はじめに
OTGとはOn-The-Goの略であり、wifiに繋げずにmacなどのPCに直接Raspberry Pi(以下Pi)をUSB接続することによってsshを可能にするモードです。
この方法であれば、モニター・マウス・キーボードがなくてもPiにsshができます!
もちろん4だけでなく3やzeroなどでも手順は一緒です。
ちなみにPiを最もかんたんにwifi接続する方法としては、microSD直下に wpa_supplicant.conf を作ることだと思うのですが、Pi4に限ってはどうやらwifiの挙動が安定していないらしく、何度やり直しても接続できずにハマりました😭なので、ひと手間かかりますがこの記事の方法でwifi接続しました。
1. OSイメージを書き込まれていて、一度もpiに差し込んだことのないmicroSDを用意する
- 拙作をご覧ください
- 上記のSDカードをmacに差し込む
2. sshを使用可能にする
-
$ cd /Volumes/bootコマンドでmicroSDカードの直下に移動する -
$ touch sshで空のsshファイルを作る
3. config.txtの編集
- 上記と同じディレクトリにある
config.txtをviなどで開き、ファイル末尾にdtoverlay=dwc2の一行を追加する
4. cmdline.txtの編集
- 上記と同じディレクトリにある
cmdline.txtをviなどで開き、modules-load=dwc2,g_etherという文字列をrootwaitの直後に追加する
5. macに接続する
- ejectしてSDカードをmacから取り出し、microSDをPiに差し込む
- そのPiをUSB-C to USBコードでmacに繋げる
- 差し込んでしばらくすると「ネットワーク環境設定」に
RNDIS/Ethernet Gadgetというものが出てくる -
RNDIS/Ethernet Gadgetが接続中になったら、macのコンソールから$ ssh pi@raspberrypi.localコマンド - パスワードを聞かれたらデフォルトは
raspberryになっている - ssh完了🎉
6. wifiに接続する
- ここまでの状態だと、sshはできているがraspberry自体はネットに繋がっていません
- なのでssh後に
$ sudo raspi-configコマンドでPiの設定画面(GUI)を開く -
2 Network Options>Wi-fiから繋ぎたいwifiのSSIDやらpassやらを設定 -
$ ping yahoo.co.jpなんかでwifiに繋がっていることを確認 - 上記が成功したらmacにPiを繋げずともwifi経由でsshできるようになっています🎉