弊社がパートナーをやらせていただいているiPaaSソリューションのBoomiのご紹介です。
Boomiとは?
Boomiとはエンタープライズ企業が保有・管理する多種多様なシステムおよびアプリケーションの統合を可能とするインテグレーション・サービス(iPaaS)です。Boomiの保有する各ソリューションは『Boomi AtomSphere Platform』として提供されています。今回はその中でも『Integration』というサービスについて触れていきたいと思います。
せっかくなので著者が保有するBoomi資格『Professional Developer Certification』を取得するまでの学習内容に沿ってBoomi Integrationの機能を紹介していきたいと思います。
*Boomiの各資格はboomiverseというDell Boomi社が提供している無料のオンライントレーニングを通して取得できます。学習コンテンツも豊富で質も高いです。
触ってみる。
Boomi Integrationでは下図のようなBuildタブをWebブラウザで表示しながら、GUIで各コンポーネント(プロセス・シェイプなど)を作成してくイメージです。
上図はProfessionalのひとつ前の資格であるAssociate Developerの学習コンテンツで実際に作成するプロセスになります。
上図プロセスではSalesForceに接続し一定の条件でフィルターした企業情報を取得し、条件分岐を実施した後にTrueの結果のレコードに対してはフォーマットを整形してDBにレコードをインサートしています。
もうひとつプロセス例を見てみましょう。こちらはProfessional Developerのコース内容です。
こちらのプロセスではBoomiでWebサービスを作成しています。Boomiでは他アプリに対して自らデータを取得する(=リクエスト投げる)ことに加えて、Webサービスを作成することでデータを受信(=リクエストを受ける)ことも可能です。イベント・ドリブンのアーキテクチャにも対応できるというわけです。
もちろんBoomiからAPIリクエストをコールすることもできます(下図)。
感想と考察
今回ご紹介したのはBoomi Integrationで実装できるほんの一部の機能でしたが、実利用を想定したより複雑なビジネスロジックや、一般的なエラーハンドリング、作成済みの他プロセスを複利的に利用(Process Call)したりすることもできます。また、今回の例は1対1システムの統合でしたが、多:多のシステム統合を実施する時にはBoomiキャンバス上で視覚的にシステム間の接続が把握できるのは大きな利点かと思いました。またSalesForceだけでなくOracleやSAPなどのERP、AzureやAWSなどのクラウドサービスとの接続に利用するコネクターも利用可能であり、それらのサービスを利用している企業にとっても使い勝手のよいサービスだと思いました。
複数システムが複雑に組み合わさったエンタープライズ企業にとって、今後のシステム統合を進めて行く上でBoomiは一つの切り札になる可能性が高いと感じています。
Go Boom it!