数値型とは
数値型は、名前の通り数値を表します。
Swiftの数値型を大きく分類すると整数型と浮動小数点型に分けることができます。
整数型
整数型は、整数を表す型になります。主にInt型、UInt型があります。
1. 整数型の最大値と最小値
スタティックプロパティ（型に紐づくプロパティ）が用意されています。
// 最小値
let a = Int8.min // -128
// 最大値
let b = Int8.max // 127
2. 整数型の範囲
| 範囲 | |
|---|---|
| Int（ 実行環境32bit ） | -2147483648 〜 2147483647 |
| Int（ 実行環境64bit ） | -9223372036854775808 〜 9223372036854775807 |
| Int8 | -128 〜 127 |
| Int16 | -32768 〜 32767 |
| Int32 | -2147483648 〜 2147483647 |
| Int64 | -9223372036854775808 〜 9223372036854775807 |
| UInt（ 実行環境32bit ） | 0 〜 4294967295 |
| UInt（ 実行環境64bit ） | 0 〜 18446744073709551615 |
| UInt8 | 0 〜 255 |
| UInt16 | 0 〜 65535 |
| UInt32 | 0 〜 4294967295 |
| UInt64 | 0 〜 18446744073709551615 |
-
Int型は符号あり、UInt型は符号なしになります。 -
Int○やUInt○の○に入る数字はbit数になります。またパソコンは2進数を使います。
浮動小数点型
浮動小数点型とは、浮動小数点方式で小数を表す型になります。主にFloat型とDouble型があります。
* Float型 ・・・ 32bit（およそ10の38乗の正負の値まで表すことができる）
* Double型 ・・・ 64bit（およそ10の308乗の正負の値まで表すことができる）
1. 浮動小数点型の特殊な値（無限大）
値が大きくなりすぎてFloat型やDouble型で扱えない数を表す。
* infinity ・・・ 無限大を表すスタティックプロパティ
* isInfinite ・・・ 無限大かどうかを判定するインスタンスプロパティ（Bool型）
import Foundation
let a: Double = Double.infinity
a.isInfinite // true
let b: Double = pow(10, 309) // 10の309乗
b.isInfinite // true
2. 浮動小数点型の特殊な値（非数）
不正な値で演算をし、演算できなかったことを表す。
Not a Numberを略してNaNと表現される。
* nan ・・・ NaNを表すスタティックプロパティ
* isNaN ・・・ 値がNaNかどうか判定するインスタンスプロパティ（Bool型）
let a: Double = Double.nan
a.isNaN // true
let b: Double = 0.0 / 0.0
b.isNaN // true