム イベントの対象外です。

今回の仕組みは下図の通りです。

image.png

設定方法

  1. Fabric / Power BI サービスの左側のナビゲーション バーで [リアルタイム] を選択し、[Fabric イベント] → [ワークスペース アイテム イベント] の [アラートの設定] ボタンをクリックして、アラートを作成
    image.png

  2. 監視するイベントの種類として、次の2つを選択

    • Microsoft.Fabric.ItemCreateSucceeded
      作成に成功したイベント
    • Microsoft.Fabric.ItemCreateFailed
      作成に失敗したイベント。(こちらを入れるかどうかはお好みで。)
      image.png
  3. 監視対象のワークスペースを選択し、フィルターの設定を次のようにして、[次へ] をクリック

    フィールド 演算子
    data.itemKind 次の値を含まない文字列に: Reflex

    image.png

    監視するワークスペースは Fabric 容量または試用版に割り当てられている必要があります。
    Premium 容量に割り当てられているワークスペースや、マイ ワークスペースを監視することは、現時点ではできなさそうです。(確認中)

  4. 構成を確認して [保存] をクリック
    image.png

  5. 画面右側に [アラートの設定] が表示されるので、アクションを選択し、保存場所として、このアラートが保存されるワークスペースと、アラートの名前を設定し [作成] をクリック
    image.png

    保存場所のワークスペースも Fabric/Premium 容量に割り当てられている必要があります。

  6. 作成できたら [オープン] をクリックしてアイテムを開き、Teams に送るメッセージの内容を調整します。
    image.png

  7. WorkspaceEvents event アラートの定義で [アクション] を適宜編集します。見出しタイトルやメッセージには、イベント情報を組み込むことができます。既定で表示されるActivation Time の他に、コンテキストで選択した項目が、チャット本文に表示されます。
    image.png

  8. [アクションの編集] ボタンを押すことで、送信されるイメージを確認しながら設定できます。[適用] ボタンで変更を反映します。
    image.png

  9. [テスト アクションを送信してください] をクリックすることで、実際に Data Activator から Teams にチャットが来ることを確認します。
    image.png

問題なければ [保存して開始] をクリックし、利用を開始します。

さいごに

Activator 機能単体の有効化については、将来実装される可能性もあるかと思います。
現時点ではこの方法での対応もご検討ください。

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