2020年12月に Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のロード・バランサにフレキシブル・ロード・バランサが実装されました。
それまでのロード・バランサは、10Mbps、100Mbps、400Mbps、8000Mbpsの固定帯域幅から選択する必要があったため、ピークに合わせた帯域を選択する必要があり(かつ選択肢が少なかったこともあり)、柔軟性という意味では少し弱い部分がありました。
フレキシブル・ロードバランサでは、ロードバランサの最小帯域幅と最大帯域幅を自由に設定することで、負荷に応じて柔軟にスケールすることができるようになりました。
フレキシブル・ロードバランサが非常に柔軟性に優れていることに加えて、従来の固定帯域幅のロード・バランサは2021年12月までにフレキシブル・ロードバランサに移行する必要があることから、今年(2021年)は従来の固定帯域幅のロード・バランサからフレキシブル・ロードバランサへの移行が多く実施されることになると思います。
そこで簡単に移行できるのか?、以下のマニュアルを元に確認してみました。
https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/Balance/Tasks/managingloadbalancer.htm#bandwidth
1.従来型ロード・バランサの確認
コンソールで従来型ロードバランサを確認してみます。
シェイプが100Mbpsで固定されていることがわかります。
2.シェイプの更新
画面左上の[シェイプの更新]ボタンを押します。
シェイプ・サイズの選択で従来型ロード・バランサの固定帯域を変更することもできます。
今回はフレキシブル・ロード・バランサに変更したいので、[フレキシブル・ロード・バランサの使用]チェックボックスをオンにします。
すると、最小帯域幅と最大帯域幅を設定するエリアが現れます。
設定したい帯域幅(Mbps)を入力し、[変更の保存]を押します。
※最小帯域幅と最大帯域幅を同じ値にすれば固定帯域幅となります。
現在のすべての接続は更新プロセス中にリセットされます。
最大1分かかるようです。
3.フレキシブル・ロード・バランサの確認
更新作業終了後、フレキシブル・ロード・バランサに変更されていることが確認できます。
IPアドレスも従来のままで、とても簡単に変更できることが確認できました。