202/01/07に開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2021での発表です。
https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2021/proposal/14648/ntt
チーム参加してきました
aslead Agile のチーム「オキザリス」にて参加してきました。
チーム7人で参加して、その場で実況しつつ、記事も作っています。
アジャイルスクラムの取り組み
「シンプルな購買活動」を目指したサービスから、多様な購買形態に対応するサービスを開発するためにアジャイルな組織になろうと決心した。しかし最初は周りは興味なし。
個の話は、急ピッチでアプリ提供を行ったところ炎上した経験を踏まえ改善した記録。
プロセスの改善
「BE AGILE」を合言葉に
- 心理的安全:占有ルールで共同作業
- ユーザ価値:インセプションデッキを策定
- スプリント
- 体制
をテコ入れした。半年くらいで短期スパン化し、スプリント見積もり・1週間スプリント導入など愚直に取り組んだ結果高い品質を実現できるようになった!
乗り越えられない壁
インセプションデッキに書いた、一番やりたいことになかなかたどり着けなかった。
無理やり作ったせいで全然関係ない機能に改修影響が出るように....
少しずつ直したけど、限界に。
売上やスプリントのベロシティなど頑張ってあげたけど、さらなる要求がくるようにくるように....
試験の自動化が進まない。改善の余地が見えなくなってきた。
このまま続けてもどうしようもない
→アプリの刷新を決意
工夫
開発プロセスの工夫
-
旧アプリに平行して新アプリ開発
-
機能は少しずつ作ったらリリースするように
(バックアップだけの機能から、画像保存、削除、動画対応…) -
各プロセスの進め方は旧アプリ刷新という形で進めた
- アプリを刷新する判断:ステークホルダーに許可をもらう
- 伴う開発の仕方審議・開発とテスト:旧アプリの機能改善という位置付けで許可
-
新アプリ開発は慎重に
ソーシャルプラクティスと技術プラクティスのそれぞれに顧問をつけて改善。
チームでの工夫
- 大企業ならではの技術顧問陣の支援を活用
- ペア/モブ作業の定着
- 発言者の偏り是正→ランダム性を持たせる
- 開発メンバへの啓発活動→イベント時に全体共有
品質管理への取り組み
- スピード最優先に、透明性をもって進める。
- 品質に対する考え方をルール化する。
- 失敗したとしてもすぐ戻せる、安心安全の体制をとる。
CI/CDの取り組み
- コードに触れるな、という教えもあるが、動くものに触れながら文化を変えるように
- 試験自動化しやすい設計/実装、Unit Testの自動化を検討。
- 可能な限りtestableなコードを書く
- モブプロ
コロナ禍での開発
- 平時からクラウドツールを活用
- 開発作業やコミュニティに影響が出なかった
メンバーは遊牧民のような状態で、皆家から作業ができる状態に。
効果
機能面
- バックアップの高速化
Amazon Cloud photo より速いスピードで - バックアップした写真などの確認
学び
「スコープを削る」ことが大事
チームメンバーの声
- こういうやり方でも良いんだ、という気づき
- プレッシャーからの解放
- スピード感あった
スクラムコーチからの声
数々のポジティブな効果が表れた
これから目指す姿
さらなる高速化、課金、チームの姿としての横展開
さいごに
未来を変える権利はみんな平等にあるんだよ!
感想
- 大企業あるあるに共感しつつ、難しい状況から変わっていくストーリーを聞くことができて面白かったです。
- アジリティ高く軌道修正していく様子が新鮮でした。40分ほどのセッションでしたが、変革時の葛藤などもっと聞いてみたいと思いました。