Auroraがどうしても覚えられない人向け
Auroraの仕組み
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分散ストレージアーキテクチャ
Auroraは専用の分散ストレージレイヤーを持ち、データを6つのコピーに分散して保存します。この仕組みにより、高い耐障害性が実現されています。
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リーダーレプリカ
最大15個のリーダーレプリカを作成可能で、読み取り性能を大幅に向上できます。
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フェイルオーバー
プライマリインスタンスが障害を起こした場合、リーダーレプリカがプライマリに昇格できます。
Auroraの主要機能とユースケース
主要機能
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Global Database
複数のリージョンにまたがるデータベースを提供し、災害対策やグローバルな低遅延アクセスが可能 -
Aurora Serverless
自動スケーリングが可能なオンデマンドのデータベースで、使用量に応じてコストを削減 -
並列クエリ
クエリ処理を高速化するために分散アーキテクチャを活用
ユースケース
- 高可用性が求められるWebアプリケーション
- 高速な読み取り性能を必要とする分析システム
- 負荷が不規則なアプリケーション(Aurora Serverlessの活用)
他サービスとの比較
特徴 | Aurora | RDS | DynamoDB |
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データモデル | リレーショナル | リレーショナル | NoSQL |
パフォーマンス | 高い | 標準 | 非常に高い |
スケーラビリティ | 自動(ストレージとリーダー) | 手動または制限付き | 自動 |
主なユースケース | 高可用性、トランザクション処理 | 一般的なRDB用途 | キーバリュー、低遅延要件 |
Aurora MySQL互換版 vs Aurora PostgreSQL互換版
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MySQL互換版
既存のMySQLアプリケーションを移行しやすい -
PostgreSQL互換版
高度な分析機能や複雑なクエリを必要とするユースケースに適している
最小構成(梅)
- 構成
- Auroraプライマリインスタンス 1台
- Auroraストレージ(自動バックアップ付き)
- 特徴
- コスト: 最小限(インスタンス1台分のコスト)
- 可用性: プライマリインスタンスが停止した場合、ダウンタイムが発生
- 用途: テスト環境、小規模アプリケーション
中規模構成(竹)
- 構成
- Auroraプライマリインスタンス 1台
- Auroraリードレプリカ 1台
- Auroraストレージ(自動バックアップ付き)
- 特徴
- コスト: 中程度(インスタンス2台分のコスト)
- 可用性: リードレプリカがプライマリ障害時に昇格可能(ダウンタイム短縮)
- 用途: 中規模アプリケーション、読取負荷分散が必要な環境
大規模構成(松)
- 構成
- Auroraプライマリインスタンス 1台
- Auroraリードレプリカ 2台(異なるAZに配置)
- Auroraストレージ(マルチAZ分散、自動バックアップ付き)
- 特徴
- コスト: 高い(インスタンス3台分のコスト)
- 可用性: 高可用性を実現(AZ障害時でも継続可能)
- 用途: 大規模アプリケーション、高可用性が求められるプロダクション環境
まとめ
AuroraはRDSの上位版!