AppSyncとは
GraphQL API構築・管理サービスです。
もう少し具体的に
AWS AppSyncとは、GraphQL APIの構築・管理を支援するフルマネージドサービスです。GraphQLを用いることで、クライアントは単一のエンドポイントから必要なデータのみを効率的に取得・操作できます。AppSyncは、AWSのデータソース(DynamoDB、RDS、Lambda、OpenSearchなど)や外部APIと統合し、柔軟でスケーラブルなデータ操作を可能にします。また、リアルタイム機能やオフライン同期もサポートしており、接続状況に依存しないアプリケーションの構築が容易です。セキュリティ面では、CognitoやIAM、APIキーを使った認証が統合されており、安全なデータアクセスを提供します。これにより、効率的なAPI設計と運用が実現します。
AppSyncがあると何が便利か
GraphQL APIを簡単に構築ができます。
AppSyncがないと?
GraphQL APIを手動で構築(GraphQLサーバーの構築、データソースとの連携、認証機能やリアルタイム更新の実装など)をする必要があります。
何が実装できる?
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リアルタイムチャット:
- メッセージをGraphQLで送受信、全クライアントへ通知
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スコアボード更新:
- DynamoDB連携でスコア保存、リアルタイム反映
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プレイヤーマッチメイキング:
- クエリで条件検索、サブスクリプションで結果配信
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ゲーム進行状態同期:
- セッション状態をGraphQLで管理、全プレイヤーに即時共有
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通知システム:
- DynamoDBトリガーでイベント生成、リアルタイム通知
ゲームのセッションデータ管理は、リアルタイム性ならAmazon ElastiCache、永続化が必要ならAmazon DynamoDBが適切です。
「AppSync」の名前の由来は?
アプリケーション(App)とデータの同期(Sync)を効率的に行う機能に由来しています。
そもそも、GraphQLとは
GraphQLとは、クライアントが必要なデータをクエリで指定して取得・操作できるAPI設計仕様および言語です。
Facebookが2012年に開発し、2015年にオープンソース化され、効率的なAPI設計として普及しました。
何が効率的なのか
GraphQLは、必要なデータのみ取得できる柔軟なクエリ構造と、単一エンドポイントで複雑なデータ操作が可能な点が効率的です。
もう少し具体的に
GraphQLは、クライアントがクエリで必要なデータやフィールドを正確に指定できるため、REST APIのように過剰なデータ取得や不足取得が発生しません。また、単一エンドポイントで異なるデータ操作が可能で、ネスト構造のデータも一度のリクエストで取得できます。さらに、型定義によってデータ構造が明確化され、クライアントとサーバー間の整合性が保たれるため、APIの設計・運用が効率化します。
GraphQLはエンドポイントが単一!
REST APIはデータベース毎に必要...
REST APIを使うくらいならGraphQL?
用途によりますが、複雑なデータ取得や操作が必要ならGraphQLが効率的です。単純な操作ならREST APIも有効です。
バックエンドで対応しているデータソースは?
- AWS Lambda
- Amazon DynamoDB
- Amazon Elasticsearch
- Amazon Aurora Serverless
- HTTPエンドポイント
など
GraphQLはオワコン?
GraphQLが「オワコン」と言われる理由は、導入や運用が複雑で、用途によってはRESTの方が適している場合があるためです。