はじめに
gemini-cli で最新の Gemini 3 Pro を使おうとすると、設定ファイルの記述ミスや Google Cloud のプロジェクト制限(Quota)など、複数の「壁」にぶつかることがあります。 本記事では、これらを突破して正常に動作させるための最終的な設定方法をまとめます。
実行環境
OS: macOS 15.7.3
Node.js: v20.x 以上
gemini-cli: v0.26.0
モデル: gemini-3-pro-preview
結論:これが正解の settings.json
~/.gemini/settings.json を以下の内容で作成・上書きしてください。
YOUR_API_KEY_HERE の値は Google AI Studio で取得したものを入力してください。
{
"theme": "Default",
"selectedAuthType": "gemini-api-key",
"security": {
"auth": {
"selectedType": "gemini-api-key",
"gemini-api-key": {
"apiKey": "YOUR_API_KEY_HERE"
}
}
},
"general": {
"previewFeatures": true
},
"model": {
"id": "gemini-3-pro-preview"
}
}
遭遇したエラーと解決策
Error in: model. Expected object, received string
CLI v0.26.0 以降、モデル指定のスキーマが変更されています。以前のように文字列で指定するとパースエラーになります。
NG: "model": "gemini-3-pro-preview"
OK: "model": { "id": "gemini-3-pro-preview" }
API key not valid (設定ミス編)
正しいAPIキーを入れているのにこのエラーが出る場合、ツールの認証モードが「ブラウザログイン(OAuth)」を探しに行っている可能性があります。
解決策: selectedAuthType を "gemini-api-key" に明示的に固定します。
429 RESOURCE_EXHAUSTED (limit: 0)
curl でテストした際に limit: 0 と表示される現象です。これは鍵の不備ではなく、プロジェクト側の利用枠(Quota) の問題です。
解決策1: Google AI Studioで 「新しいプロジェクト(New Project)」 を作成してAPIキーを再発行する。
解決策2: それでもダメな場合は、支払い情報(クレジットカード)を登録してプロジェクトをアクティブにする(無料枠の範囲内なら課金はされません)。
動作確認
設定完了後、ターミナルで以下のコマンドを実行してください。
gemini "今のモデル名と、その特徴を教えて"
Gemini 3 Pro 動作の証拠
レスポンスに以下の特徴があれば、3 Pro が正常に動いています。
modelVersion が gemini-3-pro-preview であること。
thoughtsTokenCount(思考プロセスのトークン量)が記録されていること。
(Gemini 3 Pro は現在プレビュー版のため、general.previewFeatures を true に設定しておく必要があります。)
モデルを gemini-3-pro-preview に確実に固定する方法
settings.json を設定しても、CLI画面の右下に Auto (Gemini 3) と表示されている場合は、ツールが状況に応じて Flash と Pro を自動切替しています。
最新モデルの「思考(Thinking)」を常にフル活用したい場合は、以下の手順で 「Manual(手動固定)」 に切り替えるのがおすすめです。
モデル選択メニューを呼び出す
Gemini CLIを起動した状態で、プロンプトに /model と入力して Enter を押します。
/model
「Manual」を選択する
メニューが表示されるので、矢印キーで 3. Manual を選択して Enter を押します。
Auto (Gemini 3): タスクに応じて自動切替
Auto (Gemini 2.5): 旧モデルの自動切替
Manual: モデルを個別に手動指定
Proモデルを選択し、設定を保存(永続化)する
次に表示されるモデルリストから、gemini-3-pro-preview を選択します。
ここで重要なのが、メニュー下部に表示されている Remember model for future sessions です。
Tab キー を押すと false から true に切り替わります。
true にした状態で Enter を押すと、次回以降も自動的に Pro モデルで起動するようになります。
起動後の確認
CLI画面の右下に gemini-3-pro-preview と表示されていれば設定完了です。
Gemini 3 Pro が動いているか確認する
実際に質問を投げて、Pro版特有の挙動を確認しましょう。
gemini "今のモデル名と、回答を出すまでの「思考トークン数」を教えて"
レスポンスの最後(または詳細ログ)に thoughtsTokenCount という項目があれば、OKです。
まとめ
モデル指定は オブジェクト形式 で記述する。
認証設定は APIキーモード に固定する。
通らない時は プロジェクトを新規作成 して枠を確保する。